今から20年前のある日、1台の黒いセダンが家の前に止まりました。
窓からその車を見てみると、トランクが開き、白い猫が飛び出してきました。車はトランクを開けたまま逃走。我が家に捨て猫です。もう成猫でしたが、
真っ白なキレイな猫でした。雪のように白かったので、ユキと名付けました。
ユキは、おとなしく温厚で、怒ったのを見た事がありません。こんな性格なので、他の猫とも仲良くしていました。

それから1年後、近くの空き地で子猫1匹が捨てられていました。小雨の中、すぐに保護しました。ミーと名付けました。ミーはユキといつもいっしょでした。本当の親子みたいです。いつもいたずらしていたので、子猫の時は、ヒモでつないでいました。それが原因なのか、行動範囲が狭くなり、ユキ以外もなつかず、とっても臆病な子になってしまいました。
ある日ユキは車にひかれました。そして後ろ足を1本失い、3本足でも頑張って生きていました。

それから6年後の2001年、老衰で亡くなりました。
ミーはユキがいなくなってからずっと1匹でした。
他の猫とは仲良く出来ませんでした。
こんな幼い顔でもおばあちゃんです。
ミーは2007年、老衰で亡くなりました。

こう思い出すと、猫って人間の1/5ぐらいしか生きられません。
とても短い命。
精一杯可愛がっても、別れはやってきます。
ですから、今いる子たちを大事に育てていきます。