2012114(日)

陽光のジョヴァンナ

動物×67

陽光のジョヴァンナ

(写真)ジョヴァンナ Tierpark Hellabrunn, München 2012.8.28

念願のジョヴァンナに会いに行きました。ミュンヘンのヘラブルン動物公園。彼女は動物園のホッキョクグマ舎が改修の間、一時期ベルリンであのクヌートと同居していた個体です。

クヌートのお誕生会の際にもらったごちそうを彼女が横取りして食べてしまった、といわれています。その翌年のお誕生会では、ちゃんとクヌート本人にごちそうが渡るように配慮されたとか。動物園のホームページにも、彼女は遊ぶのが上手だとの記述がありました。

ジョヴァンナという名が示す通り、イタリア娘。ファサーノ・サファリ生まれ。上野に今年来園したデアの姉に当たります。

この写真の横顔が少しデアに似ているでしょうか?

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彼女は、オスのヨギと同居しています。

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飼育員さんのガイドは10分は裕にあるような詳細なものでした。それによると、ペアは今年2年目ということで、一年目の昨年は早くも2世誕生の期待が大きかったということです。ジョヴァンナのおなかのふくらみを見て、「2世誕生の確率80%」などと賭けをする人もいたようです。楽しいですね。

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この動物園のホッキョクグマ舎は横に長く、ほかの動物園の例にもれず来園者のほうがクマの移動に合わせて右往左往を強いられます。人工的なコンクリートでできた向かって左半分と、草木の生えた右半分に分かれます。

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この写真を見て背景の子供と比較すると、いかにヨギが大きいかが分かります。

餌の時間は特に決まっていないということで、2頭が右側にいるときには、境目の戸を閉め、左側に餌をセットするということをしているようです。「餌の時間を不規則にする方が刺激があるようだ」との話でした。また、ジョヴァンナはイタリア娘だから、ミュンヘンの暑い夏でもへっちゃらですよ。と説明がありました。

私がいた間には、2回、スイカ・肉・野菜の給餌がありました。餌は一日12-3キロということで、浜松のキロルも13キロと聞きましたので、まあ標準でしょうか。ただ、餌は主にヨギがまず独り占めし、そのあとジョヴァンナが合間を見て食べるという感じでした。

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スイカ・肉の給餌の時には、岩の上にスイカがセットされていて、それにヨギが夢中になっている間に、池の中にある肉をジョヴァンナが見つけていました。なかなかジョヴァンナは賢い子だなと思いました。動画はすでに彼女が肉を食べて再度池に入る様子です。


写真や動画で見るようにこの池は藻が一面に生えていますが、クマの毛は緑に染まっていません。熊たちはこの池に入ってちゃんと遊んでいますが。

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(右下の映り込みはお許しください)

ヘラブルン動物公園は、獣舎を除いて飼い犬の入場を制限していません。ですから、このホッキョクグマ舎でもガラス越しに犬がクマを見下ろしている場面も見受けられました。

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緑が多い割には少し雑然とした感じで、暑いこともありあまり快適とは言えないところでしたが、念願の熊に会えてよかったです。

悠然と歩いているのが絵になるサイや、のんびりと座っているキリン、そして日本の動物園ではなかなか見ることができない小象。

都会のオアシスですね。

もっとも私が訪問した8月28日には市郊外で爆発事件があり、動物園最寄りの地下鉄3号線は途中で折り返し運転になっていました。

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国内でももっと象の繁殖が成功するといいですね。

10月1日都民の日

都民の日は各地の入場料が無料になり、満月(正確に言えば前日の9月30日)の時期にあたるので、イベントもありました。

デア

恩賜上野動物園に久しぶりにデアに会いに行きました。前記のとおり、夏に姉に会っていますし、もうそろそろ上野に慣れたころだろうと期待してです。

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デアは体が一回り大きくなったような気がしました。もともと彼女は大柄なクマだと聞いています。餌の時間にしかプールに入らないのは雪夫も同じ。それでも、皆の期待に応えてくれました。餌タイムが終われば、少し歩いて(ガラス越しに下から見上げることができるのでここでも期待に応える)再度日陰でお休み。おもちゃが見当たらなかったので、用事がなければプールに入らないということでしょう。


パンダは遠くから双眼鏡で眺めるのみでしたが、まあまあかわいかったです。そういえば上野はやっと念願の動画配信を始めましたね。画質は鮮明ですが、カメラワークが今一つの印象です。

旧芝離宮恩賜公園と浜離宮恩賜公園の満月鑑賞会

旧芝離宮恩賜公園は新幹線が見える大名庭園です。鯉やカメなどの生き物も生息しています。ここを訪問したのは2年ぶりです。浜離宮と同様写真を撮れば必ず高層ビルが写るのですが、それに我慢できれば、ゆったり散策するのは良いでしょう。季節の花をめでることもできます。

