201214(水)

映画レビュー「リアル・スティール」


映画レビュー「リアル・スティール」

「父さん、僕のために戦って」

人間に代わり、高性能のロボットが死闘を繰り広げる時代…
夢に破れた元ボクサーと、愛を知らない少年の親子が出会ったのは、ゴミ置き場に捨てられた旧式ロボットだった…。

映画「リアル・スティール」を簡単説明すれば、「ロッキー」と「ロッキー3」と「ロッキー4」を合わせたような映画です。

映画の時代は、少し未来。人間同士の格闘技が飽きられ、その代わり人間型ロボット同士の格闘技が人気を博しているという設定。

夢破れた元ボクサー「チャーリー」(ヒュー・ジャックマン)は、11年ほど前に子どもが生まれたと同時に、妻に子を預けたまま二人を捨てるように生きています。

彼は、格闘ロボットをトラックに積み、巡業しながらアンダーグラウンドの大会などで日銭を稼いで何とか暮らしていますが、昔の勇姿と比べ落ちぶれた人生を送っています。

そこに巡業先で妻の死を知らされ、子どもの親権者である妻の妹夫婦との約束で、夏の間だけ息子「マックス」と暮らすことに。

息子を邪魔者扱いするチャーリー、互いに愛情などない二人。
巡業先では、せっかく大金を出して買った高級ロボットもチャーリーの短気な性格による無鉄砲な戦い方でスクラップにしてしまいます。

困りに困って廃品置き場から二人で見つけた旧式のロボットが、利口なマックスの直感や活躍で、戦いで勝利を続けていきます。

人を信頼するマックスの純粋さがチャーリーの心も変えていき、そして、全てを失ったひとりの男が最愛の息子との絆を取り戻していくのです。

この映画の中には、日本に関することがたくさん出てきます。
また、その描き方も、どこか日本にリスペクトを抱いていることが感じられます。

まずは、強いロボットは日本製。相手の強いロボットのデザイナーも日本人。
大活躍するゴム置き場で拾ったロボットの名は「アトム」です。

この映画にはロボットが出てきますが、言うなれば娯楽、ゲームの延長線上の世界。
アメリカなどの外国では、ロボットなどの先端技術は真っ先に軍事に使われ、人を殺す道具に使われることが考えられますが、この映画ではそれが全くありません。

ゲームの世界でも戦いなどはありますが、実際に殺し合うよりはまし。
そして、そういう先端技術を戦争ではなく娯楽、楽しみに発展させてきた日本だからこそ、リスペクトされるのではないかと私は勝手に思いつつ、また誇らしくも思いました。

映画の特撮はまったく違和感なし、素晴らしいものです。
監督が「ナイト ミュージアム」シリーズのショーン・レヴィのせいもあるのでしょうか。ストーリーを見る上で、邪魔にならない自然さです。

私は映画の終盤に近づくにつれ、何が意地悪な結末が待ち受けているのでは…と不安な気持ちでいましたが、ご安心ください。

製作がスティーヴン・スピルバーグ率いる「ドリームワークス」で、提供が「ディズニー」です。
最後はパッピー、感動です。

ちなみに、私は涙がこぼれてしまいました。

星は文句なし
★★★★★
です。

主演のヒュー・ジャックマンですが「Xメン」シリーズで有名ですね。

私は数年前のアカデミー賞授賞式で、彼が進行をしているのを見て感激しました。
歌って踊れるエンターテイナーなんです。

それはそうです。彼はミュージカルの人気俳優だったのです。
トニー賞やエミー賞も受賞する、実力もトップなのです。

もちろん「Xメン」では踊って歌うシーンなどありません。
しかし、ハリウッドで主役を演じるには、その陰に想像以上の努力と才能があってのことなのだと思ったしだいです。

私にはハリウッド俳優は務まりません w


おまけです。

今日は私の誕生日でした。

画像

「あさひや」さんのケーキをいただきながら、家族が誕生日を祝ってくれました。

年は、4のぞろ目です…。






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 ABOUT
ひらっち
ランニング、食べ歩き、映画などが趣味。各地のマラソン大会に出場しては、ご当地グルメを味わい、帰りは温泉につかるのを楽しみとしています。

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年齢50代
エリア十勝
属性個人
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