2006619(月)

今年もほぼ半分終わりました

今年もほぼ半分終わりました

 トップの写真を順に並べてみました。上から1月、2月、4月、5月、6月の風景です。

 放牧初めの頃、牛たちは数時間の放牧ののち牛舎に戻されていましたが、草地が豊かな草で満たされてからはほとんどの時間を放牧地で過ごすようになりました。「よーし、放牧地に行ってくるか」が「搾乳が終わったから放牧地に帰るか」に変わり、まるで出勤と帰宅が逆転したかのようです。

 秋になって草の伸びが小さくなると、また牛舎が牛たちの本拠地になります。





2006614(水)

良い草には虫がつかない

良い草には虫がつかない

 放牧地を歩いていると、虫に食い荒らされているクローバーを見かけることがある。よく見ると、たまたまその葉が食われたのではなくて、食われるべくして食われたことがわかる。

 左の写真は虫がついていないクローバーの葉である。かたちがしっかりとした葉で、色も明るい緑色、白い班も鮮明である。一方、虫に食われた右のクローバーは、葉の大きさがばらつき、ちぢれたり引きつったりしているものもあり、色は薄いが暗く、白斑も不鮮明か見えない。左のクローバーに比べて明らかに不健康な様子が見て取れる。

 自分が牛だったら絶対左のクローバーを食べると思う。うまそうだ。実際、牛たちもそうするだろう。しかし、虫たちの選択は逆である。やつらは弱くてまずい草におそいかかり放牧地から消し去ろうとするのである。

 放牧地では、そんな虫たちも害虫ではない。放牧地のレベルアップに貢献してくれているのだ。強くてうまい草を作るためには土を良くしてやるしかない。ダメな草を守るために農薬をまいて虫を殺すなど論外である。







200669(金)

すっきり味の放牧牛乳

すっきり味の放牧牛乳

 夏の牛乳、特に放牧している牛から搾った牛乳は飲みやすい。脂肪率が下がるからだろう。乳糖は逆に少し上がっている。さらっとしているのに甘みがあるといったところか。

 数字には出てこないが、牛乳の色は黄色味が強くなる。草のカロチンが牛乳の色に反映するからである。特にジャージーの乳はこの傾向が強い。

 (上の表は2006年、橋本牧場)




200667(水)

牛の給食センター

牛の給食センター

 JA新得町のTMRセンターを見学しました。写真は、圧縮成型された混ぜえさを真空パックにしているところです。(白い帽子にマスクをしているのが作業員の方で、手前の2人は熱心のあまり間近に寄り過ぎている見学者です。)

 牧草や飼料用とうもろこしを主体に、穀類や大豆かすなどの製造粕類、ミネラルなどを混ぜて作り、加入している14戸の酪農家にトラックで運びます。

 こんなやり方もあるんだ~って感じですが、専業化分業化の流れの中では、これから普及してくるような気もします。
 
 ただ、施設や人件費が巨額になるため、採算をあわせることが最大の課題になり、土を良くして良質な粗飼料を生産するといった気の長い考え方を維持できるかという問題があります。




200661(木)

放牧された牛は歩くハーベスター

放牧された牛は歩くハーベスター

 放牧された牛は、自分で歩き回って草を食べ、糞をします。歩くハーベスターであり給餌機であり、マニュアスプレッダでもあります。




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 ABOUT
橋本てるあき
橋本牧場(酪農)場主

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