放牧・酪農・農業(84)
2008年6月21日(土)
草地は変わる
放牧・酪農・農業×84
クローバが一面に白いきれいな花を咲かせているこの放牧地も、15年前はいくらクローバの種をまいても芽が出ないシバムギ主体の草地でした。
チモシー主体と思っていた草地が実はシバムギ主体になっていたというケースは少なくありません。そのような草地は地面が分厚いルートマットに覆われ、種をまいても土と接触することができず発芽しないで終わってしまいます。いわば窒息状態です。肥料も効きません。
そんな草地が変わったのは、放牧利用への転換と北海道SRU(ソイル・リサーチ・ユニオン)コンサルタントのエリック川辺氏との出会いによるところが大きかったと思います。
彼の「がんこなルートマットを分解するためには、微生物、小動物の活動を活性化しなければならず、それを促す施肥が重要である」との考え方が正しかったことは草地によって証明されました。
微生物の活動が始まると、空気や水の通る穴ができて加速度的に土壌はよくなっていきます。
チモシー主体と思っていた草地が実はシバムギ主体になっていたというケースは少なくありません。そのような草地は地面が分厚いルートマットに覆われ、種をまいても土と接触することができず発芽しないで終わってしまいます。いわば窒息状態です。肥料も効きません。
そんな草地が変わったのは、放牧利用への転換と北海道SRU(ソイル・リサーチ・ユニオン)コンサルタントのエリック川辺氏との出会いによるところが大きかったと思います。
彼の「がんこなルートマットを分解するためには、微生物、小動物の活動を活性化しなければならず、それを促す施肥が重要である」との考え方が正しかったことは草地によって証明されました。
微生物の活動が始まると、空気や水の通る穴ができて加速度的に土壌はよくなっていきます。
2008年4月29日(火)
草だけでは足りない時期には・・・
2008年4月29日(火)
しっかり草食って育って
2008年4月12日(土)
初日の興奮
2008年4月6日(日)
OMR(オフセット・ミクスド・ラッション)
放牧・酪農・農業×84
先日、TMRセンターを抜けて放牧で牛を飼いたいという若き酪農家が見学に来られました。
TMRセンターに加入して配られるTMR(トータル・ミクスド・ラッション=牛に与えるえさを全部混ぜたもの)を自由に食べさせながら放牧したのでは、放牧草を思う存分食べることにはならず、無駄が多く中途半端だというのです。
それはそうでしょう。TMRはいわば完成品。それを食べた上でタンパクが非常に高い春の草などを食うのは、言ってみれば胸やけものです。
放牧を取り入れた酪農家が混ぜエサを与える場合は、放牧草の栄養価に合わせてその内容を変えて対応させねばなりません。
全部を混ぜるのではないので、PMR(パーシャル・ミクスド・ラッション)ともいいますが、放牧草と合わせて完成品を作るためにわざといびつなエサを与えるという意味で、私はOMR(オフセット・ミクスド・ラッション)と呼んだらいいのではないかと思っています。
TMRセンターに加入して配られるTMR(トータル・ミクスド・ラッション=牛に与えるえさを全部混ぜたもの)を自由に食べさせながら放牧したのでは、放牧草を思う存分食べることにはならず、無駄が多く中途半端だというのです。
それはそうでしょう。TMRはいわば完成品。それを食べた上でタンパクが非常に高い春の草などを食うのは、言ってみれば胸やけものです。
放牧を取り入れた酪農家が混ぜエサを与える場合は、放牧草の栄養価に合わせてその内容を変えて対応させねばなりません。
全部を混ぜるのではないので、PMR(パーシャル・ミクスド・ラッション)ともいいますが、放牧草と合わせて完成品を作るためにわざといびつなエサを与えるという意味で、私はOMR(オフセット・ミクスド・ラッション)と呼んだらいいのではないかと思っています。