すっかり春が来たと思っていたらこの雪。子牛たちも奥の方に寝たまま出てきません。

　先日立ち寄った造園屋のオヤジさんが語っていた「今年は高山植物に動きがない。こんな年は寒さがぶり返したり雪が降ったりする。」という言葉が本当になりました。

　その時その時の状況に一喜一憂している私たちより、高山植物の方がしっかりしています。

　今年も放牧シーズンがやってきました。

　牛たちは牛舎の中ではできないことを一所懸命やっていました。

　走り回るもの、さっそく草を食うもの、そしてド突き合いをするもの。

　画像の２頭（注１）は、他の牛たちが落ち着いた後も延々押し合いを続け、ほとんど草を食うこともなく、初日（注２）を終わりました。


（注１）ブラウンスイス種は毛色に濃淡があり、黒っぽいものや白っぽいものがいます。ただ、いずれも、ジャージーのようなオレンジ系の茶色とは違い、グレー系です。

（注２）放牧地に牛を放した初日。草地協会の放牧畜産基準でいう、放牧地で相当程度の栄養を摂取するような日はまだ先です。

　おとといの晩、母のゲッカビジンが咲きました。

　「６～１１月の新月の晩に一夜限りの花を咲かす」とインターネット上に書いてありましたが、この季節に、しかもおとといはおぼろ月夜。

　家の中で栽培してるからでしょうか。

　芝生もまだ茶色のこの季節、庭の片隅でもうはや、花を咲かせたせっかちがいます。

　今年は雪の量が多くて、解けるのに時間がかかっていますが、解けた雪の下から出てきたライグラスの葉は青々しています。

　ぐんぐん伸びてくる草をバリバリと食べて、パンパンに乳を張らせる牛たちの姿が目に浮かんできます。