2014年10月24日(金)
ある日の緊急症例
獣医療情報×22
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先日、電話がありました。「うちのネコの歩き方と鳴き方がおかしい」との事。ちょっと夜も更けていましたが、まずは診せてもらう事になりました。
病院に着くなり、ネコちゃんの大きな泣き声、ただならぬ状態を物語っていました。飼い主さんが、ここが痛いみたいと指差した足を見て、「これは…」。
次に心臓の聴診をして、「これは……ヤバいぞ。」

青い矢印が前足、赤が後足です。少し見づらいですが、前足の肉球に比べ、後の肉球の血色が失われています。
後足の血流が悪くなり、足がしびれて痛くて立てない「大動脈血栓塞栓症」という病態です。
血管内に血の塊、血栓が出来て、心臓から出ている大動脈の左右の足に枝分かれする部位に詰ってしまい、足への血行が悪くなってこの病態になります。
代表的な治療法は血栓を溶かす薬の投与ですが、出来るだけ早く開始することが治癒の成功のカギになると思います。
人間でもある血栓塞栓症ですが、ネコちゃんの場合、心臓病が原因で発症する場合があります。
血栓症のリスクを回避するため、定期的に健康診断等で心臓のチェックをし、心臓病が見つかった場合には、血栓症の対策が必要だと考えます。
病院に着くなり、ネコちゃんの大きな泣き声、ただならぬ状態を物語っていました。飼い主さんが、ここが痛いみたいと指差した足を見て、「これは…」。
次に心臓の聴診をして、「これは……ヤバいぞ。」
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青い矢印が前足、赤が後足です。少し見づらいですが、前足の肉球に比べ、後の肉球の血色が失われています。
後足の血流が悪くなり、足がしびれて痛くて立てない「大動脈血栓塞栓症」という病態です。
血管内に血の塊、血栓が出来て、心臓から出ている大動脈の左右の足に枝分かれする部位に詰ってしまい、足への血行が悪くなってこの病態になります。
代表的な治療法は血栓を溶かす薬の投与ですが、出来るだけ早く開始することが治癒の成功のカギになると思います。
人間でもある血栓塞栓症ですが、ネコちゃんの場合、心臓病が原因で発症する場合があります。
血栓症のリスクを回避するため、定期的に健康診断等で心臓のチェックをし、心臓病が見つかった場合には、血栓症の対策が必要だと考えます。
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