こんにちは。
イタリア滞在中一番食べた肉が仔牛でした。（主に賄いで）
日本同様一般的によく食べる豚、鶏以外にイタリアは七面鳥、ウサギ、ホロホロ鳥、そして仔牛をよく食べます。
その上に牛肉、仔羊、鳩などがあるという認識です。
仔牛をつかった料理は沢山あります。
最も代表的なものの一つがスカロッピーナといわれる薄く叩き伸ばした仔牛肉に塩、粉をまぶしてフライパンで焼き上げ様々な味付けをした料理。
レモンソース（アル・リモーネ）とマルサラソース（アル・マルサーラ）が代表的でそれ以外にも刻んだケイパーを入れたり、白ワイン、時期により茸を入れたりバリエーション豊か。　家庭でもよく作る庶民的な料理でトラットリアと呼ばれる店での代名詞的な肉料理でもあるようです。
仔牛肉は味が豚肉に似ていますがカッツリ火を入れても意外とジューシーで固くならずほんのりミルキーな風味が特徴。
僕が一番美味しいと思ったのは休暇を利用してシチリア島を周った時、ラグーサイブラという小さな町の大衆食堂のメニューにスカロッピーナ　シチリア－ナ（シチリア風）というのがあり店の人に何かと訪ねるとマルサラソースに唐辛子を効かせたものらしく注文して食べたらとても美味しく気に入りました。
夜も同じ店に行きまた同じものを食べました。
ラリベラでは辛いのが苦手な方がいるので万人受けするレモンソースで。
フィレンツェで働いていた店のメニューにもあり印象的だったのはオーナーの息子ソルダーノがこのレモンソースを毎晩食べていたことでした。
見た目は地味ですが以前ここで紹介させていただいた
”サルサ　ヴェルデ”とは打って変わって誰からも好かれる
いい人的な料理。