2017年6月27日(火)
「第32回サロマ湖100kmウルトラマラソン」完走記
ランニング、スポーツ×86
6月25日(土)に開催された「第32回サロマ湖100kmウルトラマラソン」に参加してきました。
湧別町から北見市常呂まで、サロマ湖沿いを走ります。
7回目の出場。
3年前の猛暑の時に途中リタイヤしたので、今回で6回目の完走を目指します。
結果から言うと、初の11時間台で完走。
自己ベストを約40分更新することができました。
前日にスタート地点に到着し、湧別町総合体育館でゼッケンなどを受け取りました。
今は希望者にはゼッケンを事前郵送してくれるので、以前に比べればそんなに混雑はしていませんでした。
その日の天気は雨。翌日の大会当日の予報も雨でした。
車の中での前泊。
雨が降ったり、弱まったり、車の屋根に当たる雨音を聞きながら、いろいろと考えているとなかなか寝付けませんでした。
当日の朝。やはり雨。
雨脚も強いです。
これまでも雨のときはありましたが、スタートしてから止んだりと、どうせそんな感じだろうと甘く考えていた部分があったと思います。
しかし、いつもと違います。
本格的な雨。止みそうな感じはありません。
準備をしてスタート地点を向かうランナーを見ても、皆レインコートやビニール袋のポンチョを羽織っています。
これはまずいぞ…。
スタート40分前。荷物を預けに行く前にコンビニへ駆け込みました。
手ごろな大きさの透明なビニール袋は売り切れ。
途方に暮れていると「よろしければ、これをどうぞ」。
店員の女性が一つビニール袋を恵んでくれたのです。
これが今後の私の運命を決定づけることになります。
朝5時に号砲が鳴りスタート。
雨は降り続き気温も低く、ビニール袋から出ている腕はかじかんできます。
先頭を走るランナーは、ランニングシャツとパンツだけで走っていますが、一般の市民ランナーはゆっくりペースで走るので、雨対策は必須です。
途中で歩くことにもなれば、低体温症で命にかかわることになりかねません。
やはり、途中でリタイヤし、主催者が用意したアルミシートで身を包み収容車を待つ方も多く見かけました。
私は、ビニール袋のおかげで低い気温に体調を崩すことはありませんでした。
ただ、汗が出ないので、水分補給をするとそのまま、いやそれ以上に膀胱にたまっていくのです。
これまでのサロマは、トイレタイムで立ち止まることはほとんどありませんでしたが、今回はトイレのために7回も止まりました。
順番待ちを含めて、1回あたり3分はロスしていたでしょうから、全部で21分です。
惜しいことしましたが、状況が状況ですから仕方ありません。
7回目の参加となると、ペース配分やコースの景色も覚えているので、参加したてのころに比べると、未知の恐怖のようなものはありません。
ひたすら今までの練習や経験を信じて前に進むだけです。
30kmあたりから、以前からの左ひざの痛みが出始めましたが悪化はしませんでした。
トイレなどで立ち止まるとまた痛み出しますが、体を動かすと気にならないほどに収まります。
54.5kmのレストステーションで、預けていた荷物から補給食を取り出し、今回から初めて使い始めたウエストポーチに補充。
ゼリー状の小型のもので、一般のスーパーに売っているものと違いドロドロで食べてもあまりおいしくない物です。アスリートの栄養補給専門のものです。
携帯していたゼリー状の補給食は、前半は30kmと45kmで、後半は80kmと90kmで飲み込みました。
このほか給水所に用意されている、バナナやアンパンなどを少量ずつ食べました。
このような準備や作戦もあったせいか、今回は脚が粘り強くもちました。
これまでは、80kmからのワッカに入ると歩き出してしまいましたが、今回は走り続けることができました。
麻痺し出してきているふくらはぎを使わず、足の付け根の関節と太ももの筋肉を使うような走りです。
胸を張り、腕を動かし続ければ、脚は前に動き続けてくれました。
苦しい時ほど思い出せと言われていた「背筋を伸ばし、腕を振る」。ずっと、守り続けました。
ゴールまで歩かず走り続けられたのは、一番最初に参加した時以来かもしれません。
このような走りを続けたこともあり、新品のシューズがゴール後ではかかとのソールのゴムがすり減ってなくなっていました。
これまでは、サロマから帰ってきてもシューズは使い続けることができましたが、今回は処分です。
これも、これまでのサロマ出場で初めてのことです。
ワッカで折り返し90km地点からは追い風もあり、ペースを上げられるほど脚が粘り強く動き続けました。
ワッカを出て、歩道を走り、待ちに待ったビクトリーロード。
沿道からは大きな声や鳴り物で多くの方が応援してくれています。
常呂町スポーツセンターに入ると、目の前には待ちに待ったゴールゲートです。
横に手を広げて、フィニッシュ。
初めての11時間台です。
応援してくれた皆さんありがとう。
そして、何よりもビニール袋を恵んでくれたコンビニのおねえさん、ありがとう!
