2009727(月)

元気なのはキノコくらいか


元気なのはキノコくらいか

 こんなに雨ばかり降る7月はいつ以来でしょうか。

 今までも、オホーツク高気圧の影響でしぶしぶした日ばかり続いて参った年はありましたが、ここまで雨量はなかったように思います。

 6月24日からの正味10日ばかりの晴れの間に牧草収穫が終わらなかった牧場の草地は穂が枯れて黒くなっています。

 小麦の刈り取りは依然始まっていません。倒れたところは腐れが心配されています。

 深刻なのは豆です。花芽がつかず、収穫に至らないのではないかと危惧されています。

 やけくそでキノコ狩りに出かけたわけではありません。放牧地の若いカラマツの根本にシロヌメリイグチが生えていました。ラクヨウほどコクがありませんが仲間のキノコです。

 みんなが困っているときに、お前だけ生き生きとしやがってと恨み節になりそうですが、キノコに罪はないので、味噌汁に入れておいしくいただかせてもらいます。



2009724(金)

昨日のお客様(?)別科の2年生


昨日のお客様(?)別科の2年生

 帯広畜産大学別科2年生のみなさんが見学に来られました。ちょうど親子くらいの年の差になりますが私の後輩です。

 将来の酪農界を背負って立つ卵たち、自ら少数精鋭と名乗る13人の学生さんたちは、集中力も高く、積極性もあり、まとまりもあるようでした。

 私からは、経営概要のほか、放牧主体に切り替えた理由、放牧酪農の特徴などについてお話し、実際に草地をスコップで掘り、また、ライジングプレートを使って草の量を測ってもらいました。

 別に放牧の普及が目的ではありません(少しはありますが)。

 放牧主体で酪農経営をするのに欠かせない草地の生産性や管理などの話をして、「放牧は牛にも人にもやさしい」とか逆に「放牧では乳量が低い」などと単純にいえるものではなく、科学的な思考が大事であることを伝えたつもりです。

 放牧酪農はもうかる?、放牧にすると繁殖成績が上がる?、放牧にすると省力化される? いずれもYESであり、NOでもあります。経営だから当然です。

 また、土やミミズらを見ながら草地が毎年良くなっていくのを実感し、牛が楽に飼えるようになる楽しさも伝えたかったのですが、そこはまだ私も途上なので・・・。







2009718(土)

トンネルを抜けるとさらに放牧地が広がっていた


トンネルを抜けるとさらに放牧地が広がっていた

 7月18日、西十勝放牧研究会の7月例会が行われ、18人の参加者が村上牧場の牧道トンネルを見学しました。

 トンネルとはいっても、道路の下に穴を掘るのではなく、道路を切ってボックスカルバートを設置する形で工事は行われました。

 前例のない工事に役場も困惑したことと思いますが、放牧の本場ニュージーランドでは牛用トンネルは珍しくありません。

 道路に分断されていなければ自分も放牧を取り入れたいのだが という酪農家は少なくありません。

 村上牧場でも、これまでは道路の向こうの放牧地に牛を出すために、車の流れを止めて道路を横断させるなど、ずいぶん苦労していました。

 トンネルができたことによって、地続きの放牧地が倍になったことになります。

 住宅地の拡大で市街地の牧場になってしまった村上牧場ですが、今後、本格的な放牧酪農の実践牧場として発展していくものと思います。




2009714(火)

西十勝放牧研究会7月例会


 西十勝放牧研究会7月例会の案内です。

 会員以外でも弁当持参で参加できます。

・日時 7月18日(AM10:30~)

・集合場所 清水町 橋本牧場

・視察先 清水町 橋本牧場・村上牧場

・タイムスケジュール
 AM10:30~AM11:30 橋本牧場(放牧地の採草利用)
 AM11:30~PM1:00 昼食(清水公園)
 PM1:00~PM3:00 村上牧場(トンネルによる放牧地拡大)


 メインは村上牧場の牧道トンネル見学です。

      
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  道路があるため放牧ができないという酪農家は多いと思います。

 道路があっても交通量が少ない場合は、道路を横断して放牧をおこなうことは可能です。
      
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 しかし、交通量が多いと、さすがに牛を渡すのは難しくなってきます。

 そこで、トンネルということになるのですが、コストが莫大なのでよほどのメリットがなければ取り組めません。

 ただ、道路横断とトンネルは全く別物です。

 トンネルは単に道路の向こうに牛を渡すためのものではなく、道路の向こうとこっちとを常時行き来できるようにするものだからです。

 家畜管理や放牧管理において、道路を渡していた時と比べ、数多くのメリットが見いだせるはずです。



2009714(火)

帯広まで自転車こぎました


帯広まで自転車こぎました

 7月12日、中小企業家同友会帯広支部環境部会のエコ・サイクリングに参加し、清水駅から帯広駅まで自転車で走りました。

 「あほなことはやめなさい」、「オジサンたちもやるな」と家族の反応は別れましたが、20代から60代まで多様な参加者が30㎞ちょっとを3時間あまりかけて、非常に快適に走りました。

 コースは、国道ではなく、道道や町道を走って、なるべく十勝川沿いにコースをとったため、清水から帯広へは、ずっとゆるい下りになっており、意外に楽ちんでした。逆に帯広から清水へは上りっぱなしになるので、もし、帰りも自転車だったら死んでいました。


      
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 当初は、十勝川の堤防沿いを走破する予定でしたが、帯広に入るまでは砂利道のため、断念したそうです。確かに砂利道を自転車で走るのはきつい。特にお尻が。

 17人もの人数で走ったからか、途中何度も休憩(検討会議)しながらだったからか、辛くて長いという感じは全くしませんでした。

 出発時の清水は曇りでしたが、だんだんに晴れてきて、皆上着を途中で脱いで爽快に走り、無事帯広駅に着いた時には、それなりの達成感に浸りました。

 やっぱり自転車楽しいわ。もうちょっといい自転車がほしくもなります。

 
      
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 片道のコースを走るためJRを利用して移動したり、伴走車が付いたりと、エコ・サイクリングというにはずいぶんと化石由来エネルギーを消費しましたが、自転車利用の促進やサイクリングをを取り入れた観光の推進のための問題点を洗い出すためのコストととらえておきましょう。

 西帯広から十勝川温泉までは川沿いに舗装されていますが、これが清水、新得まで延長されたら十勝の観光に新しい可能性が広がるのではとの声も出ていました。

 こんな時こそ広域連携による力を発揮する場面ではないでしょうか。



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橋本てるあき
橋本牧場(酪農)場主

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