2014年11月17日(月)
大阪の学会から戻りました。
週末は、学会出席の為、皆様にはご迷惑をおかけしました。今年も、明日の診療から使える新しい知識やテクニック、既存の知識の整理が出来て、大変有意義な週末となりました。
殊に、大阪在住の双子の弟(ただし父が違い、さらに母も違う)もこの日記を見てくれていたのを確認出来て嬉しい限りです。
添付画像は、この学会の息抜きの一つ、大阪のインデアンカレーです。うわさ話ですが、ロゴが似ているところから、何らかの関係があるそうです。
最初の一口は、とても甘いんですが、食べ進めるほどにどんどんどんどん辛くなります。私はいつもトッピングで卵を乗せます。これが後半になって辛さを和らげるオアシスとなります。大阪に行かれた時には、ぜひお試し下さい。
殊に、大阪在住の双子の弟(ただし父が違い、さらに母も違う)もこの日記を見てくれていたのを確認出来て嬉しい限りです。
添付画像は、この学会の息抜きの一つ、大阪のインデアンカレーです。うわさ話ですが、ロゴが似ているところから、何らかの関係があるそうです。
最初の一口は、とても甘いんですが、食べ進めるほどにどんどんどんどん辛くなります。私はいつもトッピングで卵を乗せます。これが後半になって辛さを和らげるオアシスとなります。大阪に行かれた時には、ぜひお試し下さい。
この記事のURL|2014-11-17 18:40:06
2014年11月10日(月)
オシッコづまり警報発令中!!
獣医療情報×22
週末以降、排尿障害のネコちゃんの来院が続いています。取り急ぎのお知らせなので、院内掲示物の丸写しですが、ご容赦下さい。
(以下、院内掲示物です。)
やあ,ワンコ&ニャンコの諸君、ご機嫌いかが?
ついに冬が来た!あの季節が来てしまった‥
「あの季節」ってのは‥そう、オシッコづまりの季節だ!!
オシッコづまりって、オシッコに石、すなわち尿石ができる事だ。その理由は、①飲水量の低下、②排尿回数の減少がある。
特に、去勢手術をしたオスネコの諸君らは注意が必要だ!!
対策としては、①お水をたくさん飲む。②おうちの人にオシッコがちゃんと
出てるか見てもらう(オシッコづまりを便秘と勘違いしやすい人が多い。)
の2点に注意しよう。でも、もしオシッコづまりになったら‥
とにかく早めに病院にきて注射を打ってもらおう
処置が1日遅れると入院、2日遅れでは三途の川を見る事になる。
とにかく、春が来るまで気をつけよう
※かんじがよめないこは、おうちのひとによんでもらおう。
(以下、院内掲示物です。)
やあ,ワンコ&ニャンコの諸君、ご機嫌いかが?
ついに冬が来た!あの季節が来てしまった‥
「あの季節」ってのは‥そう、オシッコづまりの季節だ!!
オシッコづまりって、オシッコに石、すなわち尿石ができる事だ。その理由は、①飲水量の低下、②排尿回数の減少がある。
特に、去勢手術をしたオスネコの諸君らは注意が必要だ!!
