家具・木製品・キルト(81)
2009年3月24日(火)
春色ナインパッチのクッション
家具・木製品・キルト×81
一年近く前に「トリプルアイリッシュチェーン」のタペストリーをupしましたが、久々のパッチワークキルトのupです。
家内が仕事の合間を見ながら、気長に一針一針縫い進めてはいるのですが、前回upした未完成品のタペストリーは未だ完成の目途立たず。
幾つかの製作を掛け持ちで進めているので完成は未定です。
その掛け持ち製作の内、季節に合わせて製作した小品が今回完成しました。
ナインパッチ(四角つなぎパターン)の明るい春色のクッションです。
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↓の写真は「仲間とパッチワーク」の製作の一コマです。
知り合いの農家の奥様達が弁当持参で集まり、一日ワイワイガヤガヤと、針と口を滑らかに動かして楽しそうにやっています。
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家内が仕事の合間を見ながら、気長に一針一針縫い進めてはいるのですが、前回upした未完成品のタペストリーは未だ完成の目途立たず。
幾つかの製作を掛け持ちで進めているので完成は未定です。
その掛け持ち製作の内、季節に合わせて製作した小品が今回完成しました。
ナインパッチ(四角つなぎパターン)の明るい春色のクッションです。
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↓の写真は「仲間とパッチワーク」の製作の一コマです。
知り合いの農家の奥様達が弁当持参で集まり、一日ワイワイガヤガヤと、針と口を滑らかに動かして楽しそうにやっています。
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この記事のURL|2009-03-24 20:25:02
2009年3月17日(火)
折れ脚座卓(イタヤ楓)完成 partⅢ
家具・木製品・キルト×81
前回partⅡに引き続き、座卓完成までの加工工程の一部をご紹介します。
今回は、天板の反り止めと伸縮に対応する『蟻桟』についてご紹介します。
↑の写真は反り止めを仕込んで完成した拡大写真です。
今回の反り止めは左右中央の3か所に施しました。
先ず天板の裏に施す『蟻溝』の加工です。
3か所に位置決めして引いた墨線と蟻型のホゾが入る厚さ分(深さ)通りに、蟻型のビットによって溝加工を行います。
↓の写真が、墨線と深さを合わせて溝掘りを行っている様子です。
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この加工を行う際のポイントは、溝幅の墨線を正確にひくことと、墨線通りに溝掘りを行うという点です。
少しでもズレると蟻桟側のホゾが天板側の溝に仕込むことができなくなります。
↓の写真が掘り終えた『蟻溝』です。
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次に、天板に仕込む『蟻桟=吸い付き桟』の製作です。
天板のハギ枚数(今回は6枚)とハギ口を見て蟻桟の全体の長さと、桟幅は蟻溝の幅を、板厚は溝の深さ(今回10㎜)を考慮して決めます。
↓の写真が蟻桟に蟻型のホゾを加工している様子です。
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ホゾ加工のポイントは、溝幅通りに仕上げる点です。
ホゾの厚さ(=溝深さ)とホゾの幅(=溝幅)が少しでもズレると
、ガタつきが出たり溝にうまく入りません。
きつからず、緩からずがポイントです。軽く打ち込んで入るくらいが良いとされています。
↓の写真が3本の蟻桟が完成したところです。
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↑の写真を良く見ると分かると思いますが、桟の端の部分でホゾを落としています。
これは、天板側の溝の長さに対してホゾの長さを短くし、仕込んだ後の表面上では分からない『遊び』を持たせるためです。
無垢材の幅広の天板は、温度や湿度の変化で数ミリ単位で伸縮します。その伸縮に対応する部分が「遊び」です。
天板に仕込んだこの『蟻桟』は接着剤などで接着されていません。
蟻型の溝とホゾが密着しつつも、桟の両端の遊びによって天板が自由に伸縮できる仕組みになっています。
密着性によって反りを止め、遊びによって伸縮に対応するという両面を兼ね備えた仕組みです。
↓の写真は、天板の片側を貫通させた蟻溝に蟻桟を仕込んでいる写真です。
溝にそってピッタリと仕込まれている様子が分かると思います。
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↓の写真は天板裏に3本の蟻桟を仕込んで完成した写真です。
黒く見える部分は、不要な溝を同じ蟻型のブラックウォールナット(クルミの仲間)を用いて、装飾を兼ねて埋め込んだものです。
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以上、3回にわたって「折れ脚座卓」の完成までの大まかな
工程を見て頂きました。
最後までご覧頂きありがとうございました。
