2009年6月20日(土)
視界不良
まちづくり・政治×59
天気が良くならず1番草収穫に取りかかれないため、大手を振って議会傍聴に出かけましたが、清水町のまちづくりは朝方の放牧地と同じように霧が立ち込めているような印象です。
フロイデ温泉の問題は、民間に完全に売却した事業に対し、温泉を維持するために今さら町として支援策を講じるような答弁をすること自体、町長がこれまで自ら進めてきた行革を理解していないことの表れではないかと思います。
もし、温泉に未練があるなら不採算でも直営を続けるべきだったと思います。それができなかったのは、それほどまでに町の財政が悪かったからのはずです。
フロイデ温泉を直営でやっていた時から、温泉への観光客の入込を町内の経済活性化になかなか結びつけられなかったことが課題でした。
そこを変えるつもりがなければ、町として温泉と連携する意味はないと思います。
単に採算の合わない民間施設を支援することを望んでいる町民はいないと思います。
御影診療所の整備拡充に対する支援の議論を聞いていると、まさに清水町の行革が、節約・削減とバラマキを行ったり来たりする一本道を走っていることがわかります。
診療所の病床削減や診療縮小を目前にしてわき起こった、住民による「診療所がなくなるかもしれない」という不安を払しょくするため、町は財政難によるこれまでの消極姿勢から一転、老健施設建設費等を全額無利子融資し、さらに、診療所土地建物を無償貸し付け、老朽化部分の建て替えまで決めました。
「御影の地域医療を荒井先生にまかっせきりにしていいのか」と町の姿勢に疑問をぶつけた私ですが、民間診療所の経営を助けるかのような上から目線で、無制限といってもいい支援を行うようなことはちょっと違うと感じます。
選挙の後、「どうせ町に任せておいても進まないだろうから、高齢の院長に代って融資を受けるための団体を有志で立ち上げようか」という動きも起こりました。町が支援策を打ち出したため、その動きはなくなりました。実現性も確かなものとは言い切れませんでしたが、財政が厳しい中でいかに町民福祉を実現していくかを考えた時、まだまだできることはあるのではないかと思える一例です。
よくわからない条例を作って老健施設建設のために全額融資する一方で、土地建物無償貸し付けにして診療所を改築するなど、ちぐはぐなことにするくらいなら、いっそ、老健も町で建てて、しっかりと診療所含め家賃をもらった方がスッキリします。そして、地域医療にに対する町の責任も明確になります。
限られた財源でいかに低コストに町民福祉を最大にできるかが、本当の行革であるはずです。せめぎ合いの中でこそ、いい知恵が浮かぶのだと思います。
現場を預かる担当課が診療所と交渉し進めようとするのに対し、財政を預かる総務課がチェックを入れるということが機能してこそ、町の事務を担う役場が信頼されるのだと思います。
清水駅1番ホーム設置の要望については、架橋の階段部分にエレベーターをつけることで対応すべく、国の補助金を受けられるようJRと交渉しているとのことでした。
補助金の対象になったとしても、JRの改修工事の優先順位からするとかなり先になりそうな気配の答弁でした。
ここで考えなくてはならないのは、町が何とかしなくてはならないとすべきは、階段の上り下りに苦しんでいる高齢者や障害者の不便(というより苦痛か)の解消であって、エレベーターの設置は手段の一つにすぎないということです。
エレベーターの設置を目的にすると、完成したときの喜びは大きくなりますが、設置されるまでの間の利用者の苦痛はそのまま残ります。
コミュニティバスの運行をマニフェストに掲げた町長ならば、その早期実現でエレベーター設置まで間、近隣の駅に送迎するなどのことを考えてもよさそうですが、コミバスの実現自体、国の補助金をあてにして平成23年まで待たなければならないとかで、しかも、補助金は3年間しか出ないはずです。
清水町の政策は、清水町の現状や条件のもとで考えることでしか生まれないと思います。
今回の一般質問では、自分の質問について、「現実からは離れてしまっているかもしれませんが・・・」とことわり臨時交付金について訊き、また、スクール・ニューディールについて、「わが町では耐震診断も実施しているし、IT化も進んでいる。残りは校庭の芝生化ということで苦し紛れに質問しました」と発言した議員がいました。
自ら質問の真剣さを欠いていることを告白し、わが町の問題点がなんであるかを考えない質問を行ったことについて、私たちはちゃんとイエローカードを出すべきです。
こんなことでは財政は破たんの方向に逆戻りです。
今、役場は機能しているのだろうか。 それを正す役割を議会は果たしているだろうか・・・。そんなことを感じた2日間でした。
フロイデ温泉の問題は、民間に完全に売却した事業に対し、温泉を維持するために今さら町として支援策を講じるような答弁をすること自体、町長がこれまで自ら進めてきた行革を理解していないことの表れではないかと思います。