対策としては、①お水をたくさん飲む。②おうちの人にオシッコがちゃんと
出てるか見てもらう(オシッコづまりを便秘と勘違いしやすい人が多い。)
の2点に注意しよう。でも、もしオシッコづまりになったら‥
とにかく早めに病院にきて注射を打ってもらおう
処置が1日遅れると入院、2日遅れでは三途の川を見る事になる。
とにかく、春が来るまで気をつけよう
※かんじがよめないこは、おうちのひとによんでもらおう。
この記事のURL|2014-11-10 18:54:40
2014年10月24日(金)
ある日の緊急症例
獣医療情報×22
先日、電話がありました。「うちのネコの歩き方と鳴き方がおかしい」との事。ちょっと夜も更けていましたが、まずは診せてもらう事になりました。
病院に着くなり、ネコちゃんの大きな泣き声、ただならぬ状態を物語っていました。飼い主さんが、ここが痛いみたいと指差した足を見て、「これは…」。
次に心臓の聴診をして、「これは……ヤバいぞ。」
青い矢印が前足、赤が後足です。少し見づらいですが、前足の肉球に比べ、後の肉球の血色が失われています。
後足の血流が悪くなり、足がしびれて痛くて立てない「大動脈血栓塞栓症」という病態です。
血管内に血の塊、血栓が出来て、心臓から出ている大動脈の左右の足に枝分かれする部位に詰ってしまい、足への血行が悪くなってこの病態になります。
代表的な治療法は血栓を溶かす薬の投与ですが、出来るだけ早く開始することが治癒の成功のカギになると思います。
人間でもある血栓塞栓症ですが、ネコちゃんの場合、心臓病が原因で発症する場合があります。
血栓症のリスクを回避するため、定期的に健康診断等で心臓のチェックをし、心臓病が見つかった場合には、血栓症の対策が必要だと考えます。
病院に着くなり、ネコちゃんの大きな泣き声、ただならぬ状態を物語っていました。飼い主さんが、ここが痛いみたいと指差した足を見て、「これは…」。
次に心臓の聴診をして、「これは……ヤバいぞ。」
青い矢印が前足、赤が後足です。少し見づらいですが、前足の肉球に比べ、後の肉球の血色が失われています。
後足の血流が悪くなり、足がしびれて痛くて立てない「大動脈血栓塞栓症」という病態です。
血管内に血の塊、血栓が出来て、心臓から出ている大動脈の左右の足に枝分かれする部位に詰ってしまい、足への血行が悪くなってこの病態になります。
代表的な治療法は血栓を溶かす薬の投与ですが、出来るだけ早く開始することが治癒の成功のカギになると思います。
人間でもある血栓塞栓症ですが、ネコちゃんの場合、心臓病が原因で発症する場合があります。
血栓症のリスクを回避するため、定期的に健康診断等で心臓のチェックをし、心臓病が見つかった場合には、血栓症の対策が必要だと考えます。
この記事のURL|2014-10-24 21:17:34
2014年9月25日(木)
「おウチで健康チェック」まとめ
獣医療情報×22
健康チェックは、おウチで日常的に。異常を見つけるには、普段の正常な(=健康な)状態を知っておく事が必要です。つまり、健康チェック=正常な状態の観察です。
チェックポイント、①:体以外、②;体。
①:体以外について 『普段にくらべ、○○』
普段にくらべ、やたら水を飲む。普段にくらべ、息が荒い。普段と違うオヤツ。普段行かない場所、着ない服…などなどです。
②;体、a;顔、b;リンパ節 c;イボを観察。
a;顔は、耳の裏、黒目と白目、鼻、口の中、を観察。臭いも嗅いで下さい
b;リンパ節は、喉、脇の下、股の付け根、膝の裏が分かりやすい所です。触ってみて、腫れてないのを確認して下さい。
c;体を触ってみて、イボがあったら、それはガンかも…。とくに、お腹、足先など、普段あまり触ってない所をチェックしてください
他の異常もあります。あっ?と思ったら早めの受診をお薦めします、
チェックポイント、①:体以外、②;体。
①:体以外について 『普段にくらべ、○○』
普段にくらべ、やたら水を飲む。普段にくらべ、息が荒い。普段と違うオヤツ。普段行かない場所、着ない服…などなどです。
②;体、a;顔、b;リンパ節 c;イボを観察。
a;顔は、耳の裏、黒目と白目、鼻、口の中、を観察。臭いも嗅いで下さい
b;リンパ節は、喉、脇の下、股の付け根、膝の裏が分かりやすい所です。触ってみて、腫れてないのを確認して下さい。
