猫話(153)
2012年10月25日(木)
聖書 イザヤ書44章22節
猫話×153
わたしはあなたの名を呼んだ。あなたはわたしのもの
あなたが水の中を過ぎるときも、
わたしはあなたとともにおり、
川を渡るときも、あなたは押し流されない
火の中を歩いても、あなたは焼かれず、
炎はあなたに燃えつかない
わたしは、北に向かって『引き渡せ』と言い
南に向かって『引き止めるな』と言う
目があっても盲目の民、
耳があっても耳しいた者たちを連れ出せ
わたしの子らを遠くから来させ、
わたしの娘らを地の果てから来させよ
「わたしに帰れ。わたしは、あなたを贖ったからだ。」
聖書 イザヤの書 第44章より
======================
エコナとジャイコが帰って来ました
正式にエコナとジャイコはうちの子になりました。
ですが、
エコナとジャイコを送り出してから
環境に合わなったせいか
彼女らの身体は病に侵されまくっていて
クラミジア
ヘルペス
ジアルジア
コクシジウム…
これらが柔らかなケーキをはむ蟻のように
彼女らの身体を蝕んでいました。
エコナの右目は
ヘルペスからくる感染症で
長く涙目を繰り返していて
今はもうまぶたの裏の内膜が
炎症をおこして膨らみ上がり
外へ一気にめくれ上がった状態で
眼球も白濁をはじめ
一部がまぶたと癒着しています
これをこのまま放置し続けると
今度は眼球が萎縮しだして
最後は摘出しないとダメになってしまう
そんな状態にまで悪化してしまいます。
左目にもそれは感染して
既に内膜が膨れ上がり癒着しようとしていました。
一緒に過ごしていたジャイコも同様に
少しづつ目が蝕まれている状態でした。
たくさんの寄生原虫や感染症のために
栄養も足らず皮下脂肪もなく
体重が増える月齢予測の半分以下
元より生まれてからの免疫の下がる時期も重なり
悪化していくのはとても早かったでしょう。
人間は
ずっとずっと辛い日々を
彼女らに強いてしまっていたようです。
本当に本当に申し訳ないことを
してしまったと心から思っています。
エコナもジャイコも
みんなの善意がこの世につなぎとめた命だから
その命は私が背負います。
きれいだったエコナの両目を取り戻すために
私は努力します。
多くは望まず
まずは眼球温存
それから視力
それから白濁の除去
すべての病魔を彼女らから打ち払うまで。
長い長い時間を一緒に頑張ってゆこうね
もう、手放さないから。
秋の訪れとともに
娘が二人 我が家に戻って来ました。
あなたが水の中を過ぎるときも、
わたしはあなたとともにおり、
川を渡るときも、あなたは押し流されない
火の中を歩いても、あなたは焼かれず、
炎はあなたに燃えつかない
わたしは、北に向かって『引き渡せ』と言い
南に向かって『引き止めるな』と言う
目があっても盲目の民、
耳があっても耳しいた者たちを連れ出せ
わたしの子らを遠くから来させ、
わたしの娘らを地の果てから来させよ
「わたしに帰れ。わたしは、あなたを贖ったからだ。」
聖書 イザヤの書 第44章より
======================
エコナとジャイコが帰って来ました
正式にエコナとジャイコはうちの子になりました。
ですが、
エコナとジャイコを送り出してから
環境に合わなったせいか
彼女らの身体は病に侵されまくっていて
クラミジア
ヘルペス
ジアルジア
コクシジウム…
これらが柔らかなケーキをはむ蟻のように
彼女らの身体を蝕んでいました。
エコナの右目は
ヘルペスからくる感染症で
長く涙目を繰り返していて
今はもうまぶたの裏の内膜が
炎症をおこして膨らみ上がり
外へ一気にめくれ上がった状態で
眼球も白濁をはじめ
一部がまぶたと癒着しています
これをこのまま放置し続けると
今度は眼球が萎縮しだして
最後は摘出しないとダメになってしまう
そんな状態にまで悪化してしまいます。
左目にもそれは感染して
既に内膜が膨れ上がり癒着しようとしていました。
一緒に過ごしていたジャイコも同様に
少しづつ目が蝕まれている状態でした。
たくさんの寄生原虫や感染症のために
栄養も足らず皮下脂肪もなく
体重が増える月齢予測の半分以下
元より生まれてからの免疫の下がる時期も重なり
悪化していくのはとても早かったでしょう。
人間は
ずっとずっと辛い日々を
彼女らに強いてしまっていたようです。
本当に本当に申し訳ないことを
してしまったと心から思っています。
エコナもジャイコも
みんなの善意がこの世につなぎとめた命だから
その命は私が背負います。
きれいだったエコナの両目を取り戻すために
私は努力します。
多くは望まず
まずは眼球温存
それから視力
それから白濁の除去
すべての病魔を彼女らから打ち払うまで。
長い長い時間を一緒に頑張ってゆこうね
もう、手放さないから。
秋の訪れとともに
娘が二人 我が家に戻って来ました。
2012年9月14日(金)
祈る男
猫話×153
かみさま
とおくのそらにいる
ねこのかみさま
ぼくはいいねこになりますから
どうかねがいをかなえてください
どうかうちのおかーさんが
ぼくのいもうとかおとうとをうんでくれますように
りょうほういっぺんだったらもっといいです
できればじゃいじゃいににたようなこか
ぼくのようなまっくろなこがいいです
きじとらでもいいです
かみさま
ねこのめがみさま
どうかぼくがもういちど
こそだて できますよーに
ぉおおおお!