工房 木 楽々(ki-rara)は『Just my size』でお客様のご注文にお応えしています。
myとかちページ「ki-rara写真館」に他の製品も掲載していますので、併せてご覧ください。
こんなものが欲しいんだけど「高そう」と思わずに、まずお気軽にご相談ください。お待ちしております。m(__)m
今回は、天板の反り止めと伸縮に対応する『蟻桟』についてご紹介します。
↑の写真は反り止めを仕込んで完成した拡大写真です。
今回の反り止めは左右中央の3か所に施しました。
先ず天板の裏に施す『蟻溝』の加工です。
3か所に位置決めして引いた墨線と蟻型のホゾが入る厚さ分(深さ)通りに、蟻型のビットによって溝加工を行います。
↓の写真が、墨線と深さを合わせて溝掘りを行っている様子です。
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この加工を行う際のポイントは、溝幅の墨線を正確にひくことと、墨線通りに溝掘りを行うという点です。
少しでもズレると蟻桟側のホゾが天板側の溝に仕込むことができなくなります。
↓の写真が掘り終えた『蟻溝』です。
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次に、天板に仕込む『蟻桟=吸い付き桟』の製作です。
天板のハギ枚数(今回は6枚)とハギ口を見て蟻桟の全体の長さと、桟幅は蟻溝の幅を、板厚は溝の深さ(今回10㎜)を考慮して決めます。
↓の写真が蟻桟に蟻型のホゾを加工している様子です。
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ホゾ加工のポイントは、溝幅通りに仕上げる点です。
ホゾの厚さ(=溝深さ)とホゾの幅(=溝幅)が少しでもズレると
、ガタつきが出たり溝にうまく入りません。
きつからず、緩からずがポイントです。軽く打ち込んで入るくらいが良いとされています。
↓の写真が3本の蟻桟が完成したところです。
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↑の写真を良く見ると分かると思いますが、桟の端の部分でホゾを落としています。
これは、天板側の溝の長さに対してホゾの長さを短くし、仕込んだ後の表面上では分からない『遊び』を持たせるためです。
無垢材の幅広の天板は、温度や湿度の変化で数ミリ単位で伸縮します。その伸縮に対応する部分が「遊び」です。
天板に仕込んだこの『蟻桟』は接着剤などで接着されていません。
蟻型の溝とホゾが密着しつつも、桟の両端の遊びによって天板が自由に伸縮できる仕組みになっています。
密着性によって反りを止め、遊びによって伸縮に対応するという両面を兼ね備えた仕組みです。
↓の写真は、天板の片側を貫通させた蟻溝に蟻桟を仕込んでいる写真です。
溝にそってピッタリと仕込まれている様子が分かると思います。
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↓の写真は天板裏に3本の蟻桟を仕込んで完成した写真です。
黒く見える部分は、不要な溝を同じ蟻型のブラックウォールナット(クルミの仲間)を用いて、装飾を兼ねて埋め込んだものです。
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以上、3回にわたって「折れ脚座卓」の完成までの大まかな
工程を見て頂きました。
最後までご覧頂きありがとうございました。
工房 木 楽々(ki-rara)は『Just my size』でお客様のご注文にお応えしています。
myとかちページ「ki-rara写真館」に他の製品も掲載していますので、併せてご覧ください。
こんなものが欲しいんだけど「高そう」と思わずに、まずお気軽にご相談ください。お待ちしております。m(__)m
この記事のURL|2009-03-17 18:28:00
2009年3月16日(月)
折れ脚座卓(イタヤ楓)完成 partⅡ
家具・木製品・キルト×81
今回は、イタヤ楓の耳付き材の座卓が完成するまでの加工工程の一部を二回に分けてご紹介させていただきます。
前回11月に、パイン材を使用した同じ折れ脚座卓の加工工程をご紹介しましたが、基本的には同じです。
前回見て「知ってるよ」と言う方はご容赦ください。
まず、綺麗で狂いのない天板の製作過程です。
仕上がり寸法は、1,400×700㎜(+α ←耳付きのため)です。
仕入れた材の厚さは35㎜、幅は有効幅にして25㎝から30㎝程度あります。
最初に、仕入れたイタヤの材の中から、天板の両サイドに使用する『耳付き材』を材質や形状を見て選定します。
前記の材の有効幅をそのまま使用すると使用途中での『反り』を招く大きな原因になります。
従って、当工房では敢えて芯を中心に材を挽き割り、材の繊維を断ち切って使用しています。
まず素材でできるだけ防止対策を施し、更に次回でご紹介する、反り止め用の『蟻桟』による対策と二重に加工を施しています。
今回は、両外側の耳付き部分と中間材部分 計6枚を3回に分けて接ぎ合わせを行い、幅700㎜から770㎜の天版に仕上げました。
↓の写真は第1回目 片側3枚のハギ合わせの様子です。
