11月末のある日の寒い夜の事でした。
仕事を終えての会社帰り、いつものように車を運転していました。
その日に限って、いつもと違う道を通りました。
赤信号で停車。すると横断歩道に犬が倒れていました。
とっさに車にひかれて死んでると思いました。
よく見ると、まだ動いていました。
すぐ犬を保護しました。少し足を怪我して、歩きにくそうでした。
保護した時間が夜中の２時すぎだったので、そのまま近くの草むらに寝かし、近くのお店でソーセージと牛乳を与えて、帰宅しました。
でも、犬が気になって仕方ありません。

当時、猫を沢山飼っていたので、犬は飼えないと思っていましたが、やっぱり気になったので１時間後に母親と犬のいる草むらに
行きました。
そうしたら、犬は嬉しそうに尻尾を振って出てきました。
痩せていて首輪も付いていないし、捨て犬だと思います。

それから、この子はうちの子になりました。
保護したばかりの写真です。名前はジョン。

初めは玄関で飼っていました。散歩も行き、世話をしていました。
やがて、ジョンは番犬にと、外で飼いました。
公園の池で、犬かきして汚れました。
ずっとずっと、外で元気に育ちました。
誰もいない河川敷で、離すと嬉しそうに駆け回ります。


でも時々、玄関に入れて、猫たちとご対面。
やがて、昼は外、夜は家の中に入れるようになりました。
ギンタとジョン。


ギンタ、ケンタ、ナナ、ミー、モコとジョン。
猫缶が大好きでした。猫たちとケンカはしません。
ちゃんと一緒に寝ていました。

夜中にオシッコに行きたくなると、鳴いて教えてくれました。
保護して約１５年、今から９年前、ジョンは病気になり、
手術中に天国に旅立ちました。

ジョンは、とてもおとなしくて、可愛い犬でした。
ジョンの亡骸は、庭に埋葬しました。
そこには、写真に写っているギンタ以外の猫たちも
一緒に眠っています。