ぼくにそっくりな黒ちゃんだー!!
オスもメスもいるよー!!
キジトラちゃんまでいるー!!
嬉しい~~~~~!!
かーさん、ぼくのためにうんでくれたんだね!
ありがとうー!!
なんか違ってるけど、、まぁ、、
喜んでくれて良かったよ。
またよろしくね!
うん!!もういいかげん年寄りのおかーさんが
がんばってうんでくれた弟妹だからねー!!
ぼくはがんばるよー!!
あのー・・・ぽっちゃん??
あんたナニいうてまんの??(汗)
そういうの、
ちょーこーれーしゅっさんっていうんだってね!
まおさんがおしえてくれたよー(^▼^)
「!!」
まおさん「・・・・あのバカ!!」
まおさーん、あれ、どこいきやがった(怒)
余計なことばっか教えやがってぇえええ
[壁]・m・) ヤバスヤバス
********************************
皆様、子猫用ミルク支援よろしくです(涙)
推奨ワンラック キャットミルク
↓↓ ↓↓
********************************
♪これで打ち止めとー
耳もとで言ったー
そんな美加代にだーまされー
子猫とたたずむー♪
まぁ来るもんはしょうがない。
人間諦めが肝心(苦笑)
ではまたよろしく!
かな猫保育園アネックス
本日開園です(大汗)
とおくのそらにいる
ねこのかみさま
ぼくはいいねこになりますから
どうかねがいをかなえてください
どうかうちのおかーさんが
ぼくのいもうとかおとうとをうんでくれますように
りょうほういっぺんだったらもっといいです
できればじゃいじゃいににたようなこか
ぼくのようなまっくろなこがいいです
きじとらでもいいです
かみさま
ねこのめがみさま
どうかぼくがもういちど
こそだて できますよーに
ぉおおおお!
ぼくにそっくりな黒ちゃんだー!!
オスもメスもいるよー!!
キジトラちゃんまでいるー!!
嬉しい~~~~~!!
かーさん、ぼくのためにうんでくれたんだね!
ありがとうー!!
なんか違ってるけど、、まぁ、、
喜んでくれて良かったよ。
またよろしくね!
うん!!もういいかげん年寄りのおかーさんが
がんばってうんでくれた弟妹だからねー!!
ぼくはがんばるよー!!
あのー・・・ぽっちゃん??
あんたナニいうてまんの??(汗)
そういうの、
ちょーこーれーしゅっさんっていうんだってね!
まおさんがおしえてくれたよー(^▼^)
「!!」
まおさん「・・・・あのバカ!!」
まおさーん、あれ、どこいきやがった(怒)
余計なことばっか教えやがってぇえええ
[壁]・m・) ヤバスヤバス
********************************
皆様、子猫用ミルク支援よろしくです(涙)
推奨ワンラック キャットミルク
↓↓ ↓↓
********************************
♪これで打ち止めとー
耳もとで言ったー
そんな美加代にだーまされー
子猫とたたずむー♪
まぁ来るもんはしょうがない。
人間諦めが肝心(苦笑)
ではまたよろしく!
かな猫保育園アネックス
本日開園です(大汗)
2012年8月22日(水)
ひまわりのような猫
猫話×153
やあ、こんちは。
俺はトラ。
今年で12歳になるよ。
俺の右目、ガラス玉みたいだろ?
