2012年6月10日(日)
【6期生】リヒト闘病記
預かり猫×67
リヒト頑張っています。
まる1日半以上飲まず食わずのままで
ずっと血便下痢が止まらず
舌まで白くなるほど貧血状態になり
熱も出ていて全身が震え
そのまま意識不明に陥りました。
ですが、なんとか昨晩あたりから
食欲が戻り始め今はだいぶ息も楽になり
熱も落ち着いてきたようです。
未だ血便もあり、油断は出来ない状態ですが
それでも大きな峠を越えたことは事実です。
***********************
字、多いです。 またグロテスクな表現も多々あります。
便や尿、内蔵といった表現もありますので
食前の方やそれらに弱い方は読むのをお避け下さい。
***********************
きっかけは
6期のキジトラ♂が目が開くとともに
下痢し始めた事だと思います。
目が開くなどのタイミングで
環境から受けるストレスなのか
そういうシステムなのか
体調を崩す子はままいて
今回もそんなものだろうと思っていました。
ただ、その便が緑黄色の消化不良の色で
水便になりかかりなのがまず引っかかった事で。
ですが、その下痢も乳酸菌投与などですぐに収まり
リヒトも他の子の食欲も旺盛で
便には問題もなかったように見えたのですが、、、
リヒトの体重が若干づつ減っていくのが
気になっていました。
6月6日には218gから215gへ
6月7日にはさらに減って212gへ
6月8日には5gほどもり返すも
軽い状態の下痢が始まりました。
いつもならこのまま経過観察するのですが
どうも青緑にやや黒いような便の色が
どうしても気にかかり獣医師に見てもらうことを
ここで決めました。
私は車の免許を持っていないので
近場のいつも行かない動物病院さんへ
自転車で向かいました。
信頼している先生のいる病院は遠く
自転車などでは天候も問題があり
ちょっと子猫に負担がかかるだろうと。
そしてそこでは現在の乳酸菌投与で
経過を観察するしか術がないという
予想通りの診断を受けました。
そして数匹いる子猫のうちに
何匹かそういう弱い個体がいると言うことも
これも好意をもった表現で伝えて頂きました。
正直、このサイズでは
どうしようもないだろうことも。
それらもすべて
悲しいけれど自分の想定の範囲内で。
そして戻ってきて乳を与えて見るも
拒否が始まり
シリンジで飲ませても
嘔吐を繰り返すように。
電解質を与えても一切受け付けず。
その際、他の2匹もまた下痢がはじまり
この2匹は食欲があったので良しとしていたけれど
なんか漠然とした不安があったんです。
そしてリヒトのお尻が濡れていたので
それを拭いた時に
便にうっすらとピンクの体液が付いているを
確認しました。
ポットのお湯を洗面台に入れて
尻をサッと洗おうと見ると
妙につまんだ背中の皮の戻りが悪く
真っ白な舌を見る限り
脱水と貧血が起きているようで
首筋を触ってみると熱もあるようで
そのうちに息が荒くなってがくがくと震え出しました。
そして急に白目を剥いてぐったりとして
リヒトが反応しなくなりました。
刺激を与えるためにお尻をお湯につけ
便を洗い流し、ドライヤーをかけると
弱々しくではありますが反応しましたが
またそのままぐったりと。
ずっとタオルで身体をこすっていると
意識は戻り息はしていたようなのですが
肩で息をしていてとてもつらそうで。
PCで行きつけの病院の午後診療時間を確認して
出かける支度を整えタクシーを呼び向かいました。
タクシーが数回揺れると
やっと少しだけ大きな声で鳴くようになり
少しだけ元気になったように見えたので
電解質をシリンジで与えたのですが
口から戻してしまって。
けれど少し前よりはかなり状態が良く見えて。
診察していただいて
便を調べようと先生が採便器を挿入して
引き出した途端に絶句するような
ものすごい血便が出て
「あーかなり酷いですね」と。
血便ではあっても悪性の疾病や
伝染する系の菌やウイルス感染ではないこと。
考えられるのは
寄生虫とか雑菌が腸内で悪さをしているだろうこと。
一緒の箱にいた兄弟ともに
とりあえず抗生物質を打ってもらって
明日も打ったほうがいいと言われタクシーで帰宅。
家に戻って兄弟の便を取り
リヒトの便を取ったら
ものすごい 血だけの便が。
このままでは状態がよろしくないので
リヒトだけ箱を別に分けて隔離を。
個別にして管理し
昨日、また2回目の抗生物質の注射をしてもらう頃には
