放牧・酪農・農業(84)
2009年12月24日(木)
浄化施設ぶくぶく開始
2009年12月12日(土)
ブラウンスイス初任牛販売情報(091217)
2009年12月3日(木)
根釧農試型パーラー排水処理施設施工中
放牧・酪農・農業×84
牛乳処理室排水処理浄化施設を施工中です。BODが高いパイプラインミルカー(搾乳)やバルクタンク(貯乳)の洗浄水(牛乳や洗剤を含む)を浄化処理するための設備です。
実は、6年前にオゾンを発生させて排水を浄化処理する施設を設置していたのですが、オゾン発生装置を更新するにあたり、根釧農試が開発した低コスト型の施設に取り換えることにしました。
オゾン処理型施設は性能的には優れていて、設置・維持をしてくれたヒューエンス社にも良心的な対応をしていただきました。ただ、オゾン発生装置が非常に高価であること、故障時の修理に専門的な知識と技術が必要であること、月々の電気代がけっこうかかるという問題がありました。
根釧農試型処理施設は本体、施工費ともに比較的安価で、さらに月々の電気代もわずかなもので済みます。また、材料は地元で調達できるものばかりで、地元の事業者によって施工可能です。
低コストで済むかわりに、廃棄乳を混入させないように別扱いする必要があります。ただ、高性能で高価な機種を選択しても、牛乳を入れて全く平気なものはありません。
浄化施設には、生物処理のほか、膜ろ過式やオゾン式などいろいろありますが、とにかく、コストが高くては、いくらいいものでも普及させるのは難しいと思います。
実は、6年前にオゾンを発生させて排水を浄化処理する施設を設置していたのですが、オゾン発生装置を更新するにあたり、根釧農試が開発した低コスト型の施設に取り換えることにしました。
オゾン処理型施設は性能的には優れていて、設置・維持をしてくれたヒューエンス社にも良心的な対応をしていただきました。ただ、オゾン発生装置が非常に高価であること、故障時の修理に専門的な知識と技術が必要であること、月々の電気代がけっこうかかるという問題がありました。
根釧農試型処理施設は本体、施工費ともに比較的安価で、さらに月々の電気代もわずかなもので済みます。また、材料は地元で調達できるものばかりで、地元の事業者によって施工可能です。
低コストで済むかわりに、廃棄乳を混入させないように別扱いする必要があります。ただ、高性能で高価な機種を選択しても、牛乳を入れて全く平気なものはありません。
浄化施設には、生物処理のほか、膜ろ過式やオゾン式などいろいろありますが、とにかく、コストが高くては、いくらいいものでも普及させるのは難しいと思います。
2009年11月13日(金)
WWOOFer受け入れで気持ちいい農業をめざそう
放牧・酪農・農業×84
先日、ウーファーとして、2人の学生さんが牧場の生活を体験していかれました。私の牧場もウーフ・ホストとして登録したばかりで、彼女たちは記念すべき1号と2号です。
WWOOF(ウーフ)の仕組みは、ホストが食事と宿泊場所+αを、ウーファーは労力+αを提供し合うというもので、お金のやり取りはありません。ホストはオーガニック志向であることが基本です。※詳しくはWWOOF ジャパンのHPをご覧ください。http://www.wwoofjapan.com/
私は、機械化や大型化など装備の近代化だけが農業技術の進歩ではなくて、土、そしてその本質である土壌微生物の力を借りるのが本来の農業の姿だということを、都会の人たちにも知ってもらいたいと思っています。もちろん、私たちの牧場も経営を成り立たせるために多くの妥協はしていますが、基本理念は忘れないようにと思っています。
彼女たちは、搾乳作業はもちろん、牛に触るのも初めてでしたが、動物が好きで、すすんで何でも引き受けてくれて、とても助かりました。彼女たちはさすがに自らの意思で来ただけのことはあって、短期間に驚くほど仕事ぶりも進歩しました。
おかげで、いつもより早く牛舎が終わり、食事の時間がたっぷりとれて、彼女たちともよい会話ができました(と思っているのは私だけか?)。
家庭菜園でとれた野菜を中心にした食事も、ご飯をお代わりしながら、おいしそうに食べてくれました。自家用チーズ作りもキャーキャー言いながら手伝ってくれました。
労働すれば疲れるけど、おなかが減って食事がおいしい。仕事の合間に草地や畑で深呼吸すると気持ちいい。そんな体験をしてもらえれば、農業や田舎暮らしが魅力あるものに位置付けられていくのではないかと期待しています。
そして、そんな場所を提供できるように努力していきたいと思います。
WWOOF(ウーフ)の仕組みは、ホストが食事と宿泊場所+αを、ウーファーは労力+αを提供し合うというもので、お金のやり取りはありません。ホストはオーガニック志向であることが基本です。※詳しくはWWOOF ジャパンのHPをご覧ください。http://www.wwoofjapan.com/
私は、機械化や大型化など装備の近代化だけが農業技術の進歩ではなくて、土、そしてその本質である土壌微生物の力を借りるのが本来の農業の姿だということを、都会の人たちにも知ってもらいたいと思っています。もちろん、私たちの牧場も経営を成り立たせるために多くの妥協はしていますが、基本理念は忘れないようにと思っています。
彼女たちは、搾乳作業はもちろん、牛に触るのも初めてでしたが、動物が好きで、すすんで何でも引き受けてくれて、とても助かりました。彼女たちはさすがに自らの意思で来ただけのことはあって、短期間に驚くほど仕事ぶりも進歩しました。
おかげで、いつもより早く牛舎が終わり、食事の時間がたっぷりとれて、彼女たちともよい会話ができました(と思っているのは私だけか?)。
家庭菜園でとれた野菜を中心にした食事も、ご飯をお代わりしながら、おいしそうに食べてくれました。自家用チーズ作りもキャーキャー言いながら手伝ってくれました。
労働すれば疲れるけど、おなかが減って食事がおいしい。仕事の合間に草地や畑で深呼吸すると気持ちいい。そんな体験をしてもらえれば、農業や田舎暮らしが魅力あるものに位置付けられていくのではないかと期待しています。
そして、そんな場所を提供できるように努力していきたいと思います。
2009年11月8日(日)
永年草地を支えるミミズたち
放牧・酪農・農業×84
放牧地をスコップで掘ってみると、団粒構造がよくできていて、根が深く入っているのがわかります。
視察に来られる方々から例外なく質問されるのが、「放牧地は何年で草地更新するのか」ということ。
しかし、放牧地は本来、年々良くなりこそすれ、更新が必要になるようなことにはなりません。
もともと、牛と草・土は一体であり、放牧システムは生態系として成立するからです。
更新もしない草地の土の中で一所懸命に土を耕しているのがミミズです。
ミミズがいるから土がよくなるのか、土がよくなるとミミズも増えるのか、鶏か卵かみたいな話ですが、要は良い循環に入ることなんでしょうね。
視察に来られる方々から例外なく質問されるのが、「放牧地は何年で草地更新するのか」ということ。
しかし、放牧地は本来、年々良くなりこそすれ、更新が必要になるようなことにはなりません。
もともと、牛と草・土は一体であり、放牧システムは生態系として成立するからです。
更新もしない草地の土の中で一所懸命に土を耕しているのがミミズです。
ミミズがいるから土がよくなるのか、土がよくなるとミミズも増えるのか、鶏か卵かみたいな話ですが、要は良い循環に入ることなんでしょうね。