動物(67)
2011年8月9日(火)
双子の両親と姉の影 ニュルンベルク動物公園 8月8日
動物×67
(写真)挨拶する父フェリックスと母ヴェラと双子の兄弟(グレゴール、アレウート)
このページでは双子のホッキョクグマの両親と姉フロッケの話をしましょう。
父はフェリックス、2001年ウィーン生まれ。まだ9歳と若いオスですが、ヴェラとの3頭の子供のほか欧州に出張し、今年も子供の種となっています。
放飼場は数ヶ月前と交代になっていて、フェリックスがいる左側の放飼場ではプールの中で泳ぐ様子も見ることができます。2年前私がここにきたときは、フロッケとラスプーチンのペアが左側を使い、右側にヴェラがいました。
母はヴェラ。2002年モスクワ生まれ。まだ8歳なんですね。すでに3回出産を経験し、子供を生育するのは今回が初めてです。1度目のフロッケは人工哺育です。あの旭山動物園のイワンの実妹です。健康上問題がなければ、これから偉大な母になる素質十分です。
ヴェラは神経質、という評価もありましたが、私は余りそういう感じは受けなかったです。彼女は双子が何しようが感情的になることはありません。遊ぶときも静かに相手をするという感じです。双子を育てるんだという意識も強いと思います。いつも子供たちを視界に入れています。
そして、双子の姉フロッケ。彼女の影は本当にニュルンベルクで大きいです。来園者もフロッケの話題をする人は多いですし、双子の紹介の案内板も「フロッケの弟」と照会されていたり、あちらこちらで彼女の写真を見かけます。
人工哺育の場合、通常産室から出てくる生後三ヶ月より前から写真が発表されます。フロッケの場合、目が開いたころから毎日動物園の公式サイトで成長の様子が公開されており、地元の人もかわいさがひとしおなのでしょう。
それにしても、フロッケというドル箱を手放したニュルンベルク市動物公園の態度にも感服です。将来を考えると、フロッケに友達が必要だと、別の国(確かこのときはスペインと発表されていました)に向かう途中の同年のラスプーチンを一年借り受け、同居させたのでした。同居当時は2頭はほぼ同じ体格で、じゃれあったり仲良くなったのでした。
そして、南仏に2頭ともに旅立ちます。この移動の際も麻酔をしないですむように、毎日檻に入る訓練を繰り返しました。
フロッケは今3歳です。将来ラスプーチンやほかのオスと子孫を残すことができたら、人工哺育の数少ない成功例といえるでしょう。
最後にえさガイドの際の飼育員さんの双子誕生物語をアップしておきます。えさの肉は牛肉が主でそのほかウサギなどももらうようです
(続く)
このページでは双子のホッキョクグマの両親と姉フロッケの話をしましょう。
父はフェリックス、2001年ウィーン生まれ。まだ9歳と若いオスですが、ヴェラとの3頭の子供のほか欧州に出張し、今年も子供の種となっています。
放飼場は数ヶ月前と交代になっていて、フェリックスがいる左側の放飼場ではプールの中で泳ぐ様子も見ることができます。2年前私がここにきたときは、フロッケとラスプーチンのペアが左側を使い、右側にヴェラがいました。
母はヴェラ。2002年モスクワ生まれ。まだ8歳なんですね。すでに3回出産を経験し、子供を生育するのは今回が初めてです。1度目のフロッケは人工哺育です。あの旭山動物園のイワンの実妹です。健康上問題がなければ、これから偉大な母になる素質十分です。
ヴェラは神経質、という評価もありましたが、私は余りそういう感じは受けなかったです。彼女は双子が何しようが感情的になることはありません。遊ぶときも静かに相手をするという感じです。双子を育てるんだという意識も強いと思います。いつも子供たちを視界に入れています。
そして、双子の姉フロッケ。彼女の影は本当にニュルンベルクで大きいです。来園者もフロッケの話題をする人は多いですし、双子の紹介の案内板も「フロッケの弟」と照会されていたり、あちらこちらで彼女の写真を見かけます。
人工哺育の場合、通常産室から出てくる生後三ヶ月より前から写真が発表されます。フロッケの場合、目が開いたころから毎日動物園の公式サイトで成長の様子が公開されており、地元の人もかわいさがひとしおなのでしょう。
それにしても、フロッケというドル箱を手放したニュルンベルク市動物公園の態度にも感服です。将来を考えると、フロッケに友達が必要だと、別の国(確かこのときはスペインと発表されていました)に向かう途中の同年のラスプーチンを一年借り受け、同居させたのでした。同居当時は2頭はほぼ同じ体格で、じゃれあったり仲良くなったのでした。
そして、南仏に2頭ともに旅立ちます。この移動の際も麻酔をしないですむように、毎日檻に入る訓練を繰り返しました。
フロッケは今3歳です。将来ラスプーチンやほかのオスと子孫を残すことができたら、人工哺育の数少ない成功例といえるでしょう。
