2011727(水)

ワーグナーを聴かないアメリカ人もいます


イスラエル楽団がワーグナー=ドイツで初-バイロイト

 【エルサレム時事】イスラエルの管弦楽団が26日、ナチス・ドイツのヒトラー総統が好んだことで知られるワーグナーの作品をドイツのバイロイトで演奏した。イスラエルの楽団がワーグナーをドイツ国内で演奏するのは初めて。
 (中略)
 ワーグナーの演奏は、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を引き起こしたナチスを連想させることから、イスラエルでは今でもタブーとなっている。今回の企画も「ワーグナーと和解する必要などない」との批判の声が上がり、一時は暗礁に乗り上げかけたが、同国内でリハーサルを行わないなどの配慮をし、実現にこぎ着けた。(2011/07/27-07:53)

時事ドットコムより
このニュースを耳にして、真っ先にアメリカ人のルームメートのことを思い出しました。

私は、2000年代初頭に米国大学院に留学していたのですが、当時のルームメートだったアメリカ人の女子学生が、(彼女は大学のオーケストラでバイオリンを弾いていて、いつも鼻歌歌ったり、CDを聴いたりして音楽好きだったのです)、自分は決してワーグナーを聴かないといっていたのには驚きました。彼女が聞かないということは、家族全員がわだかまりを持っているのでしょう。

今でも戦争の傷跡は大きいのだと改めて思いました。

作曲家ワーグナーとナチスは時代も違うし直接関係はないのですが、ワーグナー本人はメンデルスゾーンに冷たくされたことで、ユダヤ人が嫌いでしたし、作品の中でも歌詞に国粋主義的なところがあったりして(特にニュルンベルクのマイスタージンガーの最終場面)、戦時中ナチスに利用されたのですね。

もちろん、ヒトラー自身もワーグナーの作品が大好きでしたし、当時のバイロイト音楽祭の監督(作曲家ワーグナーの嫁)とヒトラーが親しい仲であったこともあって、イスラエルではワーグナーが演奏されることはありませんでした。

オーストラリアには、アジア諸国と同様、日本人に反感を持っている人がいます。

間もなく8月になります。戦争の影を思うときですね。

私事ですが、来月バイロイトに行きます。






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