…この目は見えないんだ。もう3年半になる。
残った左目もあまり見えない。影くらいかな。
鼻がフゴフゴ言っているのは
鼻骨が細かく折れてしまってるから
クチもうまく閉まらないので
ちょっとよだれが出ちゃうけれど
だらしない奴だなんて思わないでな。
いつもかーちゃんが一生懸命拭いてくれるけど
それでも出ちゃうんだよ。ゴメンな。
抱いてくれてるのは俺のかーちゃんさ。
こうして色んな場所へ行って
俺に色んな音を聞かせてくれる。
これだけ色んなものを神様に返しても
耳だけは自分に残った唯一のものなんだ。
ふぅ、芝生は涼しくていいね。
立つことはできるけど、
どうも頭がやられてから
自由に歩きまわる事ができないんだ。
よろよろふらふら、まっすぐ進めない。
そしてすぐ疲れちまう。
だからこうして静かに横になってることが多い。
水も餌も自分で食べるのは出来ないので
かーちゃんが人間に使うような横吸いで与えてくれるし
色んなものをクチまで運んでくれるのを食べてる。
最近は柔らかいムースが好きなんだ。
そうだね。食べる事も、唯一の楽しみ。
俺もこんな事になるとは思わなかったさ。
あの3年半前までは。
…こんな猫の話を聞きたいかい?
うん、わかったよ
良かったら聞いて行ってくれよ。
俺に何が起きたのか。
辛くなる話もあるから、
苦手な人はここから戻ってな。
人のことは好きだよ。
こんなんなっても、まだ好きだ。
だから辛くなってほしくない。
宜しく頼むな。俺との約束だぜ。
トラの飼い主のYさんの話
===================================
トラは12年前に生まれました。
丁度その頃、勤めていた会社の倉庫の中に
4~5ヶ月くらいのちいさなトラが
大きな猫と居るのを見たことが有ります。
倉庫は人里離れた山奥にあって
近隣に人も少なく
迷惑をかけることもないだろうし
鼠を取ってくれるだろうから
そのままにしていた記憶があります。
そのうちに大きな猫がいなくなり
いつの間にか倉庫にはトラだけになりました。
倉庫と言っても屋根があるだけのようなもので
猫は自由自在に出入りできていました。
倉庫で働いている何人かの人が
お弁当の余りを与えたり
トラックのドライバーなどが
気まぐれに与えた餌を食べてしのいでいるようでした。
自分の家には猫がいるので
出来れば野良ちゃんには関わりたくなかったのもあって
トラには普段あまり近寄らなかったです。
それに飼わないなら、
あまりなつかせないほうがいい。
野良で人に慣れてないくらいのほうが…
そう思う気持ちもあったのです。
倉庫には色々な人が居て
夜勤も含めて色々な人が働いていました。
その中でAさんと言う方がいて
正直私はあまり好きではありませんでした。
よく性格も知っていて
乱暴な言動や粗野な行動で
人に迷惑をかけたりしていたからです。
そして自分のものじゃない動物には
ものすごく残虐なことをすることがあること。
たとえば狐が寄ってくるからと言って
餌をしかけたワナをかけ
ワナにかかった狐を空気銃で撃ちまくり
苦しんだ狐が自分の足を食いちぎって逃げるまで
執拗に苦しめ抜いたと言うことを
周囲に笑顔で自慢気に話したりしていました。
周囲は結構動物好きが多いので
みんな苦痛な複雑な顔で聞いているのですが
それをわかっていて話すのです。
そしてトラも例に漏れず
Aさんから追い掛け回されていました。
それでもなんとか
Aさんのいる時間には近寄らなかったり
そうやってしのいでいたようでした。
そうしてトラが9歳になった
ある寒い冬の日
雪のせいで鼠や虫は少なく
トラはお腹をすかせていました。
いつもの倉庫から抜けだして
倉庫を管理する人の事務所へ行って
ご飯をもらおう。
そう思っていたのかも知れません。
運の悪い事にトラはそこでAさんと遭遇してしまったのです。
けれどAさんはトラに餌を投げると
そのまま離れてしまいました。
??
それでもありついたご飯です。
喜んで食べ始めたトラは
自分の後ろにAさんが寄ってきている事に
気づくのが遅れてしまったのでした。
まだこの距離なら大丈夫。
掴まれることもない。
気づいたとしてもそう思っていたと思います。
けれど、その瞬間。
トラの顔にスコップが振り下ろされました。
そしておそらく殴る蹴るの暴行も。
ところがどうしたわけか
途中で他の人に仕事で呼ばれたのか
その場をAさんが離れたようで
トラは死ぬまでいじめ抜かれることを
免れました。
けれど、割られた頭で動く事も出来ず
顎も折れ、鼻も粉砕され 目も何も見えず
ただそこで横たわっていたそうです。
それを見つけたBさんが
あまりに哀れだと思って
トラを拾い上げ
使っていない倉庫に隠したそうです。
けれど、Bさんは猫を飼った事もなく
どうしていいのかも解らない。
そして生きれば食べるだろうと水とご飯を与え
そのままそこに置いていたそうです。
全身を殴られ骨は折れ
目も見えない暗闇で
何も嗅ぐ事もできず
痛く痛く不安で
いつまたあの人が自分を見つけるか
何もしてないのに
どうして?どうして自分はこうされたの?
