エッセイ(28)


2011623(木)

一日で犠牲者の数が10人も増えていない~海外賠償請求の可能性は?



震災の死者1万5482人、不明7427人 23日現在
震災の死者1万5477人、不明7464人 22日現在(6/22)
震災の死者1万5471人、不明7472人 21日現在(6/21)
震災の死者1万5467人、不明7482人 20日(6/20)
震災の死者1万5462人、不明7650人 19日(6/19)

アサヒコムより
このところ、注意していなかったんですが、震災の犠牲者の数が1日で10人も増えていないのですね。これは、身元判明者の数ではないので、発見された方の数のはず。

つまり、一日捜索して10人も見つかっていないということ。

行方不明者の大多数は海に流されてしまったのでしょうか。

がれきも、2-3年もすれば米国西海岸に漂着するかもしれません。

さらに私が心配しているのは、今は海外でも日本は大震災で大変な被害を受けた、ということがクローズアップされていて、原発による海の汚染などを非難する人はいないけれども、今後、漁場などの汚染が明るみになった場合、海外からも損害賠償の請求を受ける可能性があるのではないかということ。

賠償額は、例えば昨年起きたメキシコ湾原油流出事故が参考になると思われますが、海外相手だと額が国内とは比較にならないかもしれませんね。

困難は時が解決するとも言いますが、今の泥沼を脱却するいい方法はないでしょうか。



2011615(水)

次期首相にふさわしいのは? ロイター通信アンケート調査続報 6月15日


次期首相にふさわしいのは? ロイター通信アンケート調査続報 6月15日

(資料)ロイター通信アンケート 2011.6.15 18:20現在

先週(6月8日)に次期首相にふさわしいのは?という読者アンケートの中間結果を載せてから、1週間がたちました。

今日時点では、石破氏の1位は変わらないものの、小沢一郎氏の得票が伸びています(前回18%、今回21%)。

小沢氏は現在党員資格停止処分中で、代表選の出馬はできないはず。それでもなお、小沢氏に投票するのは、自虐的でもありますね。

ただ昨年9月に菅氏と小沢氏が代表選で一騎打ちをした際にも、私の回りのビジネスマンは、小沢氏を支持する声が多かったです。理由は、「菅氏では力不足なのは明らかなので、小沢氏の未知なる剛腕に頼るしかこの経済停滞を脱却する手立てはない」という、いわば不美人投票の結果でした。

今は、昨年よりさらに困難度は増しています。

現在小沢氏に投票する面々は昨年と同じ理由なのではないかと想像します。

私自身は、昨年来の小沢氏の行動を見ていて、「ちょっと古い政治家になった」という印象と、「精彩を欠く」という印象が拭い去れないのですが。

一方、民主党ナンバー2の実力者である仙石氏の人気はさっぱりです(投票率2%)。有力候補である野田氏もしかり(同じく2%)です。

この辺でも、なんか実業界と政界のちぐはぐなかい離がこの国ではみられると思います。

このあたり、機会がありましたらもう少し深堀したいと思います。



201168(水)

次期首相にふさわしいのは? ロイターアンケート調査


次期首相にふさわしいのは? ロイターアンケート調査

(出所)ロイターニュース 2011.6.8 11:05 現在

トップは、ロイター読者による次期首相にふさわしい人物のアンケート調査です。

民主党の一位は小沢氏で18%、次点が前原氏の13%。全体では自民の石破氏の23%。

最終的にどうなるでしょうか?

ロイターの読者は、金融をはじめとする経済界の人々が主流であると思われますが、アンケートの母集団によって、いわゆるテレビで行われている調査結果とは大きく異なるのが面白いですね。



201164(土)

次期首相への移行が困難な理由は?-もう国を当てにしないほうがいいと思う


あえてきついことを書きます。

私の周りでは、昨年の民主党代表選のころから「平時ならともかく、今の経済停滞を打開するには菅さんでは首相は重荷過ぎる」という意見が大半でした。

ということは、小沢氏の未知なる剛腕を期待してということだったのですが。

私個人は、昨年の9月以降、日本の成長は鈍化する。とにかく自分で生きていかないとという決意を新たにしました。

それにしても、2日の内閣不信任案の茶番劇にはほとほとあきれました。

もともと代議士会の席での菅さんのスピーチを聞いて「あれ?本当にやめるのかな?」と私は疑問に思いました。

しかし、NHKを含め各局が「菅首相辞意表明」のテロップを流しましたから、そうなのだろうと思いました。

さらに、「震災復興や原発問題の終息のめどが立つまで」という発言がありましたので、「なんだ、今年いっぱいは優にかかるではないか。それでは任期でいえば今までの総理と同じ。辞任表明にはならないな」と思いました。

そのあとの鳩山前総理、原口前総務相の発言でこれで不信任案は否決になる、と確信しました。

民主党内の賛成派も不信任案賛成派も今総選挙をやれば、民主党惨敗でしょうし、党から追放されたらにっちもさっちもいかず、総選挙をちらつかされて腰砕けになったのが落ちでしょう。