最後にえさガイドの際の飼育員さんの双子誕生物語をアップしておきます。えさの肉は牛肉が主でそのほかウサギなどももらうようです
(続く)
2011年8月9日(火)
ママ、ママ、ママ 双子のしろくま ニュルンベルク動物公園 8月8日
動物×67
(写真)授乳後にたたずむヴェラと双子のホッキョクグマ ニュルンベルク動物公園 2011.8.8
ニュルンベルク動物公園で昨年12月2日に誕生した双子のオスのホッキョクグマに会ってきました。
名前はグレゴール(Gregor)とアレウート(Ale-ut)。アレウートは北極圏にある島の名前です。この双子、外見上は本当によく似ています。多くの見学者も「どっちがどっち」と区別するような会話はしていませんでしたし、えさの時間のガイドでも、双子を区別するような話はありませんでした。
私も、早々に「どっちがどっち」という無駄な努力はやめました。
あえて言うなら、一頭が少し甘えん坊、もう一頭が少し一人遊びできる程度でしょうか?でも途中で入れ替わっているかもしれないので、これも当てにはなりません。
この双子、お母さんが大好きです。兄弟で遊ぶよりお母さんと遊ぶのを好むようなしぐさもあります。ちょっとおなかがすいていたせいもあるのでしょうか? お母さんが歩くその後を2頭がぴったりついて歩きます。
この放飼場は広いので、常道行動はほとんどないのですが、それでもお母さんがプールのふちを歩くと、渋滞も起こります。
プールに入るのもお母さんが真っ先。お母さんに向かって飛び込むしぐさも見られました。
お母さんも双子が施設内で食事したり短時間の昼寝をすると、入り口で見張っていたりします。
お母さんは激しく遊ぶことも少ないのですが、子供はお母さんが大好きです。
(続く)
ニュルンベルク動物公園で昨年12月2日に誕生した双子のオスのホッキョクグマに会ってきました。
名前はグレゴール(Gregor)とアレウート(Ale-ut)。アレウートは北極圏にある島の名前です。この双子、外見上は本当によく似ています。多くの見学者も「どっちがどっち」と区別するような会話はしていませんでしたし、えさの時間のガイドでも、双子を区別するような話はありませんでした。
私も、早々に「どっちがどっち」という無駄な努力はやめました。
あえて言うなら、一頭が少し甘えん坊、もう一頭が少し一人遊びできる程度でしょうか?でも途中で入れ替わっているかもしれないので、これも当てにはなりません。
この双子、お母さんが大好きです。兄弟で遊ぶよりお母さんと遊ぶのを好むようなしぐさもあります。ちょっとおなかがすいていたせいもあるのでしょうか? お母さんが歩くその後を2頭がぴったりついて歩きます。
この放飼場は広いので、常道行動はほとんどないのですが、それでもお母さんがプールのふちを歩くと、渋滞も起こります。
プールに入るのもお母さんが真っ先。お母さんに向かって飛び込むしぐさも見られました。
お母さんも双子が施設内で食事したり短時間の昼寝をすると、入り口で見張っていたりします。
お母さんは激しく遊ぶことも少ないのですが、子供はお母さんが大好きです。
(続く)
2011年7月12日(火)
しょうがないなあ ゴーゴは 天王寺動物園 7月10日
動物×67
(写真)母のアンデルマにそっくりなゴーゴ 天王寺動物園 7月10日
このページではゴーゴの魅力に触れてみましょう。
ゴーゴの顔は母のアンデルマそっくりです。丸い目、そして顎のあたりに特徴があります。
体は300キロくらいでしょうか? 大きいにもかかわらず、ほんわかとしたやわらかい雰囲気を持っています。それが何とも言えない魅力です。
この写真もただ立っているだけですが、微笑んでいるように見えますね。
ですから、バフィンがどこにいるかを気にしたり、バフィンが移動してくると、小走りに場所を譲ったりするのを見ると、大きいくせに情けないというよりは、
「しょうがないなあ、ゴーゴは」
とほほえましく思ってしまうのです。
生け鯉をもらっても、水中で見失ってしまって、いつまでも探してるのも、ほほえましいです。
この写真は、鯉を食べ終わって、にっこりするところです。
動画で豪快なゴーゴの飛び込みをご覧いただきましょう。
一方のバフィンは、動きがとてもいいです。体重が軽いのでしょうか? 円山のララは、小熊を追いかけるとき体の重さを感じますが、バフィンはプールの飛び込み方も、斜めに鋭く飛び込みます。(写真撮りそびれました)
浜松ではバフィンの帰還を(できたら子連れで)待ち望んでいます。今いるキロルはかわいそうですが、浜松を訪問すると、そんな感じがひしひしと伝わってきます。
すばしこくて、お転婆だけど女性らしい表情を持つバフィン。来年こそゴーゴとうまくやってほしいです。
それには、ゴーゴの成長が待たれます。
おまけです。
天王寺動物園正面の商店街。こういう風景は大阪独特の物でしょうか??
