放牧・酪農・農業(84)


2009112(月)

粉砂糖をまぶしたような草地に 初雪


粉砂糖をまぶしたような草地に 初雪

 とうとう落ちてきました。白いものが。

      
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 草地ではわかりにくいのですが、通路はうっすらと積もった雪が白くなっています。

 ここにきて、寒くなってからの牛たちの草の食いっぷりはすごいものがあります。

 冬に備えての大食いでしょうか。




 



20091030(金)

やっぱり北海道はいい  東京から帰って本当にそう思いました


やっぱり北海道はいい  東京から帰って本当にそう思いました

 やっぱり北海道はいいわ。人・人・人の東京から帰って牛たちが草を食う姿を見て、本当にそう思いました。

 東京では、農水省畜産部と天北放牧ネットワークの意見交換会に参加してきました。天北のメンバーとは向こうで合流です。

 天北放牧ネットの主張は、酪農の分業化の進展で、土地(面積)や労働力などの制限がなくなり、規模拡大に歯止めがなくなったことにより、(1)環境負荷が増している、(2)余剰を抱えても生産拡大が続き牛乳の「価値」を下げている、という状態を作り出している。それが補助金によって誘導され、成立しているのは正常なことなのか、一度立ち止まってリセットしようではないか、というものです。

 私は、その意見について、すべて賛成というわけではありませんが、将来にわたって持続可能な酪農とはどんなものかを考えたとき、大いにうなずけるものがあります。

 そのあと行った居酒屋での反省会では、「このメンバーで東京に集まって飲むことになるとは思いもしなかったね」といいながら、遅くまで語り合いました。

 うちに帰って放牧地の牛を見て、「北海道はいい」と思えたことは、選んだ道が間違っていなかったことを自ら証明したことになるのかなと、勝手にほっとしています。

 



20091013(火)

芦別からのお客様が見たかったもの - ミミズのフン塚


芦別からのお客様が見たかったもの - ミミズのフン塚

 先月おじゃました芦別から、酪農家の方々6人がお返し(?)の視察に来られました。

 みなさん、平らなところでの放牧を珍しがったり、火山灰土壌を掘って自分たちのところとの違いを感じていらっしゃったようです。

 そして、わざわざ遠くから来られたのはこれを見るため?

      
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 ミミズが地表に作ったフンの「塚」です。草地上には無数の塚があったのですが、特に形の良かったのがこれです。

 芦別の酪農家の方々は連続放牧しているので、牛に踏みつけられてしまって、塚が見つけにくいのかもしれません。帰ったらまた探してみてくださいね。

 ミミズについては、私も勉強不足なのですが、放牧を始めたころに比べて、その数が増えていることだけは自信を持って言えます。

 ミミズがいる土といない土とでは、保水力が数十倍違うともいわれています。ミミズの作った土中の間隙のおかげで水はけがよく、かつ、水持ちが良くなるというわけです。

 先日の台風による雨の日も変わらずに放牧できたのは、ミミズのおかげかもしれません。

 



2009104(日)

芦別アルプス~理想的な放牧酪農の秘境


芦別アルプス~理想的な放牧酪農の秘境

 先日、芦別市で北海道草地協会の放牧研修会が開催され、私は北海道放牧酪農ネットワークからの派遣という形でお手伝いさせていただく機会を得ました。

 放牧というと根釧や天北がまずイメージされ、最近では足寄の認知度が高くなっていると思います。

 旧産炭地芦別の農業は稲作主体で、酪農は数的には盛んとはいえない状況のため、「芦別の放牧」といってもピンとこないかもしれません。

 しかし、温暖多雪でライグラスを冬枯れの心配なく使えることや、丘陵地ながらまとまった面積を確保できているなどのことから、数は少ないですが酪農家は全戸放牧を実施しています。

      
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 訪問した2戸の牧場では、草地をスコップで掘ってみると、団粒構造がよくできていて、ミミズも多数見つけることができました。

 気候条件に土壌の良さも加わり、年数を経たライグラス草地が実に生き生きとしていました。

 傾斜のある地形のためか、小牧区輪換放牧ではなく、一牧区方式で採草地も一部、秋以降放牧地に追加する形態がとられていました。

 地域の立地条件から普通に放牧に取り組み、ニュージーランド型の小牧区輪換による高利用放牧を取り入れなかったことも、芦別の放牧がこれまであまり注目されてこなかった一つの原因だろうと思います。

 しかし、芦別の酪農は、小牧区輪換だけが利用効率の良い先進的な放牧ではないことを証明できる、非常にすばらしいインパクトの強い事例になりうると思います。

 ただ、一牧区方式の実践で気をつけなければならない、季節による草の伸び方の変化への対応は、現状では、草が余ってきたら掃除刈りする、ということにとどまっています。

 草地における草の生産性の季節変化を数値化する意識を高めれば、草地管理、飼料飼養管理において、もっと楽しく、より自然に放牧で乳を搾ることができるのではないかと思います。

 景観の良い丘陵地でライグラスの草地に思いっきり放牧できる。夢のような酪農経営は、札幌から1時間圏にあり、観光資源としても相当な価値があると思います。




2009922(火)

秋のピクニック09のご案内


秋のピクニック09のご案内

 西十勝放牧研究会9月例会のご案内

・日時 9月26日(土)(AM10:30~)

・集合場所 芽室町 桜井牧場 
・視察先  芽室町 桜井牧場 

・タイムスケジュール
 AM10:30~AM12:00 桜井牧場(放牧地の追播 他)

 AM12:00~PM2:00 昼食(桜井牧場放牧地)
  昼食取ながらそれぞれの牧場の近況報告などしたいと思います。

 会員以外の参加も大歓迎です。子ども連れでお越しください。

 9月24日(木)までに連絡下さい。

 昼食は持参いただくか、弁当(800円程度)をお申し込みください。

 住所・牧場地図は後日ご案内いたします。

 お問い合わせ、お申し込みは右上の「MENU」→「お問い合わせ」からどうぞ。

     
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    (昨年の「秋のピクニック」の昼食風景)




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橋本てるあき
橋本牧場(酪農)場主

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