20081028(火)

妻はなぜ死んだのか?

日記×703

東京で出産直前の妊婦が救急病院をたらい回しにあって治療が間に合わず亡くなった事件が毎日報道されています。


もしも私の妻だったら?そう考えれば誰だって原因を突き止めたい、誰の何の責任なのかを知りたいと思うはずです。


私の住む富山市は、合併前まで20万人の人口でした。

車を運転すれば、あちこちに開業医の産婦人科があります。

OOレディースクリニックと称する女医さんの婦人科も多く見かけるようになりました。

ですから、テレビで報道されるような市に出産できる施設が一ヶ所しかない、そんな問題はないようです。


今回の事件はそれとはまた別の救急医療の問題ですが、東京ERと称するシステムも稼動中の事件でした。

テレビで観るERは誰もが献身的で素敵なのですが、現実の医療現場にはあんなお医者さんはいないようです。


話を戻せば、今回のたらい回しは何が原因で起きたのでしょう?

これはテレビのレポートを元に考えれば、救急病院をオンラインでつないでいるシステムが全く機能していなかったことが元凶にあるようです。


パソコンを使った、世の中にあるありとあらゆる管理システムは、使う側が規則に沿って常に入力修正を行うことでのみ機能します。

今じゃどんな営業職も必ずパソコンを持ち歩く時代です。端末だけなら携帯電話がその機能を担っています。


しかし、それを使う人間がナマクラでイイカゲンだと、全く機能しないのです。


このERシステムも、実際には医師や看護士が多忙を理由に入力や更新を怠っている為、システムに頼った使い方が全く出来ていないことがわかりました。



東京の大手の企業で働く高給取りのサラリーマンはそういうことに関してしっかりとこなしています。もちろん営業職ですよ。会社は情報の共有を社員に徹底しています。誰かが隠せば、大きな失態がやがて露見するからです。


聞けば現在のパソコンは、やがては内部にソフトを持たないネット端末としての機能だけの”クラウドシステム”に移行してゆくようです。


田舎のあくびばかりしているリーマンじゃ、どんなシステム導入もムダになりますが。



世の中の経営者や組織の管理者は、

パソコンに向かっているだけで一日を過ごしてしまう者や

どれだけ言っても費用を掛けて導入したシステムを活用しない者

それらに対して、スリッパの裏で思いっきり後頭部を叩き付けてやりたいと思ってるはずです。


それをやったら「今日でやめます」と言い出す始末。

上に立つものの苦労は下には伝わりません。

厳しい労働環境はこういったジレンマの集積した結果じゃないでしょうか。


避けることが出来た事故や尊い命を失う事件は、結局は働かない、いいかげんな社会人の怠慢が引き起こした悲劇だと思いました。

医師を増やすのは結構ですが、質の低下をどうするか?どうして誰も言い出さないんでしょうね。






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maikyon
私は富山県在住で、知人が帯広に居り、とても親しみを持ってこれまで拝見させていただいておりました。富山の話なども織り交ぜながら、楽しく十勝とお付き合いさせていただこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。
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