もし、温泉に未練があるなら不採算でも直営を続けるべきだったと思います。それができなかったのは、それほどまでに町の財政が悪かったからのはずです。
フロイデ温泉を直営でやっていた時から、温泉への観光客の入込を町内の経済活性化になかなか結びつけられなかったことが課題でした。
そこを変えるつもりがなければ、町として温泉と連携する意味はないと思います。
単に採算の合わない民間施設を支援することを望んでいる町民はいないと思います。
御影診療所の整備拡充に対する支援の議論を聞いていると、まさに清水町の行革が、節約・削減とバラマキを行ったり来たりする一本道を走っていることがわかります。
診療所の病床削減や診療縮小を目前にしてわき起こった、住民による「診療所がなくなるかもしれない」という不安を払しょくするため、町は財政難によるこれまでの消極姿勢から一転、老健施設建設費等を全額無利子融資し、さらに、診療所土地建物を無償貸し付け、老朽化部分の建て替えまで決めました。
「御影の地域医療を荒井先生にまかっせきりにしていいのか」と町の姿勢に疑問をぶつけた私ですが、民間診療所の経営を助けるかのような上から目線で、無制限といってもいい支援を行うようなことはちょっと違うと感じます。
選挙の後、「どうせ町に任せておいても進まないだろうから、高齢の院長に代って融資を受けるための団体を有志で立ち上げようか」という動きも起こりました。町が支援策を打ち出したため、その動きはなくなりました。実現性も確かなものとは言い切れませんでしたが、財政が厳しい中でいかに町民福祉を実現していくかを考えた時、まだまだできることはあるのではないかと思える一例です。
よくわからない条例を作って老健施設建設のために全額融資する一方で、土地建物無償貸し付けにして診療所を改築するなど、ちぐはぐなことにするくらいなら、いっそ、老健も町で建てて、しっかりと診療所含め家賃をもらった方がスッキリします。そして、地域医療にに対する町の責任も明確になります。
限られた財源でいかに低コストに町民福祉を最大にできるかが、本当の行革であるはずです。せめぎ合いの中でこそ、いい知恵が浮かぶのだと思います。
現場を預かる担当課が診療所と交渉し進めようとするのに対し、財政を預かる総務課がチェックを入れるということが機能してこそ、町の事務を担う役場が信頼されるのだと思います。
清水駅1番ホーム設置の要望については、架橋の階段部分にエレベーターをつけることで対応すべく、国の補助金を受けられるようJRと交渉しているとのことでした。
補助金の対象になったとしても、JRの改修工事の優先順位からするとかなり先になりそうな気配の答弁でした。
ここで考えなくてはならないのは、町が何とかしなくてはならないとすべきは、階段の上り下りに苦しんでいる高齢者や障害者の不便(というより苦痛か)の解消であって、エレベーターの設置は手段の一つにすぎないということです。
エレベーターの設置を目的にすると、完成したときの喜びは大きくなりますが、設置されるまでの間の利用者の苦痛はそのまま残ります。
コミュニティバスの運行をマニフェストに掲げた町長ならば、その早期実現でエレベーター設置まで間、近隣の駅に送迎するなどのことを考えてもよさそうですが、コミバスの実現自体、国の補助金をあてにして平成23年まで待たなければならないとかで、しかも、補助金は3年間しか出ないはずです。
清水町の政策は、清水町の現状や条件のもとで考えることでしか生まれないと思います。
今回の一般質問では、自分の質問について、「現実からは離れてしまっているかもしれませんが・・・」とことわり臨時交付金について訊き、また、スクール・ニューディールについて、「わが町では耐震診断も実施しているし、IT化も進んでいる。残りは校庭の芝生化ということで苦し紛れに質問しました」と発言した議員がいました。
自ら質問の真剣さを欠いていることを告白し、わが町の問題点がなんであるかを考えない質問を行ったことについて、私たちはちゃんとイエローカードを出すべきです。
こんなことでは財政は破たんの方向に逆戻りです。
今、役場は機能しているのだろうか。 それを正す役割を議会は果たしているだろうか・・・。そんなことを感じた2日間でした。
コメント(0件) | コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます |
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています
ユーザー登録すると?
- ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
- 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。