岐路によった甲南PA。忍者で有名な甲賀にあります。
黒影米ざるうどん。もちもちした食感でした。
くたくたになって、夜半に都内に入ったところで、首都高で工事渋滞。あと15キロのところで20分くらいのろのろでした。
まいりました。
以上で、ゴーゴとバフィンのレポートは終わりです。
このページではゴーゴの魅力に触れてみましょう。
ゴーゴの顔は母のアンデルマそっくりです。丸い目、そして顎のあたりに特徴があります。
体は300キロくらいでしょうか? 大きいにもかかわらず、ほんわかとしたやわらかい雰囲気を持っています。それが何とも言えない魅力です。
この写真もただ立っているだけですが、微笑んでいるように見えますね。
ですから、バフィンがどこにいるかを気にしたり、バフィンが移動してくると、小走りに場所を譲ったりするのを見ると、大きいくせに情けないというよりは、
「しょうがないなあ、ゴーゴは」
とほほえましく思ってしまうのです。
生け鯉をもらっても、水中で見失ってしまって、いつまでも探してるのも、ほほえましいです。
この写真は、鯉を食べ終わって、にっこりするところです。
動画で豪快なゴーゴの飛び込みをご覧いただきましょう。
一方のバフィンは、動きがとてもいいです。体重が軽いのでしょうか? 円山のララは、小熊を追いかけるとき体の重さを感じますが、バフィンはプールの飛び込み方も、斜めに鋭く飛び込みます。(写真撮りそびれました)
浜松ではバフィンの帰還を(できたら子連れで)待ち望んでいます。今いるキロルはかわいそうですが、浜松を訪問すると、そんな感じがひしひしと伝わってきます。
すばしこくて、お転婆だけど女性らしい表情を持つバフィン。来年こそゴーゴとうまくやってほしいです。
それには、ゴーゴの成長が待たれます。
おまけです。
天王寺動物園正面の商店街。こういう風景は大阪独特の物でしょうか??
岐路によった甲南PA。忍者で有名な甲賀にあります。
黒影米ざるうどん。もちもちした食感でした。
くたくたになって、夜半に都内に入ったところで、首都高で工事渋滞。あと15キロのところで20分くらいのろのろでした。
まいりました。
以上で、ゴーゴとバフィンのレポートは終わりです。
2011年7月12日(火)
ゴーゴとバフィン バフィンとゴーゴ 天王寺動物園 7月10日
動物×67
(写真)おやつの投げ入れを待つバフィン(手前)とゴーゴ 天王寺動物園 2011.7.10
天王寺動物園に初めて行きました。
遠いのもありましたが、とにかく暑かった。園内は一通り見ようと歩きかけましたが、こんなに暑いのは数年来なく、足が止まりました。鹿も日陰で休んでいました。
バフィンも暑そうです。
というわけで、ホッキョクグマ舎の報告しかできません。
もう時期的に、バフィンの発情期は終わっています。それでもこの2頭がどんなふうに同居しているのか?(必ずしも広いとはいえない放飼場で)そして、大人気のゴーゴの魅力はどこにあるのか?に関心があり、実際に見てきました。
もっとも、私も1日のうちの数時間しかいなかったわけで、今日のブログは、そのときたまたま起こったことの感想だと軽く解釈してくださいね。
タイトルに書いたように、ゴーゴとバフィンは放飼場の前方あるいはプールと後方で交代しながら運動していました。
時間的には、バフィンが後方で常同運動をし、ゴーゴがプールで泳いでいた時間が長かったと思います。
2頭の交代は、バフィンが主導権を握り、バフィンが前方に降りてくると、ゴーゴがプールから上がって譲り、バフィンがプールから上がると、どうぞとばかりにゴーゴがまた譲ります。
プールの藻がゴーゴの毛の中に入り、緑熊になっていました。
一方のバフィンは、毛が真っ白で毛並みもよく、健康状態も良好に見えました。
ゴーゴもラッコ泳ぎするのですね。ジグザグにプールの左右を移動していました。ですからしばらくすると近くまで来てくれます。
バフィンに突き落され、ゴーゴ君が前足をねんざすることもあり心配された2頭ですが、適度な緊張感を持った共存ができていると思いました。園内の広報紙では2頭がお互いに思いやりを見せ、仲のいい2頭と強調されていました。そこまで行かなくとも、私は逃げる場所があるくらいある程度の広さがある放飼場であれば野生では単独行動のホッキョクグマも、餌を探す必要がなくおもちゃで遊ぶことで退屈を紛らわす動物園の動物は同種の個体と共存することで刺激を楽しむことができ、心身ともに健康になるのではないかと思っています。