トラの心は
どれだけの絶望を味わったか。
想像するだけで
あまりの事に吐き気がします。
それから一週間
水も餌も無論食べることも出来ない状態でも
それでもトラは生きていました。
けれど、このままでは確実に死んでしまう。
その瀬戸際だったと思います。
トラは最後の力を振り絞って
倉庫を抜け出し、
見えない目と効かない鼻で
必死に這いずって行きました。
そして、倉庫の事務所の前で
倒れたまま動かなくなってしまいました。
それを見つけた事務員さんが
冷たくなったトラを見つけ
生きていたので
事務室の中に入れて温めてくれて
そこで私(Y)を呼んだのでした。
「猫を飼っているなら猫に詳しいだろう。
あまりに無残で可哀想だ。どうにかしてやってくれ」と。
ひと目で虐待されたと解る怪我で
どこから手をつけていいかわからないほど
トラは小さくなっていました。
保護した時には2キロくらいまで痩せて
いつ亡くなるか解らないくらいでした。
すぐに車で数時間の病院へ連れて行きましたが
安楽死を勧められても不思議じゃなかったと思います。
けれど幸い、隔離された環境で育ったせいか
元々のウイルス感染などが無かったのも幸いして
トラは少しづつ回復していきました。
けれど光を失ってしまった目は戻らず
鼻も軟骨が多い部分なので切開して接続しても
元の状態に戻ることはないだろうと。
顎の骨も変な風にくっついているのはわかるが
脳挫傷などによる後遺症も心配だし
何よりこの呼吸の状態では
麻酔などで昏睡のまま死んでしまうことも考えられる。
現状維持がいまの最善ではないでしょうか。
最初はそう言われてしまいました。
トラは自力では餌を食べることもできません。
鼻も効かない、目も見えないので
餌がどこにあるのかもわからないのです。
口まで運んでやると
じっくりじっくり味わって食べます。
水も顎が割れているので
人間の介護用の横吸いで与えないとなりません。
立つことはできますが
歩くとぶつかったり、バランスが取れずに
ひっくり返ったりすることが多いので
あまり自分からは歩きません。
幸い排尿は促せば支えてやれば
トイレやペットシーツの上にしてくれるので
助かっています。
体温の調節も上手くいかず
暑くなりすぎたり冷えすぎるのもダメなので
夜は抱いて保温したり暑い時は涼しい場所を配慮したり
トラ中心の生活はもう3年になります。
彼だって、好きでこうなったわけじゃない。
引き取ると決めた日から
できるだけのことをしてあげよう。
それが人が彼にしたことの
せめてもの償いではないでしょうか。
この子も私の家族です。
家族のために家族が尽くすのは
当たり前のことだと思います。
トラの他にいる2匹の子は
みんな室内飼いでワクチンも打っています。
ここらは田舎でそんな飼い方をする人は余りいません。
ですが、同じ街にAさんが居る限り
私は怖くて猫を出すことはできません。
つい最近も子猫が不審死していた話を
聞いたばかりです。
狐やカラスだろうという人もいますが
私は人だろうと思っています。
Aさんのみならず
どこにでもそういう人は居るものです。
第2.第3のトラを貴方は作りたいですか?
