20151211(金)

肩鎖関節脱臼、手術か保存療法か


肩鎖関節脱臼、手術か保存療法か

昨年、知人が肩鎖関節脱臼になりました。

肩鎖関節というのは、鎖骨と肩甲骨の関節で、鎖骨を肩の方にたどっていっって上にポコンと出たところです。

ここは、鎖骨が上に浮き出ないように靭帯で肩甲骨に強く止められています。酔っぱらって自転車に乗って看板にぶち当たってこの靭帯が断裂し、鎖骨が上に浮き上がった状態になったのです。

勿論、整形外科の病院に行って診断を受けたようです。手術を勧められたようですが、文献などで調べてみると手術と保存療法(何もしない)の成績は変わらず、最近では保存療法を選択するドクターも多いことから、私も保存を勧めました。


もっと言えば、オステオパシー的には、人体にメスをいれる手術というのは最もやっかいで、切除された軟部組織は瘢痕化して硬くなり、全身にその影響が及びます。


こういうことも考慮に入れてトレードオフで手術を選択したいものですが、筋膜が病変となって長期的に影響を及ぼすという視点は今の西洋医学にはないので、なかなか難しいですね。


結局、彼は保存療法を選択します。手術をすると浮き上がった鎖骨を金属で止めるので、形は整ったように見え、そのまま治るような気がします。一方、保存療法だと鎖骨は浮いたままなので非常に不便な気がします。ですので、保存療法を選ぶとなんか不安になります。


で、周囲の筋膜を整える施術を繰り返して1年経ちましたが、浮いていた鎖骨は今では反対側と同じ程度に戻っています。
彼は保存療法を選択したことに満足していました。


オステパシーは地道に成果を出すこともあるということです。


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京都出身。オステオパシーという徒手による治療法で、十勝の皆様に健康をお届けするお手伝いをさせていただきます。

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