こんにちは、カムナビです。


以前、少し紹介しましたが、
自らのオステオパシー衝撃体験をお話しします。


人間、権威とか、知識とか、科学的根拠とかで
ある程度は納得しますが、実際に経験して
感情を動されると、一番納得します。


私は年に1回くらいひどい寝違いになります
理学療法士3年目の私にそれがまた起こりました。
朝、起きたら一ミリも首を動かせないのです。


普段なら1週間くらいで自然に軽快するのですが、
その時は1カ月たっても痛みがとれません。


残念なことに、当時勤務していた病院の同僚の先輩理学療法士で
これを治してくれる人は一人もいませんでした。
理学療法士はこれを治す術を教わっていないのです。

あまりの痛みで仕事を1日休み、
カイロプラクティックに行ってみました。
背骨をポキポキされて、気持ちよかったし、
首も施術前よりは楽に動くようにはなりました。
理学療法士よりはずっといいと思いました。

しかし、何か、直感的に「まだおかしい」と感じていました。
案の定、痛みはそれほどとれうず、
状況は一時しのぎに過ぎなかったのです。


そのタイミングで、以前に申し込んでいた
神戸で開催されるオステオパシーのセミナーに
参加する日がやってきました。

現在私が属している、
JOPAというオステオパシーの団体のセミナーです。


講師は、会長の下村先生です。

まだ、半信半疑でオステオパシーのセミナーを受けていた私は、
思い切ってセミナー終了後に、寝違いで首が痛いので
治してほしいと頼んでみました。


今から思えば、大胆なことです。
下村先生の治療院は常に予約が一杯で、
料金も安いものではありません。

セミナーでお疲れのところ、タダで治せと
なんと図々しい、、、(汗)


下村先生は、

「おう、ええよ」

と、関西弁で快く引き受けてくれました。



私をベッドに座らせるなり、
先生は最初のファーストタッチで

「痛いのここやろ?」

と指で触れて指摘しました。
まさにそこが痛かったのです。
しかもそこは首ではありません。


・・・え、なんでわかったんやろ?
おれ何も言ってない、、
まだ寝違いで首が痛いとしか言っていない、、、
検査も何もしてないし、、、
どっちに首が回りにくいとかも診てないし
これだけの情報で、まだ触ってもないのに、
何故ここだとわかる?


と、考えている暇もなく、
先生はその指で軽く圧をかけてきました。
指圧とかマッサージとかの強さでは全然ありません。
それに比べると物足りないですが、心地よい圧です。


そのまま先生はじっとしています。


じっと押さえられてるだけにしか感じません。
今となってわかりますが、
そこには繊細な技術が凝縮されています。


5分ほど経ったでしょうか、

「これで、ええよ」

と先生は去っていきました。


・・・え、これで終わり?
あれ、そやけど、何か芯みたいな悪いものが取れた感じがする
あ、首とか背中の動きも楽だわ。
ん、、これ、治った気がする。


これは自分にとって衝撃体験でした。
たかが寝違いですが、されど寝違いです。
これほどエレガントに治せることに衝撃を受けました。

ポキポキ骨を鳴らす必要もなく、
通う必要もなく、
たった5分程度で!!


人間の身体は、繊細な圧でバランスをとれば、元に戻るのです。
しかも、感覚を研ぎ澄ませば、どこが悪いのかも、
元に戻ったかかどうかもわかるのです。
その時はキョトンとするしかありませんでしたが、
今は、これが理解できています。


さて、実際、その後どうなったかというと
1週間後には完治しました。

1週間かかったのは、周囲の筋肉が傷んでいて
その炎症が収まるのにそれだけ時間がかかったのです。
筋肉の痛みは二次的なものなので、
それは自分自身が炎症を起こして治すべきものなのです。
全く、筋肉をストレッチしたり揉みほぐす必要はありません。
ましてや、理学療法士が好きな筋トレなど、全く無意味です。

施術直後から、筋肉の痛み以外は
正常に動けるという感覚がありました。

1週間は、自分の身体が自己治癒力を発揮する時間だったのです。
直感的にそう感じ、なんの心配もなく治ると感じ、
実際にそうなりました。


この体験で、オステオパシーへの疑いが消えました。
次は、この技術を自分が学んで、他に困っている人に
提供する番だと!!


たかが寝違いですが、人生において、
大きな分岐点となった出来事でした。

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