2014416(水)

アニマルホーダー

猫話×153

本州から多頭数崩壊の話が伝わってきました。


猫94匹残し転居 浜松の県営団地で外部リンク(中日新聞様)


まとめサイト

ペット禁止の団地で猫94匹を飼っていた夫婦
県に注意され猫を置き去りにし引っ越し
外部リンク



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最近受ける相談などにもそのような話が多いです。


問題になる方々もけして猫が嫌いなわけではないのです。

むしろ猫が好きだったり情が深い人などに
そのような傾向が見られたりするそうです。


さて、この猫達を放置していった飼い主さんは

最近良く聞く「アニマルホーダー」と言う言葉に
あてはまるのではないかと思います。
(またはアニマルコレクター)


アニマルホーダーとは外部リンク

実例を紹介したブログ↓
杉本彩さんのブログ外部リンク




上記のサイトでも

過剰な世話タイプ
動物救助者タイプ
ブリーダータイプ
搾取者タイプ

などのタイプに分類していますが




アニマルホーダーの特徴として


●猫や犬などの1匹に対する食事量や
 占有面積などの把握が客観的にできない。


たとえばワンルームの部屋で猫などを飼育した際に
1匹の猫の専有面積などを考慮出来ず
ドンドン集めてしまいすし詰め状態にする。
必要最低限のカロリーなどの把握ができず
個体別の飼料の管理ができないために
過度の摂取や不足などで病気が起きる


●目先の金額などに執着し、医療費などをケチったり
 または過大に掛けたりその基準などのマニュアルが
 自分自身で線引きできない。



避妊去勢を怠る飼い主さんもこのケースで
目先の去勢代金を惜しんでタイミングを逃し
繁殖させたりするケースも多いです。
ある個体にはクシャミ1つでもすぐ病院などに連れて行くが
違う個体ではたとえ目が潰れかかっても病院に行かない。
愛護個体と放置個体など、公平な愛情の掛け方などが出来ず
個体把握ができないために病気が進行してからでないと
発見できない。(または自分では発見できない)


●自分の収入に対する猫にかかる費用などを
想定したシュミレーションが出来ていない。


例えば1匹あたり月1万の育成費がかかるとして
月3万までならOKとか、4万までならOKとか
収入の増減などに対しての許容範囲が決められず
自分の収入に対して過大な金額になる数を
飼育してしまったりもする。



など、
これらの特徴があるように思えます。


アニマルホーダーで一番犠牲になるケースは
猫が格段に多いそうです。

つづいてが小型犬。


どちらも室内と言う閉鎖空間に
閉じ込める事が可能なために
発見や発覚が遅れるからではないでしょうか。

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偉そうに書くけれど
お前に何が出来る?と言う方もあるかもです。








実は

私とマイとかちのグリコさんの2名
【チーム猫部(仮)】も

昨年から今年にかけて


この十勝管内にて

猫30匹(以上)犬3匹の多頭数崩壊

の相談があり


信頼出来るサポーターさん数人やアドバイザーの協力を得て
約1年程の時間と数十万の資金を掛け
なんとかつい最近、終焉を迎えたばかりです。

(以前の10匹の子猫のケースとは別の相談者さんです)












ほんとにしんどい1年でした。

(これらについての資金などは
すべて二人の半年分の収入から捻出しました)






今、相談者の方も
新しい生活に向かって1歩を歩みだしており、
それぞれの猫や犬も新生活に馴染みだしております。


その事だけで十分な報酬だったと
二人でそう話しています。



飼い主さんについては
今後の飼育などにも不安は残りますが

再度そうならないように
気を配って行くしか無い、
飼い主さんを信頼するしかない。

そう結論がつきました。
(無論、今後もサポートは続きます)



「どうして~しなかったの?」と
頭ごなしに叱るだけでは何も解決しないです。


問題は既に起きてしまっているのですから。
残念な事に。



そうなる前に相談などする人はいないのです。




私達のケースでは
打ち合わせや方針について何度もシュミレートを行い
行動に対してのスケジュールを組み
意見の対立などがある場合には
何度もそれらを行うことの
デメリットとメリットを話し合い
同意を得るためのミーティングをしました



私のところにも猫がおり

いつどうなるかは誰もわかりません。

私自身もです。


この息子や娘達との生活を思えば
飼い主さんを責める気にはなれませんでした。



明日は我が身 起きる可能性はあります。




どこかでボタンの掛け違いがあっただけで

飼い主さんも本当は猫達との
暖かな生活を望んでいたのではないでしょうか。



もう少し前に知り合えていれば
ここまで酷くなる前に
なんとか手をかせたかもしれないだけに
残念でなりませんでした。



犬も猫も
膝までも積み上がる山盛りのゴミと糞尿の中で
這いずるように暮らしていました。

飼い主はその惨状を放置し
自分は別の場所で暮らしていました。

1日に1度 餌を運んでくれたから
多数の子は命を繋ぐことが出来ました。


犬や猫を現場から搬出した際
飼い主さんは涙ぐみ詫びておられました。

「ごめんね、ごめんね」と。


部屋のあちこちに
やはり犠牲になった子らはいて



大人猫だけでも5匹が
現場で亡くなっていました。




形も無残にバラバラになってしまった子の
その姿を その毛の色を




私は多分ずっと忘れないと思います。




猫飼いとしての 自分への戒めとして。








浜松の猫達にもどうか
暖かな家庭に巡りあう出会いが
きっとありますように。


祈らずにはおられません。











かな猫 拝

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↓私達の関わったケースの現場の室内の写真があります。 (掲載許可済)
(死体などはありませんが惨状が酷いので閲覧注意です)







































画像






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