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↓の写真は、残り半分の接ぎ合わせを行った後の、両方を接ぎ合わせている3回目の最終接ぎ合わせの様子です。
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次が、脚部の加工です。
前回同様に座卓の大きさから、全体のバランスを考慮し80㎜角の太さとしました。
この脚に「折れ脚金具」を取り付けることになります。
脚を立てた時に外観上違和感なく、また畳んだ時はスッキリきちんと折り畳めることが重要です。
このため、金具の幅と厚み分を考慮して、脚本体に金具が収まるように床掘りの加工を行います。
↓の写真がスミ線に沿って、幅・深さを合わせて加工している様子です。
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↓の写真は、加工を終えて金具の収まりを確認しているところです。寸法通りにピッタリと収まりました。
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↓の写真は、床掘りを終えて、折り畳み用のツマミ金具の部分の加工と装飾を兼ねた角の面加工を施して完成した脚部の写真です。
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これに、全体の最終行程で金具を取り付けて完成になります。
次回 partⅢでは、天版の反り止め加工の工程についてご紹介します。
ご覧頂きありがとうございました。
前回11月に、パイン材を使用した同じ折れ脚座卓の加工工程をご紹介しましたが、基本的には同じです。
前回見て「知ってるよ」と言う方はご容赦ください。
まず、綺麗で狂いのない天板の製作過程です。
仕上がり寸法は、1,400×700㎜(+α ←耳付きのため)です。
仕入れた材の厚さは35㎜、幅は有効幅にして25㎝から30㎝程度あります。
最初に、仕入れたイタヤの材の中から、天板の両サイドに使用する『耳付き材』を材質や形状を見て選定します。
前記の材の有効幅をそのまま使用すると使用途中での『反り』を招く大きな原因になります。
従って、当工房では敢えて芯を中心に材を挽き割り、材の繊維を断ち切って使用しています。
まず素材でできるだけ防止対策を施し、更に次回でご紹介する、反り止め用の『蟻桟』による対策と二重に加工を施しています。
今回は、両外側の耳付き部分と中間材部分 計6枚を3回に分けて接ぎ合わせを行い、幅700㎜から770㎜の天版に仕上げました。
↓の写真は第1回目 片側3枚のハギ合わせの様子です。
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↓の写真は、残り半分の接ぎ合わせを行った後の、両方を接ぎ合わせている3回目の最終接ぎ合わせの様子です。
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次が、脚部の加工です。
前回同様に座卓の大きさから、全体のバランスを考慮し80㎜角の太さとしました。
この脚に「折れ脚金具」を取り付けることになります。
脚を立てた時に外観上違和感なく、また畳んだ時はスッキリきちんと折り畳めることが重要です。
このため、金具の幅と厚み分を考慮して、脚本体に金具が収まるように床掘りの加工を行います。
↓の写真がスミ線に沿って、幅・深さを合わせて加工している様子です。
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↓の写真は、加工を終えて金具の収まりを確認しているところです。寸法通りにピッタリと収まりました。
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↓の写真は、床掘りを終えて、折り畳み用のツマミ金具の部分の加工と装飾を兼ねた角の面加工を施して完成した脚部の写真です。
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これに、全体の最終行程で金具を取り付けて完成になります。
次回 partⅢでは、天版の反り止め加工の工程についてご紹介します。
ご覧頂きありがとうございました。
この記事のURL|2009-03-16 12:09:29
2009年3月12日(木)
折れ脚座卓(イタヤ楓)完成 partⅠ
家具・木製品・キルト×81
昨年11月にパイン材による折れ脚座卓をご紹介しましたが、今回はイタヤ楓の耳付き材の座卓をご紹介します。
前回パイン材の折れ脚座卓を当myとかちにupさせていただき、ホームページにも掲載したのですが、それをご覧頂いた埼玉にお住いのS様から「耳付き材での製作」のご発注頂いたものです。
一昨日、厳重に梱包し無事の到着を祈って発送を終えました。
○使用材:イタヤ楓の耳付き材
○サイズ: 幅1,400㎜ 奥行き700~770㎜ 高さ320㎜
○仕上げ: watocoオイル仕上げ
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イタヤは、北海道に広く分布し秋の黄葉がとても綺麗な落葉広葉樹で、外来種であるメープルの仲間です。
木質は固く、目が詰まり、白肌に薄っすらと赤味を帯びたとても綺麗な木肌が特徴です。