c;体を触ってみて、イボがあったら、それはガンかも…。とくに、お腹、足先など、普段あまり触ってない所をチェックしてください
他の異常もあります。あっ?と思ったら早めの受診をお薦めします、
この記事のURL|2014-09-25 11:26:24
2014年9月17日(水)
「おウチで健康チェック」3:体以外を見る
獣医療情報×22
今回は「おウチで健康チェック」の具体例、体の健康チェックの続きで、
体以外の健康チェックについてです。「体以外」とは、文字通り体以外の全て、行動や環境、摂取したもの、行った場所、あらゆる事柄についてのチェックです。健康チェックの根本は、「異常に気付くには正常を知る」です。これを体以外に当てはめます。キーワードは、
普段にくらべ、やたら水を飲む。普段にくらべ、やたらおしっこをする。普段にくらべ、やたら息が荒い。普段にくらべ、やたら右に歩く。フードを変えた。敷物を変えた…などなどです。
漠然としてますが、森全体を見渡すように大きな視点での動物の観察です。木の枝葉については、飼い主さんから教えてもらった「異常」をヒントに、獣医師が検査計画を立てます。何気ない異常が、病気を引き起こすことがありますし、何気ない仕草が、大病のシグナルだったりします。
一例を紹介します。目がバンバンに腫れたコーギーのTちゃん。重度の結膜炎でした。いつもの通り、「異常はありませんでしたか?」と伺ったことろ、最初は「なんもかわらんよ」との返答。しかし、それで「ああそうですか。」とは引き下がれません。なんかないですか?としつこく聞くと、「そういや昨日、長男が散歩したなあ、変わった事ってそれくらいよ」との事。問診はそれくらいにして、その日は対症療法を行いました。後日、長男さんと家族に詳しく話を聞いた所、散歩コースの変更で河原に行った事が分りました。ちょうど秋口だったので、雑草の花粉による過敏反応(以下、花粉症と表現します)だったと予想しました。次の年、うっかり長男さんが同じ時期に河原に散歩に行き、同じ症状がでました、花粉症確定です。
この例は、長男さんの散歩が「異常事態」でした。これを手がかりに花粉症を確定しました。(もちろん、長男さんに罪はありません)
おウチの動物達の調子が悪いとき、その前日の「普段と比べて違う事」を思い出してみて下さい。
体以外の健康チェックについてです。「体以外」とは、文字通り体以外の全て、行動や環境、摂取したもの、行った場所、あらゆる事柄についてのチェックです。健康チェックの根本は、「異常に気付くには正常を知る」です。これを体以外に当てはめます。キーワードは、
普段(正常)と比べて違う(異常)事態
普段にくらべ、やたら水を飲む。普段にくらべ、やたらおしっこをする。普段にくらべ、やたら息が荒い。普段にくらべ、やたら右に歩く。フードを変えた。敷物を変えた…などなどです。
漠然としてますが、森全体を見渡すように大きな視点での動物の観察です。木の枝葉については、飼い主さんから教えてもらった「異常」をヒントに、獣医師が検査計画を立てます。何気ない異常が、病気を引き起こすことがありますし、何気ない仕草が、大病のシグナルだったりします。
一例を紹介します。目がバンバンに腫れたコーギーのTちゃん。重度の結膜炎でした。いつもの通り、「異常はありませんでしたか?」と伺ったことろ、最初は「なんもかわらんよ」との返答。しかし、それで「ああそうですか。」とは引き下がれません。なんかないですか?としつこく聞くと、「そういや昨日、長男が散歩したなあ、変わった事ってそれくらいよ」との事。問診はそれくらいにして、その日は対症療法を行いました。後日、長男さんと家族に詳しく話を聞いた所、散歩コースの変更で河原に行った事が分りました。ちょうど秋口だったので、雑草の花粉による過敏反応(以下、花粉症と表現します)だったと予想しました。次の年、うっかり長男さんが同じ時期に河原に散歩に行き、同じ症状がでました、花粉症確定です。
この例は、長男さんの散歩が「異常事態」でした。これを手がかりに花粉症を確定しました。(もちろん、長男さんに罪はありません)
おウチの動物達の調子が悪いとき、その前日の「普段と比べて違う事」を思い出してみて下さい。
この記事のURL|2014-09-17 18:50:10