2008年9月13日(土)
更年期障害とは
治療案内×39
更年期障害とは、閉経前後に表れる、心身のさまざまな不調が現れる障害を言います。
症状の表れ方は人それぞれで、全く無症状の人もいますし、症状の強く出て生活に支障が出るほどの人もいます。また、その症状が数年にわたって続く人もいますし、数ヶ月で終わってしまう人もいます。まだ、私には関係ないと思っている人は、20代、30代の過ごし方が、閉経時期の症状にかなり影響を与えますので、若いときから注意しておく必要があります。
さて、東洋医学では、どのように更年期障害を捉えているのでしょう。
東洋医学的観念では、生殖を司る臓腑として『腎』をとても重要視しています。更年期前になると、この腎の機能が衰えはじめ、体力がなくなり、白髪が増えてきます。
女性にとって、この腎の機能が低下してくるということは、女性ホルモンの分泌が低下してくることを意味しますから、徐々に閉経へと移行していきます。、急激な腎の機能の低下は、さまざまな症状を引き起こしますので、腎の機能をいかにして保つかが、一生を通じて快適に日常を過ごすポイントになります。
更年期症状特有の顔面のほてり、多汗、めまいや耳鳴り、肩こりや情緒不安などの症状は、実は更年期障害の本質ではなく、それらの症状を引き起こす腎の機能低下が本質なのです。したがって、その症状を抑えるためには、腎の機能を回復させる必要があるのです
では、どんなタイプがあるのでしょうか。
更年期障害のタイプ別特徴
①腎陰虚タイプ
月経の特徴
経遅(月経が遅れがち)、出血量が減少、おりものも減少
全身症状
頭がふらつく、耳鳴り、不眠、多夢、皮膚に掻痒感、のぼせて汗をかく、手のひら足の裏、胸が熱くなる、腰や膝がだるい、また陰虚症状が強くなるとイライラや怒りやすくなる、脇が痛む、口が苦い、顔面が紅潮する
治療法
陰虚の症状を改善し、熱の症状を取り除く治療(育陰潜陽治療)を中心に行っていきます。陰分を補っていくことで、顔のほてりや、手足のほてりを改善することが出来ます。また、精神的なイライラや怒りやすいといった症状は、疏肝理気治療を加えていくことによって改善していきます。鍼治療が中心になりますが、下半身中心に温熱療法を併用して施していきます。
②腎陽虚タイプ
月経の特徴
月経過多や不正性器出血を起こす
全身症状
顔や目が浮腫む、寒がり、四肢の冷え、軟便、頻尿あるいは尿失禁、腰や膝がだるい
治療法
陽虚の症状を改善し、冷えの症状を取り除く治療(温腎壮陽治療)を中心に行っていきます。消耗している腎気を補っていくことで、体力を付け、体を温めていきます。冷えの症状が強い場合は、温中去寒治療を加えていくことによって冷えを改善していきます。
症状の表れ方は人それぞれで、全く無症状の人もいますし、症状の強く出て生活に支障が出るほどの人もいます。また、その症状が数年にわたって続く人もいますし、数ヶ月で終わってしまう人もいます。まだ、私には関係ないと思っている人は、20代、30代の過ごし方が、閉経時期の症状にかなり影響を与えますので、若いときから注意しておく必要があります。
さて、東洋医学では、どのように更年期障害を捉えているのでしょう。
東洋医学的観念では、生殖を司る臓腑として『腎』をとても重要視しています。更年期前になると、この腎の機能が衰えはじめ、体力がなくなり、白髪が増えてきます。
女性にとって、この腎の機能が低下してくるということは、女性ホルモンの分泌が低下してくることを意味しますから、徐々に閉経へと移行していきます。、急激な腎の機能の低下は、さまざまな症状を引き起こしますので、腎の機能をいかにして保つかが、一生を通じて快適に日常を過ごすポイントになります。
更年期症状特有の顔面のほてり、多汗、めまいや耳鳴り、肩こりや情緒不安などの症状は、実は更年期障害の本質ではなく、それらの症状を引き起こす腎の機能低下が本質なのです。したがって、その症状を抑えるためには、腎の機能を回復させる必要があるのです
では、どんなタイプがあるのでしょうか。
更年期障害のタイプ別特徴
①腎陰虚タイプ
月経の特徴
経遅(月経が遅れがち)、出血量が減少、おりものも減少
全身症状
頭がふらつく、耳鳴り、不眠、多夢、皮膚に掻痒感、のぼせて汗をかく、手のひら足の裏、胸が熱くなる、腰や膝がだるい、また陰虚症状が強くなるとイライラや怒りやすくなる、脇が痛む、口が苦い、顔面が紅潮する
治療法
陰虚の症状を改善し、熱の症状を取り除く治療(育陰潜陽治療)を中心に行っていきます。陰分を補っていくことで、顔のほてりや、手足のほてりを改善することが出来ます。また、精神的なイライラや怒りやすいといった症状は、疏肝理気治療を加えていくことによって改善していきます。鍼治療が中心になりますが、下半身中心に温熱療法を併用して施していきます。
②腎陽虚タイプ
月経の特徴
月経過多や不正性器出血を起こす
全身症状
顔や目が浮腫む、寒がり、四肢の冷え、軟便、頻尿あるいは尿失禁、腰や膝がだるい
治療法
陽虚の症状を改善し、冷えの症状を取り除く治療(温腎壮陽治療)を中心に行っていきます。消耗している腎気を補っていくことで、体力を付け、体を温めていきます。冷えの症状が強い場合は、温中去寒治療を加えていくことによって冷えを改善していきます。
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