201041(木)

「おかしい」と首をひねりながら作ったチーズが届きました


「おかしい」と首をひねりながら作ったチーズが届きました

 昨年12月に妻が参加した「酪農家のための乳製品製造技術研修会」の実習で作ったチーズの熟成が終了し、昨日届きました。

 妻は「来た、来た」と声を弾ませながら開封していましたが、やがて無言になり、「やっぱり・・・」と一言。

 包みの中には、2切れのゴーダチーズと一緒に手紙が入っていて、「残念ながら今回は熟成中に異常発酵(酪酸発酵)し、製品としては失敗事例となってしまいました」(抜粋)と書かれていました。

 pHが気持ちよく下がらなかったり、ホエーが妙に白かったり、妻も変だなぁと感じながら作業していたようです。講師の方が一番困っていたのではないかと思います。

 失敗事例だというので恐る恐る食べてみると、特にいやな味がするというわけではないのですが、ゴムを食ってるようなかみごたえとコクもしょっぱみもない味でした。

 pHが下がらなかったのに、ホエーの抜けが悪く塩分濃度が低くなったのが重なれば、酪酸発酵したというのは何となく理解できます。

 ただし、製品から酪酸菌は検出されなかったとのことで、原因はよくわからないそうです。

 ちゃんとした施設でプロの方の指導で作ってもこんなこともあるんだなぁというのが正直な感想です。

 同時に、自家製チーズをおいしく作れている妻をもう少し評価してもいいかなぁと思いました。






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橋本てるあき
橋本牧場(酪農)場主

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