私は虐待はしていないわ。
だってご飯をあげているもの。
そういう人もいるでしょう
ですが、
餌をあげることで人間への警戒が薄れ
悪意ある人の被害に合いやすくしてしまう。
善意のつもりの餌やりも
また虐待の手助けをしている可能性もあります。
餌を与えるなら飼い主として
最善を猫達に考えてあげて欲しいです。
関わるなら
猫の人生を引き受けるつもりで
そう願います。
=========================
Yさんは仕事をしているので
昼間トラちゃんにつきっきりと言うわけにはいかず
色々我慢させてしまっていることを
しきりに詫びていました。
Yさんはトラちゃんを連れて
二人で帰ってゆきました。
今回は遠く
この帯広まで良い獣医さんを探して
やってきたのです。
トラちゃんは足が上手く使えないので
お耳が痒くても自分でかくことができません。
虫も菌もいないと獣医さんには言われたのだけど
痒がっているのが可哀想でならない。
せめてセカンドオピニオンで
何か打開策を見つけたくて
やってきたと言っていました。
トラちゃんは今日も見えない目を
Yさんに向けているでしょう。
まるで太陽を追いかけるひまわりのように
二人のこれからがどうか平穏でありますように…
=============================
献身を尽くす人が居る反面
簡単に命を弄ぶように奪う人間もいる。
猫の里親募集の活動に携わって
一番心配していた事がまた起きてしまいました。
虐待か、猫12匹死なせる 広島の男性
以前廣瀬勝海事件というのもありましたが
今回のこの男性も
里親募集でボランティアさんらが育成した子猫などを
わざわざ引取りに行き(費用なども負担している)
それらを虐殺している。
(粗相をしたと言っているが、最初から殺害目的で
多数の子猫を引き取っているのは明白です)
廣瀬勝海の場合も
それらを虐殺した挙句に
育成した人達に精神的苦痛になるような
言動のメールを繰り返すと言う行動をしています。
今回の男性の経緯については
こちらに詳しい経緯が書かれております。
(ブログ・ぼくらはみんないきている 様)
経緯と警察様の対応などについては
コチラ 1 2
(ブログ:犬猫みなしご救援隊 栃木拠点ブログ様)
*かなり酷い内容で色々な意味で人間不信になります…。要注意です。
虐待するものには愛らしいこの子らも
ただの肉塊にしか見えないのでしょう。
私が育てた命達がもしそんな事になったら
思うだけで気が狂いそうになります。
世界を動かすのは、
英雄の強く大きなひと押しだけではありません。
誠実に仕事をする
ひとりひとりの小さなひと押しが集まることでも、
世界は動くのです。
ヘレン・ケラー
ではまた!
俺はトラ。
今年で12歳になるよ。
俺の右目、ガラス玉みたいだろ?
…この目は見えないんだ。もう3年半になる。
残った左目もあまり見えない。影くらいかな。
鼻がフゴフゴ言っているのは
鼻骨が細かく折れてしまってるから
クチもうまく閉まらないので
ちょっとよだれが出ちゃうけれど
だらしない奴だなんて思わないでな。
いつもかーちゃんが一生懸命拭いてくれるけど
それでも出ちゃうんだよ。ゴメンな。
抱いてくれてるのは俺のかーちゃんさ。
こうして色んな場所へ行って
俺に色んな音を聞かせてくれる。
これだけ色んなものを神様に返しても
耳だけは自分に残った唯一のものなんだ。
ふぅ、芝生は涼しくていいね。
立つことはできるけど、
どうも頭がやられてから
自由に歩きまわる事ができないんだ。
よろよろふらふら、まっすぐ進めない。
そしてすぐ疲れちまう。
だからこうして静かに横になってることが多い。
水も餌も自分で食べるのは出来ないので
かーちゃんが人間に使うような横吸いで与えてくれるし
色んなものをクチまで運んでくれるのを食べてる。
最近は柔らかいムースが好きなんだ。
そうだね。食べる事も、唯一の楽しみ。
俺もこんな事になるとは思わなかったさ。
あの3年半前までは。
…こんな猫の話を聞きたいかい?
うん、わかったよ
良かったら聞いて行ってくれよ。
俺に何が起きたのか。
辛くなる話もあるから、
苦手な人はここから戻ってな。
人のことは好きだよ。
こんなんなっても、まだ好きだ。
だから辛くなってほしくない。
宜しく頼むな。俺との約束だぜ。
トラの飼い主のYさんの話
===================================
トラは12年前に生まれました。
丁度その頃、勤めていた会社の倉庫の中に
4~5ヶ月くらいのちいさなトラが
大きな猫と居るのを見たことが有ります。
倉庫は人里離れた山奥にあって
近隣に人も少なく
迷惑をかけることもないだろうし
鼠を取ってくれるだろうから
そのままにしていた記憶があります。
そのうちに大きな猫がいなくなり
いつの間にか倉庫にはトラだけになりました。
倉庫と言っても屋根があるだけのようなもので
猫は自由自在に出入りできていました。
倉庫で働いている何人かの人が
お弁当の余りを与えたり
トラックのドライバーなどが
気まぐれに与えた餌を食べてしのいでいるようでした。
自分の家には猫がいるので
出来れば野良ちゃんには関わりたくなかったのもあって
トラには普段あまり近寄らなかったです。
それに飼わないなら、
あまりなつかせないほうがいい。
野良で人に慣れてないくらいのほうが…
そう思う気持ちもあったのです。
倉庫には色々な人が居て
夜勤も含めて色々な人が働いていました。
その中でAさんと言う方がいて
正直私はあまり好きではありませんでした。
よく性格も知っていて
乱暴な言動や粗野な行動で
人に迷惑をかけたりしていたからです。
そして自分のものじゃない動物には
ものすごく残虐なことをすることがあること。
たとえば狐が寄ってくるからと言って
餌をしかけたワナをかけ
ワナにかかった狐を空気銃で撃ちまくり
苦しんだ狐が自分の足を食いちぎって逃げるまで
執拗に苦しめ抜いたと言うことを
周囲に笑顔で自慢気に話したりしていました。
周囲は結構動物好きが多いので
みんな苦痛な複雑な顔で聞いているのですが
それをわかっていて話すのです。
そしてトラも例に漏れず
Aさんから追い掛け回されていました。
それでもなんとか
Aさんのいる時間には近寄らなかったり
そうやってしのいでいたようでした。
そうしてトラが9歳になった
ある寒い冬の日
雪のせいで鼠や虫は少なく
トラはお腹をすかせていました。
いつもの倉庫から抜けだして
倉庫を管理する人の事務所へ行って
ご飯をもらおう。
そう思っていたのかも知れません。
運の悪い事にトラはそこでAさんと遭遇してしまったのです。
けれどAさんはトラに餌を投げると
そのまま離れてしまいました。
??
