放牧・酪農・農業(84)


2009714(火)

西十勝放牧研究会7月例会


 西十勝放牧研究会7月例会の案内です。

 会員以外でも弁当持参で参加できます。

・日時 7月18日(AM10:30~)

・集合場所 清水町 橋本牧場

・視察先 清水町 橋本牧場・村上牧場

・タイムスケジュール
 AM10:30~AM11:30 橋本牧場(放牧地の採草利用)
 AM11:30~PM1:00 昼食(清水公園)
 PM1:00~PM3:00 村上牧場(トンネルによる放牧地拡大)


 メインは村上牧場の牧道トンネル見学です。

      
画像

  道路があるため放牧ができないという酪農家は多いと思います。

 道路があっても交通量が少ない場合は、道路を横断して放牧をおこなうことは可能です。
      
画像

 しかし、交通量が多いと、さすがに牛を渡すのは難しくなってきます。

 そこで、トンネルということになるのですが、コストが莫大なのでよほどのメリットがなければ取り組めません。

 ただ、道路横断とトンネルは全く別物です。

 トンネルは単に道路の向こうに牛を渡すためのものではなく、道路の向こうとこっちとを常時行き来できるようにするものだからです。

 家畜管理や放牧管理において、道路を渡していた時と比べ、数多くのメリットが見いだせるはずです。



2009714(火)

高泌乳を支える好体型


高泌乳を支える好体型

 7月11日、清水町ホルスタイン共進会が開催されました。

 私が就農したころは、酪農家全員参加の地域対抗戦のような田舎のお祭りでしたが、次第に一部のエリート酪農家によるスペシャルな牛のショウへと変わってきました。

 「体型よりも能力」といわれた時代も経て、多くの酪農家が共進会から離れていき、一方で共進会に出る牛のレベルもどんどん上がり、共進会用に交配、育成された牛でなければ通用しなくなっています。

 しかし、牛の能力や経済性は乳さえ出れば高くなるわけではなく、高能力を支える体型がなければ生産寿命が短くなり、トータルでのメリットはなくなります。

 昔から言われているとおり、「長命・連産・高能力」は体型がしっかりしていなければ実現しません。

 共進会に出すことは特殊なことになってしまいましたが、体型の重要性は変わっていません。

      
画像
 共進会ではジャッジングコンテストも行われました。牛の序列を予想投票し、当選者には賞品が贈られました。




200972(木)

兼用草地


兼用草地

 草の伸び方は季節で大きく変動します。放牧地の草も、春は大幅に余りますが、秋には足りなくなります。そこで、余った草を収穫して貯蔵し足りなくなったときに食べさせます。

 今年は12ある牧区のうち、5つの牧区を5月下旬から採草用に回し、7つの牧区のみで放牧してきました。

 天気の関係で遅れていましたが、やっと、その5牧区を刈り取りました。

 放牧地は草の密度が高いので、刈り遅れると収量が半端じゃありません。

 



2009620(土)

自分に合った草


自分に合った草

 6月の放牧地は、よく食われて短くなった草や長く伸びて穂が出てしまった草が混在しています。

 短く食われてまた伸びてきた草は栄養価、消化率ともに高く、穂が出てしまった草は栄養価も消化率もかなり低下しています。

 当然やわらかく栄養価の高い草が好まれますが、牛たちの採食行動をよく見ていると、分娩後日数の短い牛(写真右)が短い草ばかり選って食べているのに対し、分娩後日数のある程度経ったもの(写真左)は長い草も短い草もかまわずに食べているのがわかります。

 分娩後、乳量がすぐにピークを迎えるのに対し、採食量は2カ月近く遅れてピークに達します。このタイムラグによる栄養失調を補うため、採食量がピークになるまでは特に栄養濃度の高いエサを与える必要があります。

 牛が自分でそれをやってくれるのが放牧のいいところでもあります。



2009620(土)

夕方の草に食いつく牛たち


夕方の草に食いつく牛たち

 昨日は午後から久しぶりに太陽が顔をちらっと見せてくれました。

 そのせいか、夕方の搾乳が終わった後、放牧地に入った牛たちの草の食い方は昨日までとは違うと感じました

 久しぶりにちゃんと光合成して、葉に糖分が作られて、いつもよりも甘く感じられたに違いないとの思いが、その根拠になっています。
 



<<
>>




 ABOUT
橋本てるあき
橋本牧場(酪農)場主

性別
年齢50代
エリア清水町
属性個人
 カウンター
2005-11-29から
261,610hit
今日:65
昨日:133


戻る