2011年5月11日(水)
「おだんごぱん」ころがって・・・
絵本+フェルト×35
「おだんごぱん」 ロシア民話・せた ていじ訳・わきた かず絵
むかし むかし、
ひとりの おじいさんが、なにか おいしいものが食べたくなって、
おばあさんに 言いました。
「ばあさんや、ひとつ、おだんごぱんを 作ってくれないか」
すると、おばあさんが言いました。
「でも、なんで こしらえるんですね。うちにゃ、小麦粉が
ありませんよ」
「あるとも、あるとも。
粉ばこを ごしごし ひっかいて、粉を集めりゃ、
どっさり あるさ」
やがて、おだんごぱんが、ほかほかに 焼けました。
窓のところに 冷やしておくと
おだんごぱんは、じぃっと じぃっとしているうちに
さびしくなってきて
ついつい 転がりだしました。
ころころ 転がって 表の通りへ 出て行った。
うさぎに逢ったり、オオカミや くまに逢ったりしましたが、
「ぼくは、天下のおだんごぱん♪
~ぼくは、おじいさんからも、おばあさんからも、うさぎさんからも、オオカミさんからも逃げ出したのさ。
おまえなんかに つかまるかい。さよなら くまさん♪」
そして きつねに出会いました。
きつねに うまいこと おだてられ
そのうたを 鼻の上で唄ってくれないかい。
ズルそうな きつねの顔!
「お願いだから、今度は 舌べろの上に いらっしゃい。」
きつねさんが、舌をぺろりとだしますと、
おだんごさんが とびあがり、
きつねは、たちまち 口を 閉じ、
おだんごぱんを、ぱくっ と 食べてしまいました。
と こんな お話しです。
結局 おじいさんの口には 入りませんでしたとさ。
庭の 水仙が この陽気で開きはじめました。
むかし むかし、
ひとりの おじいさんが、なにか おいしいものが食べたくなって、
おばあさんに 言いました。
「ばあさんや、ひとつ、おだんごぱんを 作ってくれないか」
すると、おばあさんが言いました。
「でも、なんで こしらえるんですね。うちにゃ、小麦粉が
ありませんよ」
「あるとも、あるとも。
粉ばこを ごしごし ひっかいて、粉を集めりゃ、
どっさり あるさ」
やがて、おだんごぱんが、ほかほかに 焼けました。
窓のところに 冷やしておくと
おだんごぱんは、じぃっと じぃっとしているうちに
さびしくなってきて
ついつい 転がりだしました。
ころころ 転がって 表の通りへ 出て行った。
うさぎに逢ったり、オオカミや くまに逢ったりしましたが、
「ぼくは、天下のおだんごぱん♪
~ぼくは、おじいさんからも、おばあさんからも、うさぎさんからも、オオカミさんからも逃げ出したのさ。
おまえなんかに つかまるかい。さよなら くまさん♪」
そして きつねに出会いました。
きつねに うまいこと おだてられ
そのうたを 鼻の上で唄ってくれないかい。
ズルそうな きつねの顔!
「お願いだから、今度は 舌べろの上に いらっしゃい。」
きつねさんが、舌をぺろりとだしますと、
おだんごさんが とびあがり、
きつねは、たちまち 口を 閉じ、
おだんごぱんを、ぱくっ と 食べてしまいました。
と こんな お話しです。
結局 おじいさんの口には 入りませんでしたとさ。
庭の 水仙が この陽気で開きはじめました。
コメント |
このブログはコメントを受け付けていません