タクシーの中でも元気に鳴いたり
運転手さんの耳に聞こえるくらいゴロゴロいったりと
かなり活発に動いたりしてました。
現在は飲みもかなり戻り
脱水状態も改善されて目がプリプリして
微妙ではありますが体重も増加し
毛艶も良くなっています。
今回のリヒトの病気なのですが
原因がはっきりしないままではありますが
おそらく私は悪玉菌が腸内で繁殖し
それが腸粘膜を充血させ
粘膜ごと剥落されたのではないかと。
確証はありませんが
その可能性も否めないと
先生もおっしゃっていました。
昔、
子牛の哺乳の時にもある日突然
こんなイチゴジャムのような粘膜便が出て
生後1週間くらいで弱い個体が
バタバタ死ぬケースがあったことを思い出し
そのメモノートを取り出して
解剖した際の採取した検査菌などの結果や
原因や対処を書いたメモを読み直しました。
これは初乳の採取の段階での衛生が宜しくないために
初乳の中で大腸菌や他の悪玉菌などが繁殖して
それらを経口で子牛に一番最初に与えたために
腸内の粘膜にそれらの菌が繁殖して炎症を起こし
一週間程すると腸内の粘膜が剥落すると言うものでした。
解剖した子牛の腸は驚く程につるつるで
まだ剥落していない粘膜部分はものすごく充血して
どれだけ痛かっただろうと。
また個別に聞き取りして調べたら
搾乳班が搾乳方法をマニュアルに沿わず
マイルールが行われるようになっていた時期と
丁度あっていて汚染の経路もすぐに判明しました。
そこでもう一度
ここ数日の自分の対処の甘かった部分
問題点を思い出してみれば
下痢をし始めた子らを隔離せず
一緒の箱で管理していたことで
敷布にまかれた糞尿が手足や身体に付着して
それらを子猫が口にしやすかったこと。
また、身体が汚れていても
拭くペットテイッシュなどで清拭しており
清拭紙については衛生的と安心してはいたが
清拭しきれなかった菌などが口から入ったのでは?
実際、粘度のある便などは拭ききれないまま
うっすら残るケースもある可能性が。
色の黒いリヒトはそれらが目立たないために
拭き残しがあったのかもしれない。
そうして菌が口に入りやすい環境にあって
個体として弱くなっていた
リヒトの腸で菌が繁殖したのが想像されました。
彼は体調が下がる少し前からやたらに乳を多く飲みたがり
飲むスピードも早かったことから
唾液との十分な咀嚼がされず
消化不良になりやすい条件が重なっていたのではないかと。
まず行ったことは
しっかりした空間の確保とそれの保温。
(個体を直接加温しすぎると腸内が異常発酵しやすい。)
抗生物質などで菌の駆逐をすることと
善玉菌なども駆逐されるので善玉菌の補填。
寝ている際なども細かく見て
便をしてしまっている時は速やかに
敷布を取り替えお尻などを温水で洗い
ドライヤーなどで乾かすこと。
洗った敷布・ふきん・食器などは殺菌すること。
人間の手指は保育の個体が変わるたびに
こまめに洗いアルコールジェルなどで殺菌し
かならずきちんと乾かすか
便を取る際にだけでも医療用プラスチックグローブ
を装着し、個体によって取り替える。などです。
従来の身体なら
ちょっとくらいの雑菌が入っても
ここまで悪化はしないものなのですが
実際、リヒトの兄弟も現在はまったく下痢してませんし
同じ飼育方の7期生も下痢はまったくしていませんし
健康状態も上々です。
リヒト自体の免疫が下がっているのが原因だろうことと
やはり育ちによる体質的に虚弱な部分が
今回の要因になったのかなと。
よもやまた
あの数年前の恐怖の「イチゴ下痢」に
悩まされるとは思いもしませんでした。(汗)
リヒト、現在は乳も少しづつ量を飲み始め
便に混じる血も薄くなりつつあります。
1日半も飲まず食わすをしてた子とは思えない程
ひっくり返り甘えた仕草で
乳をねだるその顔がかわいいです。
腰も立つようになりました。
色々な励ましの書き込みや
メールなど、
本当に本当にありがとうございました。
おかげでなんとか頑張れました。
皆さんのその応援や祈りが
リヒトを助けてくれたのだと信じています。
本当にありがとうございます。
戻ってきたリヒトに
「おかえり、もう遠足にいっちゃだめだよ」と。
そう伝えようと思っています。
それもまだ油断できませんので
今後も管理を続けます。
1匹も欠けることなく卒業できる日まで。
感謝を込めて
かな猫
追記
それでもコイツに比べたらみんなイイコです。
