2011年3月29日(火)
ムーミンパパの思い出の記。
ムーミン谷の仲間×39
「ムーミンパパの思い出」(トーべ・ヤンソン/作・絵)
より ところどころ 抜粋して・・・
この家族の父であり、またこの家の持ち主である
わたしの一生は 嵐続きでした。
わたしは わたしの青春時代を かなしい気持ちで
振り返っています。
それを 今 書き続けるところなのです。
この 思い出の記を書くペンは わたしの中で
まだ 迷って 震えています。
昨日、歯医者の診察台の上で 待ち時間の合間あいまに読みすすめました。時々 先生とムーミンの話しをしたりしながら・・・
~ ずっと前のことです
陰気な風の吹く ある八月の夕方、
ムーミン捨て子ホームの階段の上に、
ごくありふれた買い物用の紙袋がひとつ見つかりました
この紙袋の中にいたのが ほかでもない
この わたし でした~
小さなムーミンは(現在のパパ)ホームを経営していた
ヘムレンさんとは ウマが合わず
そこの規律にも馴染めず、
ある日 決心をするのです。
~ ヘムレンさま、
大きな使命が わたしを待っているような気がします。
それに、ムーミンの命は短いのです。
ですから わたしは、ここを出ていきます。
さようなら。
かなしまないで下さい。
わたしは栄冠をかざって、戻ってきます!
なお、マッシュかぼちゃ1缶もらっていきますよ。
さようなら。
ふうがわりなムーミンより~
と 手紙を残し
運命の星が導くままに
わたしは 自分を投げ出したのです。
わたしは まだまだ 子どものムーミンでしたから
荒れ地の上をかなしい思いでさまよったり
谷間のさびしさに ため息をついたり
夜はおそろしい 鳴き声に怯えて
心細さをつのらせるばかりでした。
ホームを逃げ出し さまよい歩き
くたびれると 地面の上に丸まって
冷たくなった足を お腹の下にいれました。
そして ある小川で 棒とかたい葉で作られた
水車をみつけました。
それを 作ったのは フレドリクソン。
「ムーミンです。避難民です。
特別な星の下に うまれたものです。」
「では どの星だね。」
と フレドリクソンは興味をしめしてくれました。
わたしに対して 教養のある質問をしてくれたのは
彼が初めてでした。
小さなムーミンんは自分がこの世にうまれてきた意味や、冒険家になるつもりのことを話しました
フレドリクソンは熱心に聴いてくれ 急所になると
耳をぴくぴくさせました。
わたしが 話し終わってから 彼は長いこと考えていましたが、やっと 言いました。
「すてきだ。とても すてきだ。」
小さなムーミンは初めて友というものをみつけました
フレドリクソンとの長い友だち付き合いで、わたしがいつも感心したのは 彼が、人の気持ちをしずめて 納得させるのに、何も特別 意味のあることを
言ったり 難しいことを言葉を使ったりしないこでした。
後に 親友になっていきます。心の友。
私は このあたりまで 診察台の上で
読み進めました。
涙がこぼれそうでした。
元気をだしはじめた スイレンと 明るいサボテンの花
より ところどころ 抜粋して・・・
この家族の父であり、またこの家の持ち主である
わたしの一生は 嵐続きでした。
わたしは わたしの青春時代を かなしい気持ちで
振り返っています。
それを 今 書き続けるところなのです。
この 思い出の記を書くペンは わたしの中で
まだ 迷って 震えています。
昨日、歯医者の診察台の上で 待ち時間の合間あいまに読みすすめました。時々 先生とムーミンの話しをしたりしながら・・・
~ ずっと前のことです
陰気な風の吹く ある八月の夕方、
ムーミン捨て子ホームの階段の上に、
ごくありふれた買い物用の紙袋がひとつ見つかりました
この紙袋の中にいたのが ほかでもない
この わたし でした~
小さなムーミンは(現在のパパ)ホームを経営していた
ヘムレンさんとは ウマが合わず
そこの規律にも馴染めず、
ある日 決心をするのです。
~ ヘムレンさま、
大きな使命が わたしを待っているような気がします。
それに、ムーミンの命は短いのです。
ですから わたしは、ここを出ていきます。
さようなら。
かなしまないで下さい。
わたしは栄冠をかざって、戻ってきます!
なお、マッシュかぼちゃ1缶もらっていきますよ。
さようなら。
ふうがわりなムーミンより~
と 手紙を残し
運命の星が導くままに
わたしは 自分を投げ出したのです。
わたしは まだまだ 子どものムーミンでしたから
荒れ地の上をかなしい思いでさまよったり
谷間のさびしさに ため息をついたり
夜はおそろしい 鳴き声に怯えて
心細さをつのらせるばかりでした。
ホームを逃げ出し さまよい歩き
くたびれると 地面の上に丸まって
冷たくなった足を お腹の下にいれました。
そして ある小川で 棒とかたい葉で作られた
水車をみつけました。
それを 作ったのは フレドリクソン。
「ムーミンです。避難民です。
特別な星の下に うまれたものです。」
「では どの星だね。」
と フレドリクソンは興味をしめしてくれました。
わたしに対して 教養のある質問をしてくれたのは
彼が初めてでした。
小さなムーミンんは自分がこの世にうまれてきた意味や、冒険家になるつもりのことを話しました
フレドリクソンは熱心に聴いてくれ 急所になると
耳をぴくぴくさせました。
わたしが 話し終わってから 彼は長いこと考えていましたが、やっと 言いました。
「すてきだ。とても すてきだ。」
小さなムーミンは初めて友というものをみつけました
フレドリクソンとの長い友だち付き合いで、わたしがいつも感心したのは 彼が、人の気持ちをしずめて 納得させるのに、何も特別 意味のあることを
言ったり 難しいことを言葉を使ったりしないこでした。
後に 親友になっていきます。心の友。
私は このあたりまで 診察台の上で
読み進めました。
涙がこぼれそうでした。
元気をだしはじめた スイレンと 明るいサボテンの花
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