それでもありついたご飯です。
喜んで食べ始めたトラは
自分の後ろにAさんが寄ってきている事に
気づくのが遅れてしまったのでした。
まだこの距離なら大丈夫。
掴まれることもない。
気づいたとしてもそう思っていたと思います。
けれど、その瞬間。
トラの顔にスコップが振り下ろされました。
そしておそらく殴る蹴るの暴行も。
ところがどうしたわけか
途中で他の人に仕事で呼ばれたのか
その場をAさんが離れたようで
トラは死ぬまでいじめ抜かれることを
免れました。
けれど、割られた頭で動く事も出来ず
顎も折れ、鼻も粉砕され 目も何も見えず
ただそこで横たわっていたそうです。
それを見つけたBさんが
あまりに哀れだと思って
トラを拾い上げ
使っていない倉庫に隠したそうです。
けれど、Bさんは猫を飼った事もなく
どうしていいのかも解らない。
そして生きれば食べるだろうと水とご飯を与え
そのままそこに置いていたそうです。
全身を殴られ骨は折れ
目も見えない暗闇で
何も嗅ぐ事もできず
痛く痛く不安で
いつまたあの人が自分を見つけるか
何もしてないのに
どうして?どうして自分はこうされたの?
トラの心は
どれだけの絶望を味わったか。
想像するだけで
あまりの事に吐き気がします。
それから一週間
水も餌も無論食べることも出来ない状態でも
それでもトラは生きていました。
けれど、このままでは確実に死んでしまう。
その瀬戸際だったと思います。
トラは最後の力を振り絞って
倉庫を抜け出し、
見えない目と効かない鼻で
必死に這いずって行きました。
そして、倉庫の事務所の前で
倒れたまま動かなくなってしまいました。
それを見つけた事務員さんが
冷たくなったトラを見つけ
生きていたので
事務室の中に入れて温めてくれて
そこで私(Y)を呼んだのでした。
「猫を飼っているなら猫に詳しいだろう。
あまりに無残で可哀想だ。どうにかしてやってくれ」と。
ひと目で虐待されたと解る怪我で
どこから手をつけていいかわからないほど
トラは小さくなっていました。
保護した時には2キロくらいまで痩せて
いつ亡くなるか解らないくらいでした。
すぐに車で数時間の病院へ連れて行きましたが
安楽死を勧められても不思議じゃなかったと思います。
けれど幸い、隔離された環境で育ったせいか
元々のウイルス感染などが無かったのも幸いして
トラは少しづつ回復していきました。
けれど光を失ってしまった目は戻らず
鼻も軟骨が多い部分なので切開して接続しても
元の状態に戻ることはないだろうと。
顎の骨も変な風にくっついているのはわかるが
脳挫傷などによる後遺症も心配だし
何よりこの呼吸の状態では
麻酔などで昏睡のまま死んでしまうことも考えられる。
現状維持がいまの最善ではないでしょうか。
最初はそう言われてしまいました。
トラは自力では餌を食べることもできません。
鼻も効かない、目も見えないので
餌がどこにあるのかもわからないのです。
口まで運んでやると
じっくりじっくり味わって食べます。
水も顎が割れているので
人間の介護用の横吸いで与えないとなりません。
立つことはできますが
歩くとぶつかったり、バランスが取れずに
ひっくり返ったりすることが多いので
あまり自分からは歩きません。
幸い排尿は促せば支えてやれば
トイレやペットシーツの上にしてくれるので
助かっています。
体温の調節も上手くいかず
暑くなりすぎたり冷えすぎるのもダメなので
夜は抱いて保温したり暑い時は涼しい場所を配慮したり
トラ中心の生活はもう3年になります。
彼だって、好きでこうなったわけじゃない。
引き取ると決めた日から
できるだけのことをしてあげよう。
それが人が彼にしたことの
せめてもの償いではないでしょうか。
この子も私の家族です。
家族のために家族が尽くすのは
当たり前のことだと思います。
トラの他にいる2匹の子は
みんな室内飼いでワクチンも打っています。
ここらは田舎でそんな飼い方をする人は余りいません。
ですが、同じ街にAさんが居る限り
私は怖くて猫を出すことはできません。
つい最近も子猫が不審死していた話を
聞いたばかりです。
狐やカラスだろうという人もいますが
私は人だろうと思っています。
Aさんのみならず
どこにでもそういう人は居るものです。
第2.第3のトラを貴方は作りたいですか?
