2019年8月26日(月)
庭縁記 2019.08.26
庭縁記×1152
夏の、あの暑かった夏の、おもいで。
この日は36度でした。
すてきな庭づくりにと勇む気持ちを削ぐかのように
夏は彼の地肌を焦すがごとく、まとわりつくねっとりとした湿度を伴ってほくそ笑むのでございます。
こんな時に限って機械が使えず、人力掘削などという過酷な響きの作業で彼の気力と体力を轍の底へと引きずりこむのございます。
この時に新鮮なこの時にアップしていればその苦労の一端でも分かち合えたものを、こんな秋の風が漂い始めた頃に、物言わぬあの暑さの塊から逃れられない理不尽な彼の境遇を今更察するなんて酷なことでございます。
流石に、機械仕事になれば快適だなんてそんな甘い話はないのでございまして、彼のバックホーには屋根が無かったのでありまして、そんな事を今更悔いるよりは傍の父と夜のビール話しで盛り上がりたいものではありますが、何せ父は焼酎党でありますから盛り上がらないのも無理はなかったのでございます。
な事を言いつつも真面目な性格が功を奏して現場は淡々と滞りなく出来上がっていくわけでありますが、どんな現場でもその場で判断しなければならない局面があるわけでありまして、その答えの先にあるのはお客様の笑顔であるという事は今更言うまでもない事でございますが、最近それさえも忘れている輩がいるのを目に耳にするにつけて、あぁ、今ココにいれて幸せなんだと噛みしめる所存でございますよ。
んな事を言いながらも現場はだんだん仕上がっていくわけで。
この頃は30度なんて涼しいとさえ感じるへんな空気がここ十勝を支配していたわけで。誰が言ったか言わないか「今日は熱燗だね!」なんていうジョークをスルーする日もございました。
今思えば懐かしい壊れ具合が心地よい日々でございました。
現場も大詰めを迎え暑さもピークを超える頃に現場にボブ・マーレーが流れていることに気づいたのでございます。
そのリズムは心地よく、溶けかかった心を癒すばかりかラテン寄りだった思考がラスタカラーに塗り替えられ実に心地よく作業を進めるに至ったのでございます。焼酎党の父の細やかな配慮であることに気づくまでにはそう時間はかからなかったのでございます。
おだった彼はいつも以上に丁寧に綿密にデコラティブにテルミンの奏でに耳を傾ける事もなく完成へと突っ走ったのでございます。いよいよその時は近づくのであります。
完成しました。
詳しくは事例集の方にアップさせていただきます。
初めての素材も多く使わせていただき、非常に楽しく興味をそそる作品になったと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
特に施主様には、日々のブログアップを怠りまとめてアップしてしまったこと深くお詫び申し上げます。
top photo:ミーナの庭から
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