2009829(土)

奇跡のリンゴの木村氏を迎えて開催された09放牧酪農ネットワーク交流会


奇跡のリンゴの木村氏を迎えて開催された09放牧酪農ネットワーク交流会

 8月27、28日、7回目を迎える北海道放牧酪農ネットワーク交流会in足寄が開催され、昨年に続き、参加してきました。

 今年は、放牧の技術論ではなく、なぜ放牧なのか原点に戻って考えるということがテーマでした。

      
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 「奇跡のリンゴ」の木村秋則氏と「マイペース酪農」の三友盛行氏。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」出演済みと出演予定の2人が講師です。

 「配合飼料の価格が上がって自給飼料重視に向かいかけたが、乳価が上がったことで元の(配合飼料多給)酪農に戻ってしまった。行きつ戻りつしているが、それも許されない時代が来る」と三友氏。

 「なぜ、こんなに(苦労)して無農薬を続けてきたか、自分に何度も問いかけた」と語る木村氏。「肥料をやらないのに慣行農法より窒素分が多い。微生物の活動によるのではないか」、「硬盤層の下には4000年分の未分解の栄養がある」、「リンゴの葉が病気にかかった患部を自ら枯らして落とすことができるようになった」など、理解するためにはちょっとした整理が必要なことも。

 「農薬を使わないから虫がいない。農薬を使うから虫が集まるんですよ」、「健康なキュウリは曲がることはありません」という言葉は、目指すところとして共感できます。

 直ちに皆が自然栽培を放牧酪農に応用するなどということは考えられませんが、時々立ち止まって、酪農のあり方を考えることは必要なことだと思います。

      
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 明治乳業の放牧牛乳。阿久津町長に持っていただきました。「足寄」の文字が入っていますが、地元では買うことはできません。

 2日目はフィールドでの研修です。

      
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 メドウフェスクとライグラスをかけあわせたフェストロリウムに白クローバを混播した草地。

      
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 穴を掘って、団粒構造、根の張り、マメ科の根粒などを見ますが、今年は、木村氏から土の温度を測ってみなさいと言われたこともあり、畜大の瀬尾先生が持ち込んだ温度計で深さ10センチごとの地温を測りました。地表と深さ50センチの温度差は2度でした。






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橋本てるあき
橋本牧場(酪農)場主

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