20091210(木)

もうひとつの続編、再会。

もうひとつの続編、再会。

一話。

三年ぶりに 帯広支店に戻ってきた

三年間の単身赴任で 一人身になった

本社勤務で次長になったが 離婚はサラリーマンにとって

マイナスイメージらしい 帯広支店でも次長職だが

実際の所 「次長代理」だ。

でも、今日は俺の 歓迎会兼忘年会を開いてくれた

一次会も宴たけなわな頃に メールが入った

「一課の忘年会は もう終わりそうですか?総務のは もう

 終わりました。西2南10のNOISEってバーで

 待ってます。  あい。」

あいからのメールだった

部長からの誘いもそこそこに 俺は一次会で皆と別れた

店のドアを開け 階段をあがると ジャズの流れる

カウンターがあった   辺りを見回すと

「次長~♪」上の席からあいが呼んだ

他に客はいなかった

席につき 「ひさしぶり!」

「おかえりなさい♪次長。」あいが微笑んだ

三年ぶりに会ったあいは 以前にも増して 綺麗に そして

大人の女になっていた

「総務の忘年会何処でやったんだ?」と、聞くと

「旬菜・豚彦・猿彦。」 「お料理もスィーツも美味しかった!」

と、目をきらきら輝かせて あいが言った。

「加藤の事だから もとは取ったんだろうな?」と、俺

「もう!!次長の意地悪!」と、あいが唇をとがらせた

この顔が可愛くて わざと意地の悪い事を言ってしまう

ふと、見ると 声を掛けるタイミングがなさそうに

マスターが立ってた

俺はバーボンをロックで頼み あいは今飲んでるのをおかわりした

「ココねぇ フルーツ系のカクテルがすっごく美味しいの!」


「元気そうな加藤の顔見て 安心したよ。」と、言うと

「ええ、おかげさまで、主任になったけど 課ではお局様よ!」

「そうか、主任かぁ~ 俺が見込んだだけあるな」

しばらく社内の話や、屈託の無い話をしてたが 突然

「奥様と別れたって 聞いたんですけど・・」あいが切り出した

「あぁ、本社に行く前から 冷えた関係だったんだ・・」

「子供達には月一で会ってるけど・・・」

「ごめんなさい イヤな事聞いて デリカシー無いね 私。」


「気にしなくていいよ こっちも独身を楽しんでるさ!」

「じゃ、・・・じゃ私、次長の彼女になってあげる。」

「馬鹿言うなよ、こんな寂しい中年オヤジつかまえて」


冗談でも 嬉しかった

何より、今目の前にいる あいは 紛れもなく魅力的だった

小一時間経った頃、二人は店を出た

氷点下の星空に 二人の白い息が たなびいた

「ねぇ、次長、またルキア見に行こう!」あいが言った。

「えっ」俺は三年前の あの夜を思い出した


「また俺とか?」「他に行く男居ないのか?」と、聞くと

「次長と行きたいの!」と、腕を組んで歩きだした

俺は肩越しから香る あいの甘いコロンのかおりに

また 体中の血が沸騰しそうだった

つづく、


今日のチョロQ。トヨタ・スープラ。

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