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耳付き材は、その木の一番縁の部分を指します。
木の外側の表皮を丁寧に剥ぎとって、木の自然な形をそのまま残して作ります。
ですから仕上がりは、その木のもつ自然なラインが作り出す美しさと風合いで二つとないものになります。
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無垢材で製作する家具、特にテーブル類は厚板を幅広に使用するため、温度や湿度などの条件によって『伸縮や反り』が発生します。
前回ご紹介したパイン材の座卓でも、この対策としてビス止めによる「反り止め板」を使用しました。
その時は、天板側に凹の溝を加工し、一方の反り止め板は凸に加工した上で、天板の伸縮に添わせるためビス穴に遊びを持たせる加工をしてビスで固定しました。
今回は、より精密な加工を要する、蟻(アリ)溝と反り止め板となる蟻桟を用いて、反りと伸縮の対策を施しました。
下の写真は、反り止め板の『蟻桟』を天板裏に3本施した完成写真です。
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以上が、今回ご紹介した完成状況です。
今回に引き続き次回partⅡでは、加工工程をご紹介したいと思います。
興味のある方はご覧頂けたらと思います。
前回パイン材の折れ脚座卓を当myとかちにupさせていただき、ホームページにも掲載したのですが、それをご覧頂いた埼玉にお住いのS様から「耳付き材での製作」のご発注頂いたものです。
一昨日、厳重に梱包し無事の到着を祈って発送を終えました。
○使用材:イタヤ楓の耳付き材
○サイズ: 幅1,400㎜ 奥行き700~770㎜ 高さ320㎜
○仕上げ: watocoオイル仕上げ
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イタヤは、北海道に広く分布し秋の黄葉がとても綺麗な落葉広葉樹で、外来種であるメープルの仲間です。
木質は固く、目が詰まり、白肌に薄っすらと赤味を帯びたとても綺麗な木肌が特徴です。
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耳付き材は、その木の一番縁の部分を指します。
木の外側の表皮を丁寧に剥ぎとって、木の自然な形をそのまま残して作ります。
ですから仕上がりは、その木のもつ自然なラインが作り出す美しさと風合いで二つとないものになります。
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無垢材で製作する家具、特にテーブル類は厚板を幅広に使用するため、温度や湿度などの条件によって『伸縮や反り』が発生します。
前回ご紹介したパイン材の座卓でも、この対策としてビス止めによる「反り止め板」を使用しました。
その時は、天板側に凹の溝を加工し、一方の反り止め板は凸に加工した上で、天板の伸縮に添わせるためビス穴に遊びを持たせる加工をしてビスで固定しました。
今回は、より精密な加工を要する、蟻(アリ)溝と反り止め板となる蟻桟を用いて、反りと伸縮の対策を施しました。
下の写真は、反り止め板の『蟻桟』を天板裏に3本施した完成写真です。
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以上が、今回ご紹介した完成状況です。
今回に引き続き次回partⅡでは、加工工程をご紹介したいと思います。
興味のある方はご覧頂けたらと思います。
この記事のURL|2009-03-12 13:52:07
2009年2月23日(月)
小引き出し(5段*エンジュ)
家具・木製品・キルト×81
前回、緋桂で製作した9段小引き出しをご紹介しましたが、今回はエンジュで製作した5段の小引き出しです。
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エンジュは粘りが強く、目の詰まった深みのある色合いが特徴です。
彫刻や木工クラフトで使われる高級材です。
今回の大きさは、幅170㎜、奥行き150㎜、高さ320㎜の5段になっています。
内部の引き出し本体は桐、裏板は4㎜厚のシナ合板。
それ以外は全て10㎜厚のエンジュの無垢材を使用しています。
取っ手も、エンジュ無垢削りだしの手作りです。
机や作業テーブルのアクセントとしてご使用いただけます。
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エンジュは粘りが強く、目の詰まった深みのある色合いが特徴です。
彫刻や木工クラフトで使われる高級材です。
今回の大きさは、幅170㎜、奥行き150㎜、高さ320㎜の5段になっています。
内部の引き出し本体は桐、裏板は4㎜厚のシナ合板。
それ以外は全て10㎜厚のエンジュの無垢材を使用しています。
取っ手も、エンジュ無垢削りだしの手作りです。
机や作業テーブルのアクセントとしてご使用いただけます。
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この記事のURL|2009-02-23 18:26:37