2007128(土)

審議会は脱線してなんぼ


 先日、地域包括支援センター運営協議会を傍聴しました。

 帰りにアンケート記入にご協力くださいといわれ、選択肢の中から無理やり1,2,3の答えを書いてきましたが、ずっとそれを引きずっています。

 アンケートの問いは、なぜまちづくりに参加したり、会議を傍聴したりする人が少ないのかというもので、・平日は無理・興味がない・説明が難しい・堅苦しくて入りにくい、などの選択肢がありました。

 う~~ん・・・。確かにそれはそうかもしれませんが、なにか本質的な問題ではないような気がしてなりません。

 清水町教育委員会を開催します
 清水町生活安全推進協議会を開催します
 清水町地域包括支援センター運営協議会を開催します
 清水町総合計画審議会を開催します
 傍聴しませんか
といわれて実際に傍聴する人ってどんな人だろうと思うのが、現状では普通の感覚ではないかと思います。

 いや、ひょっとすると町の審議会がどういうものか知っている人のほうが傍聴したくないかもしれません。

 事務局が作った次第に沿って会議が進められ、事務局がちゃんと説明して委員の理解を得られればOKというのが行政の立場だと思うのですが、それではそもそも傍聴してみたいと思うような会議にはならないのではないでしょうか。

 先日の会議でいえば、地域で暮らす高齢者を介護、福祉、健康など総合的に支えるための地域包括支援センターを、適正かつ円滑に運営するために設置されているのが地域包括支援センター運営協議会です。

 とんでもなく広範でせっぱつまった課題が山積しているこの分野の会議が、担当課からの説明とその質疑で終わってしまったのは何とも物足りない感じがしました。

 委員から、デイサービスの受入れを今後増やせないか、本町における小規模多機能施設とは、と質問が出ていましたが、せっかく、福祉や医療の現場から貴重な時間を割いて来ていただいているのですから、もっと自由に意見や問題点の提起を受ける進行の工夫があってもよかったのでないかと思います。

 会議の体裁をちゃんとすることはもちろん大事ですが、審議会等で町民の意見を聞こうとするなら、多少脱線しても十分な情報交換と生の意見交換ができるように取り計らうことが大事ではないでしょうか。

 また、その積み重ねが、会議を傍聴に値するものに変えていくことにつながると思います。




 議会を傍聴に値するものにするにはどうしたらいいか。私たち議員も同じ課題を負っています。
 
 






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橋本てるあき
橋本牧場(酪農)場主

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