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ここにいるカメはなかなかユニークです。

夜には浜離宮恩賜公園の満月鑑賞会に出向きました。写真は面白いものがないので割愛しますが、多くの人が散策に来ていました。この公園はいずれ散歩シリーズでご紹介したいと思います。

この日の東京タワー。プロではないので写真が粗いのはお許しを。

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つれづれ

真珠の耳飾りの少女

私はこの絵の存在を同名の小説で知ったのですが、念願かなって東京での最終日に見に行くことができました。一度はあきらめかけたのですが、家族のアドバイスで朝一に着くように上野へ繰り出したのです。

やっぱりいってよかった。

想像以上にとてもかわいらしい少女でした。

小説のほうもノンフィクションですが、画家と少女のほほえましい関係がつづられていて、絵画に似合ったいい作品ですよ。

いま、神戸で展示されていますね。東京からも繰り出している人がいるらしいです。今回は人物画ということで、美術館を出てあの上野の街でもそれほど違和感はありませんでした。(このブログの「セザンヌ展」参照)

高校生の頃、名画の来日は30年おき程度と名画鑑賞が趣味の先生がおっしゃっていました。関西方面の方、一度鑑賞されることをお勧めします。

皆さんはどのような名画に遭遇されたことがありますか? 私は昭和天皇の何かの記念で子供の時分に源氏物語絵巻展を4時間並んで鑑賞したことがあります。これはドキドキしました。
システィナのマドンナ外部リンク、これは一生のうちに一度はその前に立つべきらしいのですが、2度ドレスデンで会うことができました。これも忘れ難い経験です。下部にいる二人の天使があまりにも有名な絵画です。

エンターテイナー、キロル

ホッキョクグマのキロルがおびひろ動物園から浜松市動物園に移動して数か月おきに見ていますが、回を追うごとに彼らしさを取り戻しているのには驚かされます。

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それにも増して、動物園の展示動物としての役割をきっちりこなしているのには目をみはるばかりです。

移動当初は警戒と緊張からか、往復運動ばかりでしたが、直近の10月末には、往復運動はほとんど見られませんでした。まずは、木で遊び、それから飼育員さんに投げ入れてもらったお気に入りのブイを押したり、蹴ったり、投げたり、プールに飛び込んだり、そんなパフォーマンスの合間にちらちらこちらの反応を確認します。

そのたびに「ちゃんと見てるよー」と声をかけてあげます。

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表情も、目をギュッとつむって><になる姿、そしてこちらを見る目、幼い時のそのままでした。体も大きくなり、2メートルは裕に越え、今では獣舎内通路で寝るときに、斜めでないと体がつかえてしまうそうです。

何よりもこの子がすごいと思うのは、おやつタイムでアジを投げ入れてもらうとき、魚を確保してから水中でそのままぱくりと食べるのではなく、ちゃんと前足でつかんで顔を水面上にあげこちらに顔を向けて食べることです。浜松の展示の構造上、例えばデアのように水中で餌を食べると、こちらにはその様子はわかりません。私たちを喜ばせる動機があるのか、それとも次の魚の投げ入れを気にしているせいなのか、理由はわかりませんが、いずれにせよこの子は私たちを喜ばせるすべを知っている気がします。

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それが、キロルがどこへ行っても対応能力は高いだろうと評価されるゆえんでしょう。

もちろん、浜松の皆様に大事にされ、かわいがっていただいているからこそです。

CNSポッドキャスト

9.11の時期に合わせて、昨年のビンラディン容疑者殺害計画の実行に関する証言の書籍が発売されたということで、その著者へのインタビューが音声になってポッドキャストになっていました。

とても興味深い内容でした。

  • インタビュイーは、変名変装し世間に出ていること
  • 実行そのものは業務として行ったこと(engageという言葉を何度も使用しています)
  • アジトの目星をつけたものの、内部設計に関する情報はなかったこと、
  • 突入日の前に数週間にわたって訓練を受けたこと、
  • 突入のゴーサインが出る直前にオバマ大統領は、メディアを招待してパーティを開催し、その眼をそらしたこと、
  • パキスタン政府・軍が気付く前に、計画を実行・完了しなければならなかったこと、
  • 訓練にもかかわらず、ヘリコプターが不時着してしまったこと
  • 容疑者殺害は計画にはなかったこと、
  • 殺害してから、それが容疑者本人であることが分かったこと、
  • 最後にアジトから引き上げる際、ヘリコプターの爆破の指令を受けたにもかかわらず、まちがえてアジトの爆破を使用としてしまったこと(理由は、「それ(it)」を爆破せよと命令を受けたから)

生々しい証言でした。今でもこのポッドキャストがあるかどうかは不明ですが、ご興味がありましたら一度お聞きください。

来週は大統領選挙があります。9.11に関してもその後のアメリカの不幸な出来事に関してもアメリカ国外では、全然わかっていない空論が目立つのですが、これに関してはもう少し落ち着いて機会がありましたら書いてみたいと思います。






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