■住宅ローンはどう変わってる？

住宅が欲しいと思ったとき、ほとんどの方は住宅ローンのご利用を検討されることでしょう。

厳しい時勢の中、できるだけ現金ではなくローンでと思われるのが普通かもしれません。

しかし、金融情勢が激しく変わってきたこの数年、住宅ローンをどこでどのように借りたらいいか、迷うことも多いのではないでしょうか。


■どんなローンがあるの？


とても大まかに言ってしまえば、現在の住宅ローンは、金融公庫の後釜である住宅金融支援機構が管轄するもの、民間金融機関が工夫を凝らして売り出しているもの、そして、勤務先の社内融資などに分けることができます。

その種類は、今や4800商品以上に上ると言われ、この中から自分に一番合うものを選び出すのも大変なことです。


大きなお金を借り入れるわけですから、誰もが安心感を第一に求めるのは当然のこと。

低金利、かつ安心感がある融資として、住宅金融支援機構がいくつかの民間銀行と提携して発売している
「フラット35」という住宅ローンがよく知られていますが、
これについては別の機会で詳しくお話します。


また、安心感と金利の面から、もし勤務先に社内融資がある場合、まずはこれを検討される方も多いでしょう。

社員としての身分や収入が把握されており、信用面から審査が簡単で、また金利も圧倒的に有利なものが多いのは事実です。

ただ、企業が福利厚生として維持している制度であるために、近年は業績悪化から廃止や縮小される傾向も広がっています。



■いろいろ選べる銀行ローン。

何といっても多種多様なのは、民間金融機関。
つまり銀行や信用金庫などの提供する住宅ローンです。


他に、住宅メーカーが提携しているノンバンク系のローンや、保険会社が提供している住宅ローンもあります。


あまりいろいろなローンがありすぎて自分では調べきれず、
家を建てたハウスメーカーに勧められたら、ついそれに決めてしまう方もいらっしゃいます。


給与振り込み口座などを設定しているメインバンクでローンを借りられたら便利ですが、だからと言って、他の金融機関をまったく検討しないというのは危険です。

実際に支店を回って担当者と話してみると、銀行によって実に多種多様な条件付けがあることに気付きます。
思わぬ理由で融資を断られる場合もあり、驚くこともあるでしょう。


住宅ローンを組んだ８４％の方が、後悔しています。大金を借り、何十年とかけて支払うローンですから、少しがんばって調べてみることが大切ですね。



■さあ、比較検討を。

まずはネットサーフィンで、住宅ローンの比較をするサイトをいくつか探してみましょう。
ヤフーなどの検索サイトで、「住宅ローン比較」といったキーワードを使って検索すると、たくさんの比較サイトが出てきます。


特定の銀行や機関が提供しているものではなく、中立的な立場のサイトを見つけることが大切です。
中には、あなたの条件を入力して簡単な試算をできるところもあります。


金利情勢は刻々と変化し、民間銀行の場合「貸したい姿勢」が変化していきます。
銀行を選ぶ際には、その銀行の状態を含めた金融情勢のチェックも怠らず、常に新しい情報に触れている必要があります。


「こういうローンがいい」というだいたいの方向性が決まったら、まずはその銀行に電話をかけて、住宅ローンについて相談したい旨を伝えれば、相談できる窓口や日時を教えてくれます。
最近は多くの銀行で土日の相談会が設定されていますので、
ご家族でお出かけになるのもいいですね。


銀行ローンには、住宅ローンに保険がセットになっているものや、さまざまなポイントサービスが付加しているものなど、実に多様な商品が考え出されています。


できる限りたくさんの情報に触れて、たくさんの商品の中からあなたのベストを選びましょう。

まずは、自分で調べて行動することが、『勝ち組』の家の建て方です。