2頭のガウガウは午後2回ぐらいありましたか、それも短時間であいさつ程度の絡みです。
たまに、バフィンがゴーゴを追いかけ、ゴーゴがバフィンのほうを見ながらプールに飛び込むシーンもありましたが、これもバフィンがちょっかい出している程度にしか見えず、吠えあいであればイコロとキロルのほうがずっと怖かったし、迫力がありました。
いい共存状態でしょう。
もともと、繁殖が目的でペアとなった2頭ですが3月に初対面ですぐに交尾をしろと言われても無理なわけで、来期に期待です。
(続く)
天王寺動物園に初めて行きました。
遠いのもありましたが、とにかく暑かった。園内は一通り見ようと歩きかけましたが、こんなに暑いのは数年来なく、足が止まりました。鹿も日陰で休んでいました。
バフィンも暑そうです。
というわけで、ホッキョクグマ舎の報告しかできません。
もう時期的に、バフィンの発情期は終わっています。それでもこの2頭がどんなふうに同居しているのか?(必ずしも広いとはいえない放飼場で)そして、大人気のゴーゴの魅力はどこにあるのか?に関心があり、実際に見てきました。
もっとも、私も1日のうちの数時間しかいなかったわけで、今日のブログは、そのときたまたま起こったことの感想だと軽く解釈してくださいね。
タイトルに書いたように、ゴーゴとバフィンは放飼場の前方あるいはプールと後方で交代しながら運動していました。
時間的には、バフィンが後方で常同運動をし、ゴーゴがプールで泳いでいた時間が長かったと思います。
2頭の交代は、バフィンが主導権を握り、バフィンが前方に降りてくると、ゴーゴがプールから上がって譲り、バフィンがプールから上がると、どうぞとばかりにゴーゴがまた譲ります。
プールの藻がゴーゴの毛の中に入り、緑熊になっていました。
一方のバフィンは、毛が真っ白で毛並みもよく、健康状態も良好に見えました。
ゴーゴもラッコ泳ぎするのですね。ジグザグにプールの左右を移動していました。ですからしばらくすると近くまで来てくれます。
バフィンに突き落され、ゴーゴ君が前足をねんざすることもあり心配された2頭ですが、適度な緊張感を持った共存ができていると思いました。園内の広報紙では2頭がお互いに思いやりを見せ、仲のいい2頭と強調されていました。そこまで行かなくとも、私は逃げる場所があるくらいある程度の広さがある放飼場であれば野生では単独行動のホッキョクグマも、餌を探す必要がなくおもちゃで遊ぶことで退屈を紛らわす動物園の動物は同種の個体と共存することで刺激を楽しむことができ、心身ともに健康になるのではないかと思っています。
2頭のガウガウは午後2回ぐらいありましたか、それも短時間であいさつ程度の絡みです。
たまに、バフィンがゴーゴを追いかけ、ゴーゴがバフィンのほうを見ながらプールに飛び込むシーンもありましたが、これもバフィンがちょっかい出している程度にしか見えず、吠えあいであればイコロとキロルのほうがずっと怖かったし、迫力がありました。
いい共存状態でしょう。
もともと、繁殖が目的でペアとなった2頭ですが3月に初対面ですぐに交尾をしろと言われても無理なわけで、来期に期待です。
(続く)
2011年6月23日(木)
暑い夏の日にじゃれあうイコロとキロル おびひろ動物園 2010年8月
動物×67
(写真)イコロに抑え込まれ幼児顔をするキロル おびひろ動物園 2010.8.28
おびひろ動物園の飼育展示係8さんのブログのコメントで、夏の暑い日にイコロとキロルの2頭がプールでじゃれあっていたのが懐かしい。とありました。
機会がありましたらご紹介したいと思っておりました。
こんな場面でしょうか? 動画13分余りと長いです。途中再生を飛ばしながらどうぞ。このころは、息を弾ませながらじゃれあっていましたね。いい運動です。
おまけ:2頭で何を話しているの?
おびひろ動物園の飼育展示係8さんのブログのコメントで、夏の暑い日にイコロとキロルの2頭がプールでじゃれあっていたのが懐かしい。とありました。
機会がありましたらご紹介したいと思っておりました。
こんな場面でしょうか? 動画13分余りと長いです。途中再生を飛ばしながらどうぞ。このころは、息を弾ませながらじゃれあっていましたね。いい運動です。
おまけ:2頭で何を話しているの?