2014年9月28日(日)
農業はリスクを取るべきか
放牧・酪農・農業×84
幕別町のメガファームが一元集荷多元販売のホクレンのシステムから離脱したことが、時代遅れの制度に一石を投じたと報じられた。
このメガファームの自己責任での経営判断には敬意を表したいが、「ホクレン離脱」に拍手を送る人々の中に「農家は国の保護があって、リスクを取らずに経営ができる。ずるい」という声が少なからずあることは懸念されることだ。
そもそも、農業はリスクを取って経営すべきものなのかと思う。気候変動や自然災害のようなリスクもある中で、いかにそれらの影響を最小限に抑えるかに日々努力し、いつものように安全な農産物を生産すべく汗を流すのが農業の姿である。
また、6次化に取り組むことが農家がこれからの時代を生き残るための手段だとするのが農政のトレンドであるようだが、6次化に取り組む農業者には、それぞれの目的と事情があり、特色ある商品づくりが農業の主たる目的であるとは到底思えない。農産物の質の向上とその取り組みに対する消費者の理解推進の先頭に立つというのがその役どころであると思う。
過度な競争やリスクを農業に持ち込むのが農政改革ならば、まずは健全な農業の姿を示して、新規就農対策の強化によってそれを持続できるようにすることが必須である。
このメガファームの自己責任での経営判断には敬意を表したいが、「ホクレン離脱」に拍手を送る人々の中に「農家は国の保護があって、リスクを取らずに経営ができる。ずるい」という声が少なからずあることは懸念されることだ。
そもそも、農業はリスクを取って経営すべきものなのかと思う。気候変動や自然災害のようなリスクもある中で、いかにそれらの影響を最小限に抑えるかに日々努力し、いつものように安全な農産物を生産すべく汗を流すのが農業の姿である。
また、6次化に取り組むことが農家がこれからの時代を生き残るための手段だとするのが農政のトレンドであるようだが、6次化に取り組む農業者には、それぞれの目的と事情があり、特色ある商品づくりが農業の主たる目的であるとは到底思えない。農産物の質の向上とその取り組みに対する消費者の理解推進の先頭に立つというのがその役どころであると思う。
過度な競争やリスクを農業に持ち込むのが農政改革ならば、まずは健全な農業の姿を示して、新規就農対策の強化によってそれを持続できるようにすることが必須である。
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