クリスマスって何？

コニャは知らない




どこにあるの？美味しいの？








ジャイちゃん知ってる！

こないだマダラんのママが
「いい子にあげるねー」って
おやつくれたの。

キラキラの袋に入ってて
特別な日に食べようねーって
とっときのおやつなの。

ジャイちゃん楽しみなの。


それ、「くりすます」だよねー。








欲しいものもらえる日かな








じゃ、コニャはもう、くりすます貰ったよ










おめめ貰ったの







まだ少しだけ曇ってるトコあって
見えづらいとこもあるけど

でも見えるし、目も開くよー




まぶしいのもわかるよ
みんなの顔も見えるの。




だからコニャは「くりすます」貰ったよ。
お薬もがんばったよ。ね。



いい子だったからね。エコナ。





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エコナの失明宣言を受けた日
目を泣き腫らして帰った私を
まおさんは黙って見ていました。

猫は猫なりに
何かがあったことを感じていたんでしょう。

しきりに手を舐めてくる彼女に
私はエコナのことを話したのです。

目が、もう内部で癒着していて
このままではどんどん悪くなるだけで
最悪は眼球が萎んで失う事になってしまうと。

せめてその癒着さえなんとかなれば
まだ今は内部まで白濁しているわけではないから
なんとかなるのだけれど…と。



その日を堺に

まおさんがしきりに
エコナの目を舐めるようになって
目薬の事もあるので「しなくていいんだよ」と
何度も聞かせても暇を見ては
エコナをしきりに舐めていたのでした。


止められても構わずに
ずっと舐めているまおさんがいました。




そしてそれから5日程した朝



びっくりするほどあっけなく
エコナの目の内部の癒着は剥がれ
それからは嘘のようにどんどん目が改善されていき
癒着が離れた日から5日程で
エコナの目は白い膜が
半分かかっただけの状態になりました。

大変良く見えるけれど、
視力はダメなままなのだろうと
諦め気分で予定の通院へ向かいました。

診察の際に先生が目を見るなり

「あれ？目が良くなってる。」と
そして軽く光を当てて

「うん、見えてるね」と

どれだけ嬉しかったか。

まだ変異し白濁している部分は
長い日数をかけないと改善できないとの事で
目薬をもらい、喜んで帰ったのでした。






…ですが、、、






その目を舐め続けたまおさんは
クラミジアを拾ってしまい
その淘汰を図った強い薬の投薬で
身体を極限まで痛めてしまいました。






まおさん、、、無茶しすぎだよ…。






元より、長くちびさんたちが持ち込んだ病気を
駆逐するための強い薬にずっと付きあわせていたため
まおさんの内蔵はあっけなく壊れそうになりました。


それからのことは以前に書いた通りになります。






自分の命を引きかえにしても
エコナの目を守りぬいたまおさんには
どれだけ感謝をしてもしきれない気持ちです。




たとえ彼女が意識していなかったにしろ
エコナの目を助けてくれたのは
他ならない彼女でした。　









コニャね。サンタさん見たんだよ。

まおさんがサンタさんだったよ



















クリスマスにたくさんのものはいらない
必要なのはたったひとつ
ツリーの下のプレゼントなんてどうだっていい
あなたがそばにいてくれればいい
願いをかなえてください
クリスマスにほしいのは、あなた


あちこちで明かりが輝いて
子供たちの笑い声が空気を満たし
みんなが歌っている
そりの鈴の音が聞こえる

サンタさん　
わたしが本当に必要としてる
ただひとつのものを

どうかあの人を私にください










今度はコニャがまおさんのサンタになるよ


家族だからね


ずっといっしょだから