私が小学生のころまでは、搾乳はバケットミルカーで行っていました。

　その後、パイプラインミルカーに変わり、搾った牛乳が直にバルクタンクに送られるようになっても、分娩後間もない牛や病気治療中の牛の搾乳にはバケットミルカーが使われています。

　バケットミルカーは、タンク上部のふたに搾乳のための器械がついています。

　搾ったあと、ミルカーにたまった牛乳をバケツに移すときは、器械つきのふたを片手で持ち、もう片方の手のみでバケット（タンク）を持たなくてはなりません。

　構造的にはそれができるように造られているのですが、簡単なようで、初めての人にはなかなかスムーズにはできません。

　当牧場の新しい従業員も５日目にしてようやくマスターしました。