まる1日半以上飲まず食わずのままで
ずっと血便下痢が止まらず
舌まで白くなるほど貧血状態になり
熱も出ていて全身が震え
そのまま意識不明に陥りました。
ですが、なんとか昨晩あたりから
食欲が戻り始め今はだいぶ息も楽になり
熱も落ち着いてきたようです。
未だ血便もあり、油断は出来ない状態ですが
それでも大きな峠を越えたことは事実です。
***********************
字、多いです。 またグロテスクな表現も多々あります。
便や尿、内蔵といった表現もありますので
食前の方やそれらに弱い方は読むのをお避け下さい。
***********************
きっかけは
6期のキジトラ♂が目が開くとともに
下痢し始めた事だと思います。
目が開くなどのタイミングで
環境から受けるストレスなのか
そういうシステムなのか
体調を崩す子はままいて
今回もそんなものだろうと思っていました。
ただ、その便が緑黄色の消化不良の色で
水便になりかかりなのがまず引っかかった事で。
ですが、その下痢も乳酸菌投与などですぐに収まり
リヒトも他の子の食欲も旺盛で
便には問題もなかったように見えたのですが、、、
リヒトの体重が若干づつ減っていくのが
気になっていました。
6月6日には218gから215gへ
6月7日にはさらに減って212gへ
6月8日には5gほどもり返すも
軽い状態の下痢が始まりました。
いつもならこのまま経過観察するのですが
どうも青緑にやや黒いような便の色が
どうしても気にかかり獣医師に見てもらうことを
ここで決めました。
私は車の免許を持っていないので
近場のいつも行かない動物病院さんへ
自転車で向かいました。
信頼している先生のいる病院は遠く
自転車などでは天候も問題があり
ちょっと子猫に負担がかかるだろうと。
そしてそこでは現在の乳酸菌投与で
経過を観察するしか術がないという
予想通りの診断を受けました。
そして数匹いる子猫のうちに
何匹かそういう弱い個体がいると言うことも
これも好意をもった表現で伝えて頂きました。
正直、このサイズでは
どうしようもないだろうことも。
それらもすべて
悲しいけれど自分の想定の範囲内で。
そして戻ってきて乳を与えて見るも
拒否が始まり
シリンジで飲ませても
嘔吐を繰り返すように。
電解質を与えても一切受け付けず。
その際、他の2匹もまた下痢がはじまり
この2匹は食欲があったので良しとしていたけれど
なんか漠然とした不安があったんです。
そしてリヒトのお尻が濡れていたので
それを拭いた時に
便にうっすらとピンクの体液が付いているを
確認しました。
ポットのお湯を洗面台に入れて
尻をサッと洗おうと見ると
妙につまんだ背中の皮の戻りが悪く
真っ白な舌を見る限り
脱水と貧血が起きているようで
首筋を触ってみると熱もあるようで
そのうちに息が荒くなってがくがくと震え出しました。
そして急に白目を剥いてぐったりとして
リヒトが反応しなくなりました。
刺激を与えるためにお尻をお湯につけ
便を洗い流し、ドライヤーをかけると
弱々しくではありますが反応しましたが
またそのままぐったりと。
ずっとタオルで身体をこすっていると
意識は戻り息はしていたようなのですが
肩で息をしていてとてもつらそうで。
PCで行きつけの病院の午後診療時間を確認して
出かける支度を整えタクシーを呼び向かいました。
タクシーが数回揺れると
やっと少しだけ大きな声で鳴くようになり
少しだけ元気になったように見えたので
電解質をシリンジで与えたのですが
口から戻してしまって。
けれど少し前よりはかなり状態が良く見えて。
診察していただいて
便を調べようと先生が採便器を挿入して
引き出した途端に絶句するような
ものすごい血便が出て
「あーかなり酷いですね」と。
血便ではあっても悪性の疾病や
伝染する系の菌やウイルス感染ではないこと。
考えられるのは
寄生虫とか雑菌が腸内で悪さをしているだろうこと。
一緒の箱にいた兄弟ともに
とりあえず抗生物質を打ってもらって
明日も打ったほうがいいと言われタクシーで帰宅。
家に戻って兄弟の便を取り
リヒトの便を取ったら
ものすごい 血だけの便が。
このままでは状態がよろしくないので
リヒトだけ箱を別に分けて隔離を。
個別にして管理し
昨日、また2回目の抗生物質の注射をしてもらう頃には
タクシーの中でも元気に鳴いたり
運転手さんの耳に聞こえるくらいゴロゴロいったりと
