2006年1月15日(日)
狩勝峠(山田範長著)

昨年STVラジオ「北海道100年物語」で紹介された山田範三郎とその妻タヨらを描いたノンフィクション小説を、友人が「ぜひ読め」と貸してくれました。
山田範三郎が孤児8人を連れて本町下佐幌に入植し、北海道の福祉事業の原点ともいうべき「北星園」を運営した物語ですが、淡々と、時には笑い話のようにつづられるエピソードから開拓時代の苦労のすさまじさが伝わってきます。
下佐幌が高台で水はけが悪く、また狩勝からの冷風を受ける厳しい条件にあったことから、北星園は経済基盤の安定を求めて帯広に移転してしまいます。その低温冷害の地を肥沃な農地にし、今日の安定した農業の基盤を築くために積み重ねられた先人の努力は計り知れません。
一方、山田範三郎が病に倒れると同時に北星園が終焉に向かうさまは、良くも悪くも福祉事業がマンパワーに支えられていることを教えてくれます。
声を上げて笑ってしまうエピソードもありますが、とてもハッピーエンドとはいえず、読後の爽快感もありません。
でも、「ぜひ読んでみて」と勧めたい一冊です。
山田範三郎が孤児8人を連れて本町下佐幌に入植し、北海道の福祉事業の原点ともいうべき「北星園」を運営した物語ですが、淡々と、時には笑い話のようにつづられるエピソードから開拓時代の苦労のすさまじさが伝わってきます。
下佐幌が高台で水はけが悪く、また狩勝からの冷風を受ける厳しい条件にあったことから、北星園は経済基盤の安定を求めて帯広に移転してしまいます。その低温冷害の地を肥沃な農地にし、今日の安定した農業の基盤を築くために積み重ねられた先人の努力は計り知れません。
一方、山田範三郎が病に倒れると同時に北星園が終焉に向かうさまは、良くも悪くも福祉事業がマンパワーに支えられていることを教えてくれます。
声を上げて笑ってしまうエピソードもありますが、とてもハッピーエンドとはいえず、読後の爽快感もありません。
でも、「ぜひ読んでみて」と勧めたい一冊です。
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