2010年1月6日(水)
娘の同級生。EP-4
妄想×18
次の日の午後、人事の担当に聞いてみた
「来春入行する佐藤楓って子の資料を見せてくれる?」
人事担当課長に聞くと、
「いいですよ、課長のお知り合いの方ですか?」と、聞かれた
「うん、娘の同級生なんだ。」そう答えると
ファイルを渡してくれた。
履歴書を見ると キリッとした表情の楓の写真が貼ってあった
字もとても綺麗で性格が表れている。
右側に目を移すと保護者欄に 佐藤栞と書いてあった
母子家庭と言っていたから 母親の名前だろう
学校からの成績証明も 文句のつけどころがない内容だった。
担当課長が 「とっても綺麗な子でしたよ、うちの窓口にピッタリです。」
と、言っていた。
その日の夜、亜由美に聞いてみた
「友達の楓って子、来春パパの銀行に就職するんだって?」
「え、ソレ本当?楓から何も聞いてないよ!」と、亜由美が
言った
「どうしてパパが知っているの?」逆に聞かれたので
「うん、人事の書類が回って来たんだ。」思わず嘘をついた
「へぇ~ どうして楓、私に黙ってたんだろう?」
亜由美が首を傾げたので
「亜由美の入試が終わってないから 気を使ったんだろう?」
と、諭した。
亜由美は、保母さんになりたいので地元の短大を受ける予定だ
俺は昼間見た楓の履歴書の写真を 思い出していた
何処かで見たことのある顔だったが 思い出せずにいた
その晩も 眠れなかった 履歴書の楓の写真が浮かび
思い出せずにいる自分に イライラして眠れなかった。
翌朝は寝不足だった 通勤途中のカーラジオからサザンが流れた
懐かしい曲だった 「栞のテーマ」だった。
ふと、当時付き合っていた彼女の事を思い出した
彼女が大好きな サザンの曲だった。
信号が赤になり 停まった瞬間 ハッとなった
思い出した! 写真の楓の顔が 当時の彼女にそっくりだ!
そして、その彼女の名前は 栞。
つづく、
今日のチョロQ。日産シルビア。
開運の黄色です。
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