2015年7月8日(水)
完走記「第30回サロマ湖100kmウルトラマラソン」
ランニング、スポーツ×86
「第30回サロマ湖100kmウルトラマラソン」に参加してきました。
昨年は54.5km地点で無念のリタイア。
4回目の完走に向けての再チャレンジです。
結果は完走。
リベンジを果たすことができました。
余韻に浸っているうちに、もう10日もたってしまい、慌てて自分のための記録を兼ねて完走記を書いています。
平成27年6月28日 日曜日。
100kmの部は朝5時に湧別町をスタート。サロマ湖の周囲を佐呂間町を経由して走り、北見市常呂町がゴールです。
今回が5回目の参加となりますが、昨年は30度近い暑さのため途中で体調を崩し、54.5㎞のレストステーションで自らリタイアを決断。
すっかり自信をなくしてしまいましたが、リベンジを果たすべく1年間トレーニングを積んできました。
天気予報では、最高気温が15度ほど。しかも曇りと、走るには絶好のコンディションが予想され、走りに集中できる条件が整いました。
それぞれのランナーが実力どおりの結果が出やすい条件ともいえます。
当日は予報の通りの絶好の天候。あとは昨年の反省であった「過信」をせず、慎重に計画を立てながらゴールを目指すのみとなりました。
昨年は、過去3回完走できたという経験から「少し速く走ってみようか」「どうせ最後は完走できる」と気のゆるみがあったのです。
今回は参加において改善できた点があります。
それは寝床である、車です。
前日はスタート地点近くで車内泊をしますが、これまでは普通乗用車のシートを倒して寝ていました。
これが、寝心地が悪くて、なかなか眠れないのです。
寝たような… 寝てないような… 何か居心地が悪い思いをしているうちに、空が明るくなってくる。
これまではそのまま起床時間になってしまっていたのです。
今回は違います。
我が家のメインカーのワンボックスの後部座席を上げるなどして、広い寝床を作りました。
布団も持っていきました。
下に敷くマットに、掛け布団2枚。
効果てきめんでした。
気温は寒くても布団の中でぬくぬく。
しっかり睡眠をとり、寝不足でない状態で初めてスタートを迎えられたのです。
スタート後は、5kmを32分ほどのペースを維持。
力を温存しながらも、計画の35分を上回るペースでリズムも気持ちよく刻んでいました。
このペースがフルマラソン地点まで続き、予想していたよりも疲労度が低い状態で通過。
去年リタイアした54.5kmのレストステーションも余力を残したまま到着できました。
「これはいいかも。完走はまちがいないかな?」
悪い癖の「過信」が少し顔を出し始めました。
レストステーションに預けてあった荷物を受け取らないまま、ドリンクとアンパンなどを口にして、軽く足のストレッチをすると、間もなく再出発。
すぐに始まる長い坂も、こんなに緩やかだったのかと思うほど快調に走破。
前のランナーを徐々に追い抜いていきました。
そんな調子で走っていたところ、60kmを過ぎたあたりから足に異変が。
筋肉が硬直し、走りが遅くなってきたのです。
思ったよりも楽に走れたことからペースを乱してしまったのかもしれません。
まだ60km。こんなところで歩いてしまっては完走ができなくなります。
言うことを聞かない脚をなんとか動かしながら、通称「魔女の森」と呼ばれるコース内で唯一道路脇に木が立ち並ぶ場所へ。
去年はたどり着けなかった場所を感慨深く、一歩一歩走って行きました。
70km過ぎのホテルに設けられている給水所に到着した時には、もはや脚は走り続けるには限界に近づいていました。
しかし、ワッカ原生花園の入り口の80km地点までは、忍耐を振り絞って走り続けました。
ここで“ポキッ”と心が折れる音が聞こえたのです。
時計を見ると、ゴールの制限時間13時間まで3時間30分以上も時間があり、歩いても完走できるという思いが自分を甘やかしてしまったのです。
一度歩いてしまうと、再び走るのがつらくなります。
90kmまでは歩きと走りを交互に進みましたが、それ以降はほとんど歩く状態でした。
気を振り絞って走り出すのですが、続かない。
すぐに歩きに戻ります。
ワッカを出て、あと2~3km。
やはり、走れません。
そんな状態を続け、ゴール会場近くに。
歩いたままでゴールはしたくない。
あと500mほどのところから、何とか走り始めました。
道路からゴールの常呂町スポーツセンターに入っていくと、ゴールゲートは目の前。
驚くほど脚が動きます。
これなら、何とか辛抱すればもっと走れたのではないか。微妙な気持ちです。
しかし、朝日が夕日に変わるまで走り続けて、やっとゴールゲートにたどり着けた喜びと安堵感でいっぱいでした。
不本意なレース展開でありましたが、完走できました。
タイムは、貯金した時間の多くを費やし、12時間30分を過ぎていました。
全体的には、涼しい気候も味方し多くの方々が完走を果たされたようで、制限時間近くにゴールされた方々にはメダルの数が間に合わなかったとのことです。
今回は、前半においては完走するためのペースやリズムを感じ取ることが収穫となりましたが、結果としてはそれでもまだ自分の実力には速すぎたのだと思います。
来年は、後半も脚が動くように練習を重ねることと、前半のペースをさらに遅くして臨もうかと考えています。
それらを改善し、最後まで走りきる力を保てれば、11時間台も十分実現可能だという思いを持ちました。
今から、もう来年が楽しみな気持ち。