かなり活発に動いたりしてました。
現在は飲みもかなり戻り
脱水状態も改善されて目がプリプリして
微妙ではありますが体重も増加し
毛艶も良くなっています。
今回のリヒトの病気なのですが
原因がはっきりしないままではありますが
おそらく私は悪玉菌が腸内で繁殖し
それが腸粘膜を充血させ
粘膜ごと剥落されたのではないかと。
確証はありませんが
その可能性も否めないと
先生もおっしゃっていました。
昔、
子牛の哺乳の時にもある日突然
こんなイチゴジャムのような粘膜便が出て
生後1週間くらいで弱い個体が
バタバタ死ぬケースがあったことを思い出し
そのメモノートを取り出して
解剖した際の採取した検査菌などの結果や
原因や対処を書いたメモを読み直しました。
これは初乳の採取の段階での衛生が宜しくないために
初乳の中で大腸菌や他の悪玉菌などが繁殖して
それらを経口で子牛に一番最初に与えたために
腸内の粘膜にそれらの菌が繁殖して炎症を起こし
一週間程すると腸内の粘膜が剥落すると言うものでした。
解剖した子牛の腸は驚く程につるつるで
まだ剥落していない粘膜部分はものすごく充血して
どれだけ痛かっただろうと。
また個別に聞き取りして調べたら
搾乳班が搾乳方法をマニュアルに沿わず
マイルールが行われるようになっていた時期と
丁度あっていて汚染の経路もすぐに判明しました。
そこでもう一度
ここ数日の自分の対処の甘かった部分
問題点を思い出してみれば
下痢をし始めた子らを隔離せず
一緒の箱で管理していたことで
敷布にまかれた糞尿が手足や身体に付着して
それらを子猫が口にしやすかったこと。
また、身体が汚れていても
拭くペットテイッシュなどで清拭しており
清拭紙については衛生的と安心してはいたが
清拭しきれなかった菌などが口から入ったのでは?
実際、粘度のある便などは拭ききれないまま
うっすら残るケースもある可能性が。
色の黒いリヒトはそれらが目立たないために
拭き残しがあったのかもしれない。
そうして菌が口に入りやすい環境にあって
個体として弱くなっていた
リヒトの腸で菌が繁殖したのが想像されました。
彼は体調が下がる少し前からやたらに乳を多く飲みたがり
飲むスピードも早かったことから
唾液との十分な咀嚼がされず
消化不良になりやすい条件が重なっていたのではないかと。
まず行ったことは
しっかりした空間の確保とそれの保温。
(個体を直接加温しすぎると腸内が異常発酵しやすい。)
抗生物質などで菌の駆逐をすることと
善玉菌なども駆逐されるので善玉菌の補填。
寝ている際なども細かく見て
便をしてしまっている時は速やかに
敷布を取り替えお尻などを温水で洗い
ドライヤーなどで乾かすこと。
洗った敷布・ふきん・食器などは殺菌すること。
人間の手指は保育の個体が変わるたびに
こまめに洗いアルコールジェルなどで殺菌し
かならずきちんと乾かすか
便を取る際にだけでも医療用プラスチックグローブ
を装着し、個体によって取り替える。などです。
従来の身体なら
ちょっとくらいの雑菌が入っても
ここまで悪化はしないものなのですが
実際、リヒトの兄弟も現在はまったく下痢してませんし
同じ飼育方の7期生も下痢はまったくしていませんし
健康状態も上々です。
リヒト自体の免疫が下がっているのが原因だろうことと
やはり育ちによる体質的に虚弱な部分が
今回の要因になったのかなと。
よもやまた
あの数年前の恐怖の「イチゴ下痢」に
悩まされるとは思いもしませんでした。(汗)
リヒト、現在は乳も少しづつ量を飲み始め
便に混じる血も薄くなりつつあります。
1日半も飲まず食わすをしてた子とは思えない程
ひっくり返り甘えた仕草で
乳をねだるその顔がかわいいです。
腰も立つようになりました。
色々な励ましの書き込みや
メールなど、
本当に本当にありがとうございました。
おかげでなんとか頑張れました。
皆さんのその応援や祈りが
リヒトを助けてくれたのだと信じています。
本当にありがとうございます。
戻ってきたリヒトに
「おかえり、もう遠足にいっちゃだめだよ」と。
そう伝えようと思っています。
それもまだ油断できませんので
今後も管理を続けます。
1匹も欠けることなく卒業できる日まで。
感謝を込めて
かな猫
追記
それでもコイツに比べたらみんなイイコです。
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