私は虐待はしていないわ。
だってご飯をあげているもの。
そういう人もいるでしょう
ですが、
餌をあげることで人間への警戒が薄れ
悪意ある人の被害に合いやすくしてしまう。
善意のつもりの餌やりも
また虐待の手助けをしている可能性もあります。
餌を与えるなら飼い主として
最善を猫達に考えてあげて欲しいです。
関わるなら
猫の人生を引き受けるつもりで
そう願います。
=========================
Yさんは仕事をしているので
昼間トラちゃんにつきっきりと言うわけにはいかず
色々我慢させてしまっていることを
しきりに詫びていました。
Yさんはトラちゃんを連れて
二人で帰ってゆきました。
今回は遠く
この帯広まで良い獣医さんを探して
やってきたのです。
トラちゃんは足が上手く使えないので
お耳が痒くても自分でかくことができません。
虫も菌もいないと獣医さんには言われたのだけど
痒がっているのが可哀想でならない。
せめてセカンドオピニオンで
何か打開策を見つけたくて
やってきたと言っていました。
トラちゃんは今日も見えない目を
Yさんに向けているでしょう。
まるで太陽を追いかけるひまわりのように
二人のこれからがどうか平穏でありますように…
=============================
献身を尽くす人が居る反面
簡単に命を弄ぶように奪う人間もいる。
猫の里親募集の活動に携わって
一番心配していた事がまた起きてしまいました。
虐待か、猫12匹死なせる 広島の男性
以前廣瀬勝海事件というのもありましたが
今回のこの男性も
里親募集でボランティアさんらが育成した子猫などを
わざわざ引取りに行き(費用なども負担している)
それらを虐殺している。
(粗相をしたと言っているが、最初から殺害目的で
多数の子猫を引き取っているのは明白です)
廣瀬勝海の場合も
それらを虐殺した挙句に
育成した人達に精神的苦痛になるような
言動のメールを繰り返すと言う行動をしています。
今回の男性の経緯については
こちらに詳しい経緯が書かれております。
(ブログ・ぼくらはみんないきている 様)
経緯と警察様の対応などについては
コチラ 1 2
(ブログ:犬猫みなしご救援隊 栃木拠点ブログ様)
*かなり酷い内容で色々な意味で人間不信になります…。要注意です。
虐待するものには愛らしいこの子らも
ただの肉塊にしか見えないのでしょう。
私が育てた命達がもしそんな事になったら
思うだけで気が狂いそうになります。
世界を動かすのは、
英雄の強く大きなひと押しだけではありません。
誠実に仕事をする
ひとりひとりの小さなひと押しが集まることでも、
世界は動くのです。
ヘレン・ケラー
ではまた!
2012年8月11日(土)
雨の日の来訪者
猫話×153
誰? アナタは誰?
見たことのない顔ね
大きな荷物ねぇ
この大雨の中来たの?
ああ、それ知ってるわ
カメラってやつよね
…写真 撮るの?
ふーん、そうね、 子猫
まぁ、子猫のほうが絵になるわよね
一杯撮って行ってよ
たくさんいるんだから
…気にしないで
アナタが撮ってくれたら
それであの子らに縁がつくかもじゃないの
それっていいことよ
あたし時々思うの
ねこの神さまがいるなら
もっとあの子らに優しくしてあげて
って。
ね。そう思わない?
…あらもう帰るの?
そう、
またいらっしゃい
今度は天気のいい日になさいな
ね
アナタのこと嫌いじゃないわよ あたし
また会いましょうね
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Photo by Neko P
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Thank you for your patience
and see u next
Mao & pochi with kana neko
2012年7月8日(日)
ポチの心と無理解の母と
猫話×153
キャノが逝った夜
私とまおさん、そしてポチは
一緒にキャノを看取りました。
まおさんは数度
以前の家の床下猫の子猫が弱った時
私が家に持ち込んで看病しているのを
見たことがあって
その子猫が死ぬのも数回見ています。
ああ、この子。
あっちに いっちゃったのね
寂しそうな顔で
まおさんはそう理解してたように思います。
けれどまだ年若いポチは
何が起きているのかも理解出来ず
かあさん、この子どうしたの??