これから一年、練習を積んでいこうと思います。
昨年は54.5km地点で無念のリタイア。
4回目の完走に向けての再チャレンジです。
結果は完走。
リベンジを果たすことができました。
余韻に浸っているうちに、もう10日もたってしまい、慌てて自分のための記録を兼ねて完走記を書いています。
平成27年6月28日 日曜日。
100kmの部は朝5時に湧別町をスタート。サロマ湖の周囲を佐呂間町を経由して走り、北見市常呂町がゴールです。
今回が5回目の参加となりますが、昨年は30度近い暑さのため途中で体調を崩し、54.5㎞のレストステーションで自らリタイアを決断。
すっかり自信をなくしてしまいましたが、リベンジを果たすべく1年間トレーニングを積んできました。
天気予報では、最高気温が15度ほど。しかも曇りと、走るには絶好のコンディションが予想され、走りに集中できる条件が整いました。
それぞれのランナーが実力どおりの結果が出やすい条件ともいえます。
当日は予報の通りの絶好の天候。あとは昨年の反省であった「過信」をせず、慎重に計画を立てながらゴールを目指すのみとなりました。
昨年は、過去3回完走できたという経験から「少し速く走ってみようか」「どうせ最後は完走できる」と気のゆるみがあったのです。
今回は参加において改善できた点があります。
それは寝床である、車です。
前日はスタート地点近くで車内泊をしますが、これまでは普通乗用車のシートを倒して寝ていました。
これが、寝心地が悪くて、なかなか眠れないのです。
寝たような… 寝てないような… 何か居心地が悪い思いをしているうちに、空が明るくなってくる。
これまではそのまま起床時間になってしまっていたのです。
今回は違います。
我が家のメインカーのワンボックスの後部座席を上げるなどして、広い寝床を作りました。
布団も持っていきました。
下に敷くマットに、掛け布団2枚。
効果てきめんでした。
気温は寒くても布団の中でぬくぬく。
しっかり睡眠をとり、寝不足でない状態で初めてスタートを迎えられたのです。
スタート後は、5kmを32分ほどのペースを維持。
力を温存しながらも、計画の35分を上回るペースでリズムも気持ちよく刻んでいました。
このペースがフルマラソン地点まで続き、予想していたよりも疲労度が低い状態で通過。
去年リタイアした54.5kmのレストステーションも余力を残したまま到着できました。
「これはいいかも。完走はまちがいないかな?」
悪い癖の「過信」が少し顔を出し始めました。
レストステーションに預けてあった荷物を受け取らないまま、ドリンクとアンパンなどを口にして、軽く足のストレッチをすると、間もなく再出発。
すぐに始まる長い坂も、こんなに緩やかだったのかと思うほど快調に走破。
前のランナーを徐々に追い抜いていきました。
そんな調子で走っていたところ、60kmを過ぎたあたりから足に異変が。
筋肉が硬直し、走りが遅くなってきたのです。
思ったよりも楽に走れたことからペースを乱してしまったのかもしれません。
まだ60km。こんなところで歩いてしまっては完走ができなくなります。
言うことを聞かない脚をなんとか動かしながら、通称「魔女の森」と呼ばれるコース内で唯一道路脇に木が立ち並ぶ場所へ。
去年はたどり着けなかった場所を感慨深く、一歩一歩走って行きました。
70km過ぎのホテルに設けられている給水所に到着した時には、もはや脚は走り続けるには限界に近づいていました。
しかし、ワッカ原生花園の入り口の80km地点までは、忍耐を振り絞って走り続けました。
ここで“ポキッ”と心が折れる音が聞こえたのです。
時計を見ると、ゴールの制限時間13時間まで3時間30分以上も時間があり、歩いても完走できるという思いが自分を甘やかしてしまったのです。
一度歩いてしまうと、再び走るのがつらくなります。
90kmまでは歩きと走りを交互に進みましたが、それ以降はほとんど歩く状態でした。
気を振り絞って走り出すのですが、続かない。
すぐに歩きに戻ります。
ワッカを出て、あと2~3km。
やはり、走れません。
そんな状態を続け、ゴール会場近くに。
歩いたままでゴールはしたくない。
あと500mほどのところから、何とか走り始めました。
道路からゴールの常呂町スポーツセンターに入っていくと、ゴールゲートは目の前。
驚くほど脚が動きます。
これなら、何とか辛抱すればもっと走れたのではないか。微妙な気持ちです。
しかし、朝日が夕日に変わるまで走り続けて、やっとゴールゲートにたどり着けた喜びと安堵感でいっぱいでした。
不本意なレース展開でありましたが、完走できました。
タイムは、貯金した時間の多くを費やし、12時間30分を過ぎていました。
全体的には、涼しい気候も味方し多くの方々が完走を果たされたようで、制限時間近くにゴールされた方々にはメダルの数が間に合わなかったとのことです。
今回は、前半においては完走するためのペースやリズムを感じ取ることが収穫となりましたが、結果としてはそれでもまだ自分の実力には速すぎたのだと思います。
来年は、後半も脚が動くように練習を重ねることと、前半のペースをさらに遅くして臨もうかと考えています。
それらを改善し、最後まで走りきる力を保てれば、11時間台も十分実現可能だという思いを持ちました。
今から、もう来年が楽しみな気持ち。
これから一年、練習を積んでいこうと思います。
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