2011516(月)

放牧してこそのブラウンスイス


放牧してこそのブラウンスイス

 先月、新得町において開催された北海道ブラウンスイス協議会の研修会では、農業試験場の試験結果としてブラウンスイスの乾物摂取量がホルスタインより下回っているとの報告がされました。

 これは、粗飼料中心での乳生産により循環型農業を担う品種としての期待を裏切る結果と言えなくもありません。

 まぁ、ブラウンスイスを実際に飼っているものからすると、それほど驚くべきことでもありません。以前にも書いたと思いますが、粗飼料だけでより多くの乳を出すような能力があるのではなく、身を削らない程度の乳を出すので、粗飼料だけでも飼いやすいというのが実感です。

 ただ、試験場では、TMRを与えての試験しか行っておらず、ブラウンスイスの本領を発揮させているとは言えないと思います。

 ブラウンスイスは放牧期間中のMUNがホルスタインより高い傾向があり、同時に乳タンパクも高いことから、放牧草をたくさん食べているのではないかと推測されます。

 この2、3日、草がぐぐっと伸びてきたと思ったら、わが家のブラウンスイスたちも「らしからぬ」乳量の伸びを見せています。

 やはり、ブラウンスイスは放牧してこそ生きる牛なのではないかと感じます。






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橋本てるあき
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