あなたがいなければ、途中でリタイヤしていたことは確実だったでしょう。
最悪のコンディションで、あれだけのトイレタイムを取りながらこれだけ走れた。
良い経験と自信になりました。
来年は、今年よりは走りやすい気候になってくれるでしょう。そう願います。
その時、どんなタイムで完走できるのでしょうか。
完走間もない状況で次の挑戦のことを考えられるのも、今回が初めてです。
最悪のコンディションの中を走りきることができたからこそ感じられる達成感。
今から来年の大会が楽しみです。
長々と思いのまま書き綴りましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
湧別町から北見市常呂まで、サロマ湖沿いを走ります。
7回目の出場。
3年前の猛暑の時に途中リタイヤしたので、今回で6回目の完走を目指します。
結果から言うと、初の11時間台で完走。
自己ベストを約40分更新することができました。
前日にスタート地点に到着し、湧別町総合体育館でゼッケンなどを受け取りました。
今は希望者にはゼッケンを事前郵送してくれるので、以前に比べればそんなに混雑はしていませんでした。
その日の天気は雨。翌日の大会当日の予報も雨でした。
車の中での前泊。
雨が降ったり、弱まったり、車の屋根に当たる雨音を聞きながら、いろいろと考えているとなかなか寝付けませんでした。
当日の朝。やはり雨。
雨脚も強いです。
これまでも雨のときはありましたが、スタートしてから止んだりと、どうせそんな感じだろうと甘く考えていた部分があったと思います。
しかし、いつもと違います。
本格的な雨。止みそうな感じはありません。
準備をしてスタート地点を向かうランナーを見ても、皆レインコートやビニール袋のポンチョを羽織っています。
これはまずいぞ…。
スタート40分前。荷物を預けに行く前にコンビニへ駆け込みました。
手ごろな大きさの透明なビニール袋は売り切れ。
途方に暮れていると「よろしければ、これをどうぞ」。
店員の女性が一つビニール袋を恵んでくれたのです。
これが今後の私の運命を決定づけることになります。
朝5時に号砲が鳴りスタート。
雨は降り続き気温も低く、ビニール袋から出ている腕はかじかんできます。
先頭を走るランナーは、ランニングシャツとパンツだけで走っていますが、一般の市民ランナーはゆっくりペースで走るので、雨対策は必須です。
途中で歩くことにもなれば、低体温症で命にかかわることになりかねません。
やはり、途中でリタイヤし、主催者が用意したアルミシートで身を包み収容車を待つ方も多く見かけました。
私は、ビニール袋のおかげで低い気温に体調を崩すことはありませんでした。
ただ、汗が出ないので、水分補給をするとそのまま、いやそれ以上に膀胱にたまっていくのです。
これまでのサロマは、トイレタイムで立ち止まることはほとんどありませんでしたが、今回はトイレのために7回も止まりました。
順番待ちを含めて、1回あたり3分はロスしていたでしょうから、全部で21分です。
惜しいことしましたが、状況が状況ですから仕方ありません。
7回目の参加となると、ペース配分やコースの景色も覚えているので、参加したてのころに比べると、未知の恐怖のようなものはありません。
ひたすら今までの練習や経験を信じて前に進むだけです。
30kmあたりから、以前からの左ひざの痛みが出始めましたが悪化はしませんでした。
トイレなどで立ち止まるとまた痛み出しますが、体を動かすと気にならないほどに収まります。
54.5kmのレストステーションで、預けていた荷物から補給食を取り出し、今回から初めて使い始めたウエストポーチに補充。
ゼリー状の小型のもので、一般のスーパーに売っているものと違いドロドロで食べてもあまりおいしくない物です。アスリートの栄養補給専門のものです。
携帯していたゼリー状の補給食は、前半は30kmと45kmで、後半は80kmと90kmで飲み込みました。
このほか給水所に用意されている、バナナやアンパンなどを少量ずつ食べました。
このような準備や作戦もあったせいか、今回は脚が粘り強くもちました。
これまでは、80kmからのワッカに入ると歩き出してしまいましたが、今回は走り続けることができました。
麻痺し出してきているふくらはぎを使わず、足の付け根の関節と太ももの筋肉を使うような走りです。
胸を張り、腕を動かし続ければ、脚は前に動き続けてくれました。
苦しい時ほど思い出せと言われていた「背筋を伸ばし、腕を振る」。ずっと、守り続けました。
ゴールまで歩かず走り続けられたのは、一番最初に参加した時以来かもしれません。
このような走りを続けたこともあり、新品のシューズがゴール後ではかかとのソールのゴムがすり減ってなくなっていました。
これまでは、サロマから帰ってきてもシューズは使い続けることができましたが、今回は処分です。
これも、これまでのサロマ出場で初めてのことです。
ワッカで折り返し90km地点からは追い風もあり、ペースを上げられるほど脚が粘り強く動き続けました。
ワッカを出て、歩道を走り、待ちに待ったビクトリーロード。
沿道からは大きな声や鳴り物で多くの方が応援してくれています。
常呂町スポーツセンターに入ると、目の前には待ちに待ったゴールゲートです。
横に手を広げて、フィニッシュ。
初めての11時間台です。
応援してくれた皆さんありがとう。
そして、何よりもビニール袋を恵んでくれたコンビニのおねえさん、ありがとう!
あなたがいなければ、途中でリタイヤしていたことは確実だったでしょう。
最悪のコンディションで、あれだけのトイレタイムを取りながらこれだけ走れた。
良い経験と自信になりました。
来年は、今年よりは走りやすい気候になってくれるでしょう。そう願います。
その時、どんなタイムで完走できるのでしょうか。
完走間もない状況で次の挑戦のことを考えられるのも、今回が初めてです。
最悪のコンディションの中を走りきることができたからこそ感じられる達成感。
今から来年の大会が楽しみです。
長々と思いのまま書き綴りましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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