2009年11月28日(土)
4本指のカヴァテッディ。
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さて最近作ったパスタをご紹介させていただきます。
カヴァテッディという舌をかみそうな名前のパスタ。「cavare(カヴァーレ=掘る)」が語源になっていて4本の指で掘るように形を作ります。 イタリア地図のかかとと土踏まずにあたる南イタリアはプーリア、バジリカータ州の伝統料理です。 イタリアは南北の貧富の差が激しく世界的に工業、ファッシヨン、芸術などの発展で潤う北に対し南は貧しくしかも日本同様敗戦国、、
いわゆるクチーナポーヴェラ(貧民層の料理)なんですが貧しい土地だからこそ考えられた創意工夫に溢れ毎日飽きずに食べれて健康にも良いという手間のかけがえのある素晴らしい料理なのです。
ソースは同じくこの土地に伝わるものでアンチョビ(ひこ鰯の塩漬け)とニンニクであえ、炒ったパン粉をかけたものです。
掘ってえぐれた様な形ゆえにソースがよくからみチーズのない代用としてかけられたと言われるパン粉も香ばしいシャリっとした食感が何よりもこのパスタには最良の相性と思えてしまいます。 パスタも北のようなリッチな卵入りではなく水と粉。ですがシコっとツルっとした感じが卵入りにはない魅力があると思います。
夜のおまかせコースでは2種類のパスタをお出ししてますが基本的に同じ粉や素材をつかったパスタはお出ししません。違いを楽しんでいただきたいからです。
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あればいいのにな と思ってはいたもののあると思いませんでした! 東京の河童橋という所で見つけたそうです。
いくつものお店で修行しましたが当然ながら日本もイタリアも全て右利き仕様! 自分の店を持ったら全て左利き仕様にするのが夢でした。。
しかしレードルだけは、、こういうものだと思って諦めてました。こういう使いにくいデザインなんだと。
これであの時々押し寄せるなんともいえない屈辱感から開放されます。
ありがとうございました! そしてお幸せに!!
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