202161(火)

庭縁記 2021.06.01

庭縁記×1152

庭縁記 2021.06.01

「カラマツの間を通り抜ける小径のお庭」の作業状況です。

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このカラマツの幹の間に小径をつくります。

DIYでやっても出来上がりの見かけはほぼ同じようにできると思います。
DIYとの大きな違いは基礎部分になると思います。
その差がどこにあるのか見ていきましょう。

その前に、テラス前の広い部分を花壇にするための作業を行いました。

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客土をするために全体を掘り下げます。
建物と道路に高低差があるので、なるべく平坦になるように道路側に枕木で土留を施します。
敷き均す客土の厚みは20cm~50cmになります。
現況の土壌は赤土系で粘土と玉石が多く混じるこれから植えようとする草本には適さないので入れ替えとなりました。

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客土を入れた状況です。
後で樹木の植栽も数本。


さて、小径の作業にかかります。

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重機(バックホウ)で基礎の深さに掘り下げます。
下部が砂利層でいい地盤でした。
約50cm掘り下げます。
この環境ですので太い木の根なども多く出てきます。
注意しなければならないのは、重機でむやみに傷めないように専用のチェンソーなどを使い丁寧に切りながら掘りすすめることです。手間がかかります。

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掘り上がったところです。
路床を転圧して整えます。

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基礎砂利を入れ終えた状況です。
二層に分けて転圧して強固にします。
高さを睨んでいるのは夏風くんです。

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施主様からの支給品であるインターブロックを敷き並べます。
通常の敷き方とは違い、ブロック間を開けて並べるのでモルタルで設置していきます。
目地にも植物を被覆させるためです。

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平坦に気持ちよくなる景観になるように敷設していきます。
ノンちゃんが担当しています。

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敷き並べながら完了したところから客土を施していきます。

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今回作業の完了です。
小径途中にアイアンのアーチも設置しました。

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全体が緑に覆われる頃にまた訪れたいと思います。

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花壇側の完了風景です。
来春咲くエゾヤマザクラも植栽しました。

十勝で今回のようなブロックや煉瓦で小径をつくろうとした場合、地面が冬期間に凍って起きる凍害に注意する必要があります。
過剰のように思われる基礎部分でも、一冬二冬を過ぎるとその差は歴然と現れてきます。
プロとして永く心地よい空間を提供する立場で、その場限りの施工はしないというスタンスで日々お庭づくりに励んでいます。


中札内村
施工:庭十勝  >>公式ホームページ外部リンク
設計:タカダ ヒロキ



top illustration:大丸薬局(帯広市)昭和40年代(by トカチのカタチ外部リンク)





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