2018年3月17日(土)
これから庭をつくる人のために (その4)
庭縁雑感×15
四回目は「越境」についてです。
デリケートな要素を含みますので事例は最小限になりますが、これから同様の問題に直面した時の少しでも参考になればいいかなと思い取り上げます。
土地の売買の際、住宅の建築の際、外構の工事の際にはそれぞれ敷地の境界を確認する作業を行います。
隣地の土留や舗装や物置等の構造物や盛り土などの法面がこちら側の敷地に入り込んでいる場合があります。
通常は上記の土地の売買や住宅の建築の際に問題が解決される場合がほとんどだと思いますが、まれに外構工事の時点まで対応ができていない場合もあります。
隣地の所有者とはこれから長いお付き合いがあるわけですから、トラブルを避けたいのは誰しも同じです。この場合当事者はなかなか言いづらい面もある事から不動産屋さんや建築業者さんを介して土地に動きがある際にその改変をお願いする事がスムーズ収められる事につながります。
トラブルになったケースもあると聞いていますので、経験の豊富な業者さんにお願いするのが良いと思います。
よくお聞きするのは、「私はいいんだけどこの土地を引き継いだ人に余計な負担をかけさせたくない。」というのが大きいようです。
外構や庭を施工する段になっても越境状態が解消されていないケースもあります。中にはこちらからの指摘を受けるまで越境の事実を把握されていない施主様もいらっしゃいました。
外構工事の多くの場合敷地内に雑草対策を施したり、隣地との境界沿いに塀やフェンス等を設置したりする場合がありますので越境は大きな問題となる場合があります。
事例として数例ご紹介します。(画像は加工してあります)
隣地側で設置したブロックが凍上の影響で越境状態にあります。
軽微な例ですが、当事者としてはこの際にきっちりしておいきたい所です。
直すのにもそんなに費用はかかりませんが、土留としての機能もあるようなので、本格的にやるとなるとそれなりに経費がかかってしまいます。
このケースに限定ですが、レベル差がさほど無いのでブロックを撤去して防草対策を施し、化粧砂利のマルチでつないでしまう方法が後のトラブルも避けられますし、コスト・メンテナンスの面でも有利かと思います。
自分の代でなんとかしておきたいという事例です。
隣地側で業者と相談してなんとかして欲しいというケースですがコストがそれなりにかかる事から丁寧な説明が必要です。
施工した業者側の責任も問われるケースです。
最後は特殊な事例になります。
これは見ての通り大変に危険な状況ですので早急な対応を求めたいところです。ブロックの撤去と土留など非常にコストのかかる対応が必要です。
隣地側でも状況は把握しているはずですが長期にわたって放置されていたものという事です。
なかなか無い事例だとは思いますが、対応を求めるにも心が重たいですし、対応に時間がかかる事も予想されるのでやはり土地の購入時等、建築時等に対応を求める方が良いと考えます。
これまでも小規模のケースを含めて多くの事例がありますが、構造物等の越境は無くても落雪が敷地内に影響するなどのケースもあります。
初めての事であれば事前に把握出来ない事も多々あると思いますので、やはり専門家である不動産業者、建築業者、外構業者等にその可能性を事前に問うてみるのは良い事だと思います。
隣地からの影響として考えられる事として、
・雨や雪の影響
・植木や植物、雑草等の影響
・構造物等の影響
・反射等の影響
他にも多々ありますが、事前に確認する事で対応や責任の所在等の明確化が図れると思います。
一部でも参考になればと思います。
次回は「軒下」について考えてみようと思います。
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デリケートな要素を含みますので事例は最小限になりますが、これから同様の問題に直面した時の少しでも参考になればいいかなと思い取り上げます。
土地の売買の際、住宅の建築の際、外構の工事の際にはそれぞれ敷地の境界を確認する作業を行います。
隣地の土留や舗装や物置等の構造物や盛り土などの法面がこちら側の敷地に入り込んでいる場合があります。
通常は上記の土地の売買や住宅の建築の際に問題が解決される場合がほとんどだと思いますが、まれに外構工事の時点まで対応ができていない場合もあります。
隣地の所有者とはこれから長いお付き合いがあるわけですから、トラブルを避けたいのは誰しも同じです。この場合当事者はなかなか言いづらい面もある事から不動産屋さんや建築業者さんを介して土地に動きがある際にその改変をお願いする事がスムーズ収められる事につながります。
トラブルになったケースもあると聞いていますので、経験の豊富な業者さんにお願いするのが良いと思います。
よくお聞きするのは、「私はいいんだけどこの土地を引き継いだ人に余計な負担をかけさせたくない。」というのが大きいようです。
外構や庭を施工する段になっても越境状態が解消されていないケースもあります。中にはこちらからの指摘を受けるまで越境の事実を把握されていない施主様もいらっしゃいました。
外構工事の多くの場合敷地内に雑草対策を施したり、隣地との境界沿いに塀やフェンス等を設置したりする場合がありますので越境は大きな問題となる場合があります。
事例として数例ご紹介します。(画像は加工してあります)
隣地側で設置したブロックが凍上の影響で越境状態にあります。
軽微な例ですが、当事者としてはこの際にきっちりしておいきたい所です。
直すのにもそんなに費用はかかりませんが、土留としての機能もあるようなので、本格的にやるとなるとそれなりに経費がかかってしまいます。
このケースに限定ですが、レベル差がさほど無いのでブロックを撤去して防草対策を施し、化粧砂利のマルチでつないでしまう方法が後のトラブルも避けられますし、コスト・メンテナンスの面でも有利かと思います。
自分の代でなんとかしておきたいという事例です。
隣地側で業者と相談してなんとかして欲しいというケースですがコストがそれなりにかかる事から丁寧な説明が必要です。
施工した業者側の責任も問われるケースです。
最後は特殊な事例になります。
これは見ての通り大変に危険な状況ですので早急な対応を求めたいところです。ブロックの撤去と土留など非常にコストのかかる対応が必要です。
隣地側でも状況は把握しているはずですが長期にわたって放置されていたものという事です。
なかなか無い事例だとは思いますが、対応を求めるにも心が重たいですし、対応に時間がかかる事も予想されるのでやはり土地の購入時等、建築時等に対応を求める方が良いと考えます。
これまでも小規模のケースを含めて多くの事例がありますが、構造物等の越境は無くても落雪が敷地内に影響するなどのケースもあります。
初めての事であれば事前に把握出来ない事も多々あると思いますので、やはり専門家である不動産業者、建築業者、外構業者等にその可能性を事前に問うてみるのは良い事だと思います。
隣地からの影響として考えられる事として、
・雨や雪の影響
・植木や植物、雑草等の影響
・構造物等の影響
・反射等の影響
他にも多々ありますが、事前に確認する事で対応や責任の所在等の明確化が図れると思います。
一部でも参考になればと思います。
次回は「軒下」について考えてみようと思います。
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