その後の言った言わないのごたごたはご存じのとおりです。

今までの菅氏の態度を見れば、あの方の一番の興味は総理の職にしがみつくことであることは明らか。鳩山氏も、今までさんざんコケにされてきて、よく信じる気になりましたね。本当だとしたら、お人よしすぎますよ。

「めどが立つまで」と言ったら、復興や原発問題の解決も故意に先延ばしにするかもしれませんよ。

そして、ねじれ国会で動かなくなれば、野党のせいにするかもしれません。

私が本気でそう思うくらい、ほとほとあきれました。

今は非常時であることは、だれもが認めること。なにも昨年のように公示後2週間で両院議員総会を開催し、代表選をしなくてもいいです。しかし、復興を進めながら、一か月くらい(6月末)で代表選をして、次期首相を選出し、引継ぎをするぐらいのアイディアは民主党にはないのでしょうか? 次期首相への移行の影響を最小限にする努力をする。そんなことは当たり前の考えだと思いますが。
そして菅さん、ご自分ではそのつもりではなくとも、国民の大半があのスピーチを聞いて辞意表明と理解したのではないですか?ご自分で発言されたのです。そのつもりはなかったでは済まされないでしょう。

今のままでは、これから野党も菅派以外の民主党員も態度を硬化させるでしょうから、政治空白が起きるのは明らかです。

加えて、レームダック内閣。よく2期目3年目の米国大統領がこういわれますね。米国の政治停滞期間です。要するに、国内外から「どうせもうすぐ任期切れだから」とあてにされない内閣ということです。単純に言えば死に体です。

悲しいですが、現在の状況では被災者の方々をはじめ、私たち国民も国を当てにするのは自分のためにならないと思います。

被災者の方は本当にお気の毒。わらにもすがる思いでいまだに支払われない義援金や、補償、仮設住宅を待っておられるのでしょう。

私自身がその方々に対し、無力であることは大変歯がゆいです。

でも、もしある程度自立する余力のある方や、自治体などは国を当てにするのは最小限にしたほうがよいと思います。どうせ動かないですから。

私も微力ながら頑張って働いて、経済を活性化することに少しでも貢献することで間接的に援助できるよう頑張ります。

(追記)
今回の内閣不信任案の提出についてはマスコミ報道を見る限り、被災者の方々を中心に批判も多いです。この点、国民と政治家の考えに齟齬を感じます。
もし本当に、菅内閣を退陣させることが民意だと野党の方々などが思っているのならば、それこそ退陣署名運動をすればよろしい。有権者の半分以上の署名が集まれば、退陣を要求する大義名分が立つでしょう。
各選挙区で運動すればいいわけで、本当に退陣を実現させたいのであればそのくらいのどぶ板を渡るくらいの根性が必要ですね。永田町で議論している限り、らちは飽きません。



201162(木)

ケンブリッジ市に住む面白い人たち


ケンブリッジ市というと英国を思い出します。当然です。

すみません。ここで取り上げるのは、米国マサチューセッツ州にあるケンブリッジ市です。最近の記事にこんなものがありました。

米の読書好き都市、やっぱり名門大学地元 アマゾン調査 (アサヒコム 2011.5.30 引用)

米オンライン書店大手のアマゾンは26日、米国での読書好きな都市の上位20を発表した。上位は全米トップ級の大学の地元や、寝そべりながら読書しやすいビーチがあるフロリダ州マイアミなどが占め、「なるほどね」といった印象となった。

(中略)

1位はハーバード大やマサチューセッツ工科大(MIT)の地元、マサチューセッツ州ケンブリッジ。ノンフィクションの本の売り上げが全米1位だった。やはりトップ級大学のカリフォルニア大バークリー校やミシガン大の地元がそれぞれ3位、4位に入った。


ケンブリッジ市はボストン市とチャールズ川をはさんだ対岸にある市です。

よく日本では、ハーバード大学やMITは「ボストンにある」などと紹介されます(ただしハーバードビジネススクールだけはボストン市にあります)が、地元の人にとっては全く違う場所です。お互いに「川の向こうにある町」などと言ったりします。

また、ケンブリッジ市は大変誇り高い街でもあって、「学生と立派な職業人以外は住むところはない」などと地元の人も言います。

それでは表題にある「面白い人」を紹介しましょう。

それは、特定の人ではなく「ハーバード大学の卒業生」の一部です。

不思議なのですが、ハーバード大学の卒業生は特に大学への愛着心が強く、大学卒業後も大学周辺に居住することが多いように思います。

立派な初老の紳士が、

「なぜ私はこのような気候の厳しいところに住むのだろう?」

(確かにそうです。あの川幅の広いチャールズ川が冬にはこちこちに凍ります。夏は時々傘の骨が玄関先で折れるほどの強風に見舞われます)

「ああそれは、大学がここにあるからだ」

などとほれぼれした顔で自問自答したりします。

ちなみにこれはハーバード大学の卒業生の傾向であって、MITの卒業生には見られないです。



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