2009年4月11日(土)
介護現場で困る事のひとつ
日記×703
今日土曜日は一日ヘルパーさんの日なんですが、私もかれこれ4ヶ月、毎週土曜日欠かさず出勤しています。
介護現場は利用者さんの状態によって色々な問題に直面します。深刻な問題もあれば、笑い話もあり、それは普通に暮らしている人達が抱えるそれと大差はありません。
僕から見て「困ったな~」と思う、そんなお話をひとつ。
それは、利用者さんと職員の相性が合わない、そんな問題です。
相性とは言いましたが、実際には利用者さんに認知症が入ってる事が原因で、職員は一生懸命やっているんです。
もちろん職員の力量は問われます。
しかし、こういった利用者さんは相手の本質的なものを直感的に見抜いてしまいます。全てが正しい訳ではありませんが。
僕が抱える男性の利用者さんは、介護度3で認知が入っています。非常に相手に対して好き嫌いが激しく、時に攻撃的になります。キレるって状態ですね。
ただ、女性職員のおだてには非常に弱いんです。その裏返しで嫌いな男性職員には見ていて気の毒なくらいの態度を取る場合があります。
車の乗り降りに10分はかかります。
入浴介助は紙おむつをとって、ウンチの始末とお尻周りを洗う事から始まります。湯船に入るまで転倒には最大限の注意を払う必要があります。
あなたが想像している各種電動介護器具や、リフト、入浴施設と言うのは、病院の話で、介護施設でそんなサービスは殆ど存在しないのだと理解してください。
今の介護報酬で一日一客みたいな対応が出来るわけがありません。
車についても、いわゆるウェルキャブと言うものは、込み合った住宅事情では戦力にならないのです。あれは元気な方が乗るものです。
都会では、アパートでエレベーターがない場合は送迎出来ない事をご存知でしょうか?
職員が車を路上に置いて、高層階まで迎えに行けるわけがありません。
僕がそのお宅にまで送り迎えをしているのですが、毎朝必ずと言っていいほど玄関で奥さんとケンカになります。もちろん奥さんに悪いところなどないんですよ。
奥さんは送り出してホントにホッとするんでしょうね。
送り届ける時の奥さんの表情の暗いこと・・・、気の毒な気分になります。
介護事業は介護報酬をいただいて事業が成り立っていますが、その利用者さんがもしいなければ、職員の負担はかなり減ります。他の利用者さんも気遣いは減ります。
そして現場で悩み、退職する職員も減るはずです。
僕はそういう考え方に反対ですが、事実として存在する話だと分かっていただければと思います。
介護保険の財源不足を理由に、介護度の見直しや、サービスの制限がどんどんきつくなってきています。
誰もが通らなければならない道だと思いますが、政治家も役人もこういう実態を全然理解していません。
関係者が常に声をあげていかなければならない、そういうことを忘れないように、そして、やがて来るその日を我々も他人事と思わず、真剣に関わる態度を忘れないようにしたいと思います。
介護現場は利用者さんの状態によって色々な問題に直面します。深刻な問題もあれば、笑い話もあり、それは普通に暮らしている人達が抱えるそれと大差はありません。
僕から見て「困ったな~」と思う、そんなお話をひとつ。
それは、利用者さんと職員の相性が合わない、そんな問題です。
相性とは言いましたが、実際には利用者さんに認知症が入ってる事が原因で、職員は一生懸命やっているんです。
もちろん職員の力量は問われます。
しかし、こういった利用者さんは相手の本質的なものを直感的に見抜いてしまいます。全てが正しい訳ではありませんが。
僕が抱える男性の利用者さんは、介護度3で認知が入っています。非常に相手に対して好き嫌いが激しく、時に攻撃的になります。キレるって状態ですね。
ただ、女性職員のおだてには非常に弱いんです。その裏返しで嫌いな男性職員には見ていて気の毒なくらいの態度を取る場合があります。
車の乗り降りに10分はかかります。
入浴介助は紙おむつをとって、ウンチの始末とお尻周りを洗う事から始まります。湯船に入るまで転倒には最大限の注意を払う必要があります。
あなたが想像している各種電動介護器具や、リフト、入浴施設と言うのは、病院の話で、介護施設でそんなサービスは殆ど存在しないのだと理解してください。
今の介護報酬で一日一客みたいな対応が出来るわけがありません。
車についても、いわゆるウェルキャブと言うものは、込み合った住宅事情では戦力にならないのです。あれは元気な方が乗るものです。
都会では、アパートでエレベーターがない場合は送迎出来ない事をご存知でしょうか?
職員が車を路上に置いて、高層階まで迎えに行けるわけがありません。
僕がそのお宅にまで送り迎えをしているのですが、毎朝必ずと言っていいほど玄関で奥さんとケンカになります。もちろん奥さんに悪いところなどないんですよ。
奥さんは送り出してホントにホッとするんでしょうね。
送り届ける時の奥さんの表情の暗いこと・・・、気の毒な気分になります。
介護事業は介護報酬をいただいて事業が成り立っていますが、その利用者さんがもしいなければ、職員の負担はかなり減ります。他の利用者さんも気遣いは減ります。
そして現場で悩み、退職する職員も減るはずです。
僕はそういう考え方に反対ですが、事実として存在する話だと分かっていただければと思います。
介護保険の財源不足を理由に、介護度の見直しや、サービスの制限がどんどんきつくなってきています。
誰もが通らなければならない道だと思いますが、政治家も役人もこういう実態を全然理解していません。
関係者が常に声をあげていかなければならない、そういうことを忘れないように、そして、やがて来るその日を我々も他人事と思わず、真剣に関わる態度を忘れないようにしたいと思います。
コメント(14件) | コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます |
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています
ユーザー登録すると?
- ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
- 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。