20081228(日)

去年今年


去年今年

時間という旅人

今日は実家の大掃除を家主の父親に提案したことろ
明日でいい」とつれないお言葉・・・

とはいえ、明日はこちらの都合があるので
先ほど、両親が出かけていた2時間でレンジと換気扇周りの掃除だけは終わらせました(^_-)

そして、かなり満足の行くこの結果の余韻を


六花亭さんの
去年今年

画像

というお菓子をお共に
味わっていたことろ
この包装紙の言葉の意味が気になり調べてみました

 去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの   虚子

という俳句で

俳人・高浜虚子の孫娘である稲畑汀子さんが
祖父の句について語った文章に出会い、感銘を受けました~

自分が30代の後半から
自分の時間=命
ということを意識するようになり
今の生活はその旅の途中だということ・・・♪

以下、その稲畑汀子さんの文章です・・・

 子どものころは、一年がもっと長かったように思うが、最近は、年のたつのがずいぶん早いように感じる。ここ数年、年末からお正月にかけて静かにものを考える時間に恵まれると、私の思いは、どうも過ぎていく時間にとらわれてしまうようだ。
そんな場合、心の中で私が向き合っているのは冒頭の祖父の句である。

 去年、今年といっても何も変わったわけでもない。ただいつもとおなじ時間の経過があっただけなのに、人は連続した時間に区切りをつけて新しい意味をもたせる。
しかし、いくら区切ってみてもそれは棒の如きもので貫かれた断つことの出来ない時間である。
このようにずばりといわれると、普段、仕事に追われて惰性で時を過ごしている私は、はっと胸をつかれるのである。(中略)

 人は、時間の中を旅する旅人であるが、旅人にとって、体験する時間は決して均質に経過するものではない。意味ある時間を多く過ごした人ほど、より善く、より長く生きてきたことになるのではなかろうか。

時間という旅人と、その中を旅する人の出会いは、まさに一期一会である。

  わが果てぬ旅路なるべし去年今年  汀子






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