ねぇかあさん、どうなってるの??
死と言うものが
あまり理解できてないようでした。
少しだけ軽くなったキャノの
身体を拭いてやり
タオルをしいてそこに寝かしつけ
彼女が生前にいつも寝てたように
仰向けにしてあげました。
あまり量を飲めない子でしたが
たまに一杯飲めた日は
ごきげんな様子で
お腹を見せてひっくり返り
いつまでも足や手をしゃぶっていた子でした。
上からきれいな布をかけ
庭のない我が家には生花がないので
ちいさな花のついたリボンをつけてあげました。
深夜の哺乳を終えて
他の子を寝かしつけたあと
キャノを寝かした小さな箱を
少し寒い廊下の棚に置き
あと4時間ほどで起きよう。
携帯のアラームをかけて
私も眠りにつきました。
明け方、
ポチの
「かあさん起きて」の声が
枕元でしつこく聞こえました。
ポチがこんな声で鳴くのは珍しいことです。
何か困ったときしかこんな声で鳴かないからです。
そして起きようと目を開けた時
私の顔のすぐ横に
キャノが寝ていました
正直、ちびりそうになりました
そしてその向こうにポチが
座ったままでニャーニャー鳴いていました。
・・・。
病み上がりで
いたわらなきゃならないのも一瞬忘れて
ポチをしばき倒し
大声で怒鳴ってしまいました。(早朝なのに)
お前は何をしているんだと。
そしてキャノを抱き上げ
安置したはずの場所を見ると
ポチがよじ登って
キャノだけを
箱からそっと取り出したことがわかりました。
まさか興味を持つとは思わなかったので
少し高い場所に置いただけなのが
災いしたのでしょう。
ごめんねごめんねと
キャノに謝り
もう一度安置しなおして
今度は持ち出せないように
廊下のストック棚の扉のついた場所に
キャノの箱を置きました。
そして眠ろうとした時
ガリガリと音がして
ポチの必死な声が聞こえました。
「この戸棚を開けて」と。
・・・おまえはもうっ!!!!
飛び起きて
怒りのままに平手を振り上げて
ポチを見ると
床にごろんとひっくり返って
耳をぺたんと寝かし
「・・・ごめんなさい」の
ポーズをしています。
謝るならなんでやるかな。
やり場のない怒りで振り上げた手で
自分の腿を叩き
「もういいから!やめなさい!!」
怒鳴っているところに
まおさんが起きてきました。
まおさんに
ポチが言っても聞かないんだよと。
お前、言い聞かせてくれよと。
まおさんは床に伏せている
ポチを数回舐めてやって
それでも戸棚に執着するポチを
諌めていました。
もう寝る気分になれない自分は
そのままだらだらと
本を見たりDVDを見たりして過ごしました。
約束どおり
午前中にWishの店長さんが
キャノを迎えにきて
そのままキャノを霊園に連れて行ってくれました。
ポチは
戸棚の空いた扉を見て中を覗き
しきりに匂いを嗅いでいました。
「どこ?あの子」
そう言いたげにニャーニャーと
私に何度も何度も
鳴いて訴えていましたが
まおさんがポチを叱って
ついに諦めたようでした。
「なんでああも死体に執着したんだろうね」
その話を友人にした所
友人はこう言いました。
「ポチ君は死が理解できなくて
ただ、よくわからないけど
子猫に何かが起きていると
勘違いしてたんじゃないだろうかね。
自分もいつもそういう時、
お母さんの所にいたら治るから
きっとそのチビさんを治してくれと
そういうつもりで持っていったんじゃないだろうか」
「貴方が悲しんでいることや
まおさんのいつもと違う雰囲気も
ポチ君は察してしまってそういう行動に出たんじゃない?」
……。
ポチ、
母さんは魔法使いじゃないんだよ。
万能でもないんだよ。
出来ないことだらけなのに。
お前が必死で訴えていたことでさえ
理解できずにいたくらい無能なのに。
それでもお前は私を信頼して
どうにかしてくれるはずと
それで訴えていたのかい?
……。
今朝はポチをそっと抱いて
ごめんねと。
母さん、わからなくてごめんねと。
本当のポチの気持ちは
たぶんずっとわからないままです。
うちの息子は馬鹿です。
死すら理解出来ないほどのお馬鹿です。
けれど、それでも
誰かをいたわることを知っている子です。
馬鹿な母と馬鹿な息子は
永遠に
本当の理解はできないでしょうが
それでもよりそって暮らして行くのでしょう。
今日もまた。一緒に。