2011年3月4日(金)
イタリア旅行記(2)
こんにちは。もう春ですね。
作秋イタリアに行ったのが遠い過去のようです。
firenzeのサントスピリト広場にあるトラットリア ラ カーザリンガ。(主婦という意味)
僕がfirenze(トスカーナ州)滞在中一番通ったお店です(休みの日ほぼ毎週)。 ”トラットリア” 日本でも多くのトラットリアがありますが僕の中でその定義とは、
お客のほとんどは男である!
(日本のイタリア料理界ではお客様は全員女性という日がよくあります)
そしてメニューは全てアラカルト(単品)で字が汚くて読めない。。もちろん全てイタリア語。
ワインは赤か白かの2種類のみ。サイズは1/4ℓ、1/2ℓ、1ℓ。
英語は通じない!(分かっていても喋らない)
そして家族経営。(息子又は娘からやる気は感じられない。。)
さてお願いしたのはだいたいいつも同じ料理。
魚介のマリネ。カルチョッフィにグラナパダーノ(チーズ)をかけたもの(奥)茹で肉の盛り合わせにサルサヴェルデ(酸味を効かせたイタリアンパセリのペースト)
トスカーナ名物!パッパルデッレ(幅広パスタ)イノシシのラグー(食べかけでスミマセン)
マチェドニアにジェラート
ティラミスー
(写真は許可を取っています)
美味しいというかホッとリラックス出来る料理上手なお母さんのような料理。
トスカーナ州で過ごした1年半はスタートした場所でもあり
ほとんど苦い思い出しかなく唯一の楽しみはこうした日本でいうと大衆食堂のようなお店でとる食事でした。
イタリア料理はかつてトラデッショナルな伝統料理を出すお店が主流だった中にクレアティーバといわれる新しく創作的な料理を出すお店が現れました。
クレアティーバに憧れた頃もありそういうお店も経験しましたが自分がカーザリンガのようなお店を心地よく感じたように次第に方向性が定まりそれまでは働くお店選びは漠然と
”有名店”だったりしましたがその後移ったジェノヴァからは基準が明確になりました。
firenzeに来ると必ず寄ります。
というよりも日本からイタリアに到着したらまず最初に飛び込みたいお店。ミシュランの3つ星よりも。
作秋イタリアに行ったのが遠い過去のようです。
firenzeのサントスピリト広場にあるトラットリア ラ カーザリンガ。(主婦という意味)
僕がfirenze(トスカーナ州)滞在中一番通ったお店です(休みの日ほぼ毎週)。 ”トラットリア” 日本でも多くのトラットリアがありますが僕の中でその定義とは、
お客のほとんどは男である!
(日本のイタリア料理界ではお客様は全員女性という日がよくあります)
そしてメニューは全てアラカルト(単品)で字が汚くて読めない。。もちろん全てイタリア語。
ワインは赤か白かの2種類のみ。サイズは1/4ℓ、1/2ℓ、1ℓ。
英語は通じない!(分かっていても喋らない)
そして家族経営。(息子又は娘からやる気は感じられない。。)
さてお願いしたのはだいたいいつも同じ料理。
魚介のマリネ。カルチョッフィにグラナパダーノ(チーズ)をかけたもの(奥)茹で肉の盛り合わせにサルサヴェルデ(酸味を効かせたイタリアンパセリのペースト)
トスカーナ名物!パッパルデッレ(幅広パスタ)イノシシのラグー(食べかけでスミマセン)
マチェドニアにジェラート
ティラミスー
(写真は許可を取っています)
美味しいというかホッとリラックス出来る料理上手なお母さんのような料理。
トスカーナ州で過ごした1年半はスタートした場所でもあり
ほとんど苦い思い出しかなく唯一の楽しみはこうした日本でいうと大衆食堂のようなお店でとる食事でした。
イタリア料理はかつてトラデッショナルな伝統料理を出すお店が主流だった中にクレアティーバといわれる新しく創作的な料理を出すお店が現れました。
クレアティーバに憧れた頃もありそういうお店も経験しましたが自分がカーザリンガのようなお店を心地よく感じたように次第に方向性が定まりそれまでは働くお店選びは漠然と
”有名店”だったりしましたがその後移ったジェノヴァからは基準が明確になりました。
firenzeに来ると必ず寄ります。
というよりも日本からイタリアに到着したらまず最初に飛び込みたいお店。ミシュランの3つ星よりも。
2011年2月28日(月)
タヤリン。
tajarin。 タジャリンではなくタヤリン。
北イタリアはピエモンテ地方の伝統料理。
粉と卵黄で練った極細パスタ。
数多くあるパスタの中でこれほど魅惑的なパスタを他に知りません。
そしてこのタヤリンという愛らしいネーミング。僕は本気で今の店の名前を”イタリア料理 タヤリン”にしタヤリンを
看板料理に。 という構想がありました(笑)。
しかし妻と開店前に現地で食べさせたところ
「何だかずいぶんモッサリしてるね。。。こういうもの? 」
どうやらその独特な触感はお蕎麦、うどん、ラーメンそしてスパゲッティをソウルフードとして有する日本人の味覚に合わないどころか逆鱗にも触れかねないようでさらには卵黄で練ってるためか水分を吸いやすく数分で別物の状態になってしまう魔物のようなパスタ。
最も好きなパスタでしたがその意見にも確かに納得。
ずっと封印していました。
そして4年の歳月が流れそんな話はスッカリ忘れていましたがあるお客様からの要望もあり再び作ろうと決めた前夜は嬉しく興奮しました。
伝統的に酪農の盛んなピエモンテはバターとの結びつきが強い地方でもありますがタヤリンの持ち味はまさにバターとよく合います。最もシンプルで定番なバターとセージ、パルミジャーノチーズで。
北イタリアはピエモンテ地方の伝統料理。
粉と卵黄で練った極細パスタ。
数多くあるパスタの中でこれほど魅惑的なパスタを他に知りません。
そしてこのタヤリンという愛らしいネーミング。僕は本気で今の店の名前を”イタリア料理 タヤリン”にしタヤリンを
看板料理に。 という構想がありました(笑)。
しかし妻と開店前に現地で食べさせたところ
「何だかずいぶんモッサリしてるね。。。こういうもの? 」
どうやらその独特な触感はお蕎麦、うどん、ラーメンそしてスパゲッティをソウルフードとして有する日本人の味覚に合わないどころか逆鱗にも触れかねないようでさらには卵黄で練ってるためか水分を吸いやすく数分で別物の状態になってしまう魔物のようなパスタ。
最も好きなパスタでしたがその意見にも確かに納得。
ずっと封印していました。
そして4年の歳月が流れそんな話はスッカリ忘れていましたがあるお客様からの要望もあり再び作ろうと決めた前夜は嬉しく興奮しました。
伝統的に酪農の盛んなピエモンテはバターとの結びつきが強い地方でもありますがタヤリンの持ち味はまさにバターとよく合います。最もシンプルで定番なバターとセージ、パルミジャーノチーズで。
2011年1月17日(月)
イタリア旅行記(1)。
こんにちは。遅ればせながら作年秋行ったイタリアのご報告です。興味ある方は是非。
まず なんだかんだ言って大好きで外せない街 フィレンツェ。
着いたその夜に行ったのは「トラットリア ガルガ」。
滞在中にもよく聞く評判のお店でありぼくはてっきり郊外にあるのかと思っていましたが地図を見るとなんとどチェントロ(中心)。というわけで初めて行ってみました。
ガルガがオープンしたのは70年代後半でフィレンツェではまだ若いお店に入るようですがフィレンツェの料理界に与えた影響は大きくそれまで長時間煮込んだ重厚な煮込み、クタクタに茹でた野菜、そして名物”ビステッカ アラ フィオレンティーナ(フィレンツェ風ステーキ)”を出しておけばいい、
そんな空気が蔓延していたようです。
そんな中ガルガが打ち出したのは”クチーナ エスプレッサ(特急料理)”といわれる食材に対して最短距離で手早くシンプルな調理方法。
長時間の過熱は素材の味を変えてしまうという発想はフレッシュな素材は生、または僅かに火を通しただけの状態、余熱調理といった80年代からイタリア北部を中心に席巻した
”ヌォーバ クチーナ(現代的イタリア料理)”の思想にも
通ずるものがあり保守的なフィオレンティーナ(フィレンツェ人)にも大いに受け入れられたようです。
僕がフィレンツェで働いたお店もこのルーツの上にあったと感じました。今思えば。
カルチョッフィ(朝鮮あざみ)のスパゲッティー二
ボッタルガ(からすみ)のスパゲッティー二
う~ん イタリアっぽい!!
なんというかこのダサカッコよさもイタリア料理の大きな魅力だと思います。
その他アボカドのサラダ、仔牛のスカロッピーナ、白ワイン(名前は忘れました)を美味しくいただきました。
現地らしくしっかりした味、素材を生かした余計な事をしない感、店内の壁にはオーナーシェフが描いたちょっと不思議な絵が描かれておりフィレンツェでは異色なエキゾチックな雰囲気もなぜだか料理と合ってカッコよかったです。
ただ僕達は”日本”から2日かけて来て時差にも慣れてなく
ベストな状態ではなかったため刺激が強くデザートまで食べれなかったのが心残りでした。 無念。
(写真は許可をとって撮りました。)
まず なんだかんだ言って大好きで外せない街 フィレンツェ。
着いたその夜に行ったのは「トラットリア ガルガ」。
滞在中にもよく聞く評判のお店でありぼくはてっきり郊外にあるのかと思っていましたが地図を見るとなんとどチェントロ(中心)。というわけで初めて行ってみました。
ガルガがオープンしたのは70年代後半でフィレンツェではまだ若いお店に入るようですがフィレンツェの料理界に与えた影響は大きくそれまで長時間煮込んだ重厚な煮込み、クタクタに茹でた野菜、そして名物”ビステッカ アラ フィオレンティーナ(フィレンツェ風ステーキ)”を出しておけばいい、
そんな空気が蔓延していたようです。
そんな中ガルガが打ち出したのは”クチーナ エスプレッサ(特急料理)”といわれる食材に対して最短距離で手早くシンプルな調理方法。
長時間の過熱は素材の味を変えてしまうという発想はフレッシュな素材は生、または僅かに火を通しただけの状態、余熱調理といった80年代からイタリア北部を中心に席巻した
”ヌォーバ クチーナ(現代的イタリア料理)”の思想にも
通ずるものがあり保守的なフィオレンティーナ(フィレンツェ人)にも大いに受け入れられたようです。
僕がフィレンツェで働いたお店もこのルーツの上にあったと感じました。今思えば。
カルチョッフィ(朝鮮あざみ)のスパゲッティー二
ボッタルガ(からすみ)のスパゲッティー二
う~ん イタリアっぽい!!
なんというかこのダサカッコよさもイタリア料理の大きな魅力だと思います。
その他アボカドのサラダ、仔牛のスカロッピーナ、白ワイン(名前は忘れました)を美味しくいただきました。
現地らしくしっかりした味、素材を生かした余計な事をしない感、店内の壁にはオーナーシェフが描いたちょっと不思議な絵が描かれておりフィレンツェでは異色なエキゾチックな雰囲気もなぜだか料理と合ってカッコよかったです。
ただ僕達は”日本”から2日かけて来て時差にも慣れてなく
ベストな状態ではなかったため刺激が強くデザートまで食べれなかったのが心残りでした。 無念。
(写真は許可をとって撮りました。)