2016年3月8日(火)
小さなお庭の事例から
でざいん×4
とあるお庭のプランの過程のほんの一部をご紹介いたします。
■現場調査から
・建築から道路までの高低差確認
・西側隣地との高低差確認
・道路排水溝の位置・水たまり確認。
・その他(省略)
■初回打ち合わせから
・2台分の駐車スペースとカーポート(木製)
・菜園と物置(木製)
・道路の車輛通行等を気にせずくつろげる場所があれば。
多くの方がそうであるように、庭をつくるのは初めての経験。
何をどう頼んで良いかわからないし、何が必要なのかもわからない。
最近はイメージを持たれている方も増えてきましたが、まだまだ多くの方がイメージできないのが正直なところです。
今回紹介する事例はA・Bふたつのパターンの提案を出させていただきました。
ポイントとなるのは駐車スペースの位置です。
PLAN A
玄関前に駐車スペースを配置することで利便性が良くなり、カーポートルーフにより除雪作業が大幅に軽減されます。また、コストも大幅に低減できます。
駐車スペースとアプローチを兼ね合わせる事で、主庭部分を広く取る事ができるために、使用目的がある場合は有効で効率的な配置計画といえます。
マイナス点としては、アプローチ及び玄関先・居間が暗い印象となる事。
主庭部分のプライバシー確保を図ろうとした場合は広範囲になりコスト高につながります。
建築の顔である正面景観(ファサード)が活かせない事も。
PLAN B
アプローチ、門柱、ウォール等をレンガで統一し見栄えのするファサードを構成しています。
テラスをウォールで囲みプライベート空間を確保しています。
駐車スペースを西側にする事で、ガーデンテラスに西日が当たるのを防いでくれるでしょう。
マイナス点としては、除雪量は比較して多くなります。
物置の配置により菜園が比較して小さくなります。
テラス以外に活用できるガーデン部分が確保できません。
(芝生だったり広い花壇等を望む場合は不向き)
このように、具体的に形になってみると現実味を持って考える事ができ、何が自分たちに必要で、また、必要で無いのかを考えられるようになります。
この時点で両案のコストも比較できるため検討も具体的にすることができます。
このケースでは、PLAN Bを主軸としてプランを固める方向で決まりました。
細かな配置や大きさ形状などを煮詰めていって、5案目で決定となりました。
大きな変更点として、物置の位置を変える事で菜園の大きさを確保しました。また、導線を煮詰めていって心地よい歩行空間になるように調整を重ねています。小さな花壇なども要所に増やし、ライティングも追加しています。
当初問題点として捉えていたアプローチの高低差は、スロープで解消していますが、プライベート空間を確保する為に導入したレンガウォールが巻き込むスロープ状のアプローチとともにいい味を出してくれそうです。
隣地との高低差は塗り壁ウォールを土留めとして機能させる事で解消しています。その他の近隣に関わる問題も解消されました。
[2006年設計・施工 帯広市]
施工後4年目の景観です。
スロープ状のレンガアプローチ。
プライベートテラス。
正面からの景観。カーポートを前面に持って来た場合を考えると、景観に関しては大きな差が出るものと思います。
※デザインの壷
意味のある線と点。視点と導線。高さと素材。空気感。
想いの奥にあるモノをカタチに。
庭は、そこに住まう人のものです。
住まう人がハッピーでなければなりません。
十人十色の庭のカタチ。
だからおもしろい。
.
■現場調査から
・建築から道路までの高低差確認
・西側隣地との高低差確認
・道路排水溝の位置・水たまり確認。
・その他(省略)
■初回打ち合わせから
・2台分の駐車スペースとカーポート(木製)
・菜園と物置(木製)
・道路の車輛通行等を気にせずくつろげる場所があれば。
多くの方がそうであるように、庭をつくるのは初めての経験。
何をどう頼んで良いかわからないし、何が必要なのかもわからない。
最近はイメージを持たれている方も増えてきましたが、まだまだ多くの方がイメージできないのが正直なところです。
今回紹介する事例はA・Bふたつのパターンの提案を出させていただきました。
ポイントとなるのは駐車スペースの位置です。
PLAN A
玄関前に駐車スペースを配置することで利便性が良くなり、カーポートルーフにより除雪作業が大幅に軽減されます。また、コストも大幅に低減できます。
駐車スペースとアプローチを兼ね合わせる事で、主庭部分を広く取る事ができるために、使用目的がある場合は有効で効率的な配置計画といえます。
マイナス点としては、アプローチ及び玄関先・居間が暗い印象となる事。
主庭部分のプライバシー確保を図ろうとした場合は広範囲になりコスト高につながります。
建築の顔である正面景観(ファサード)が活かせない事も。
PLAN B
アプローチ、門柱、ウォール等をレンガで統一し見栄えのするファサードを構成しています。
テラスをウォールで囲みプライベート空間を確保しています。
駐車スペースを西側にする事で、ガーデンテラスに西日が当たるのを防いでくれるでしょう。
マイナス点としては、除雪量は比較して多くなります。
物置の配置により菜園が比較して小さくなります。
テラス以外に活用できるガーデン部分が確保できません。
(芝生だったり広い花壇等を望む場合は不向き)
このように、具体的に形になってみると現実味を持って考える事ができ、何が自分たちに必要で、また、必要で無いのかを考えられるようになります。
この時点で両案のコストも比較できるため検討も具体的にすることができます。
このケースでは、PLAN Bを主軸としてプランを固める方向で決まりました。
細かな配置や大きさ形状などを煮詰めていって、5案目で決定となりました。
大きな変更点として、物置の位置を変える事で菜園の大きさを確保しました。また、導線を煮詰めていって心地よい歩行空間になるように調整を重ねています。小さな花壇なども要所に増やし、ライティングも追加しています。
当初問題点として捉えていたアプローチの高低差は、スロープで解消していますが、プライベート空間を確保する為に導入したレンガウォールが巻き込むスロープ状のアプローチとともにいい味を出してくれそうです。
隣地との高低差は塗り壁ウォールを土留めとして機能させる事で解消しています。その他の近隣に関わる問題も解消されました。
[2006年設計・施工 帯広市]
施工後4年目の景観です。
スロープ状のレンガアプローチ。
プライベートテラス。
正面からの景観。カーポートを前面に持って来た場合を考えると、景観に関しては大きな差が出るものと思います。
※デザインの壷
意味のある線と点。視点と導線。高さと素材。空気感。
想いの奥にあるモノをカタチに。
庭は、そこに住まう人のものです。
住まう人がハッピーでなければなりません。
十人十色の庭のカタチ。
だからおもしろい。
.
コメント(0件) | コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます |
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています
ユーザー登録すると?
- ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
- 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。