20071221(金)

ビーフジャーキー・ジャージーの巻


ビーフジャーキー・ジャージーの巻

 放牧地からの乳生産(乳固形分生産)で高い能力を発揮するのがジャージー種です。輸入穀類を原料にした配合飼料が高騰し、放牧や自給飼料を主体とした飼養管理に向いた乳牛の品種として、もっと注目されてもいいのですが、体が小さく乳量が少ないため(乳成分は濃いのですが)、個体販売や肉利用でメリットが出ないのが玉にキズです。

 うちにいるジャージーもメスが生まれればいいのですが、オスだと誰も買ってくれないので自分で育てるしかありません。彼らは、冬は搾乳牛の残飼を食べ、春からは放牧地で搾乳牛が食べきれなかった草を有効に利用して成長します。

 秋になり、放牧地の草がなくなり、彼らが1歳半になるころ、肥育は終わります。肉牛業界から見ると肥育とはいえないかもしれませんが、世界基準では立派なグラスフェッドビーフです。

 そんなジャージー牛のモモ肉を使ってビーフジャーキーを作っってみました。スモーカーは友人が刑務所で買って倉庫で眠らせていたのを使わせてもらいました。

 味見はこれからです。






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橋本てるあき